複数のフィリピン・メディアが、数ヶ月前から報道し始めた、西ネグロス州でのデング熱の流行。本日(8月12日)付けの「パナイ・ニュース Panay News」によると、地方保健局(Provincial Health Office)が「エピデミック Epidemic」流行病のレベルに近づきつつあると発表しました。
今年2016年1月1日から8月6日までの、ネグロスでの累計感染件数は、2520件。前年の849件に比べて197パーセント増です。とてもヤバいことに、私たちの住むシライ市での感染件数が、252件で州内トップ。それに続いてバゴ市202件、ヒママイラン市199件、カバンカラン市196件、カウアヤン市165件となっています。それ以外にもシライの隣街タリサイなど、ほぼ西ネグロス全域で患者が出ている模様。
死亡率は0.4パーセントと、それほど高くはないものの、タリサイをはじめとして州内ですでに少なくとも10名が死亡。息子が通うシライ市内の小学校、聖テレシタ学院でも、4名の児童が罹患したとのこと。
デング熱は、「〇〇さんの旦那さんがデングで寝込んだ」とか、身近でも時々感染者の話は聞きます。高熱や下痢、頭痛・筋肉痛、全身の倦怠感などが主な症状で、大抵は一週間ほどで治る病気。一昨年は日本国内でも感染が確認されたので、ご存知も方も多いでしょう。
厄介なのは蚊が媒介する感染症である点です。「できるだけ蚊に刺されないように」などの注意書きを見ますが、フィリピンに住んでいて、まったく蚊に刺されないで生活するのは、まず無理。
普通の民家ならば、扉にも窓にも網戸があるのが一般的で、かなり神経質に開け閉めする人が多いですが、それでも家の中に蚊を一匹も入れないのは、相当難しい。シャツもパンツも長いのを着用すれば、かなり防げます。でも、いくら涼しい雨季でも、朝から晩まではちょっとたいへん。
結局のところ、気をつけていても、蚊に刺される時は刺されてしまうし、デングに罹るかどうかは、運次第としか言えません。幸運にも、私を含めて家族がデング熱に感染したことはありませんが、目下のところ一番心配なのは、小学校4年生の息子。
今は、一年で一番雨の多い季節。校庭のあちこちに水溜りができてるし、教室にはエアコンなどないので、窓は開けっ放し。もう神さまに祈るしかありません。
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