2014年1月13日月曜日

フィリピンで施主になるということ

この歳になるまで、自分の家を建てるという経験はしたことがありませんでした。それが、いきなりフィリピンで施主になったので、当初はかなり戸惑いました。
こちらでは、業者に設計から施工まで全部任せるのと、自分で仕切るやり方があります。それも両極端で中間がない。

任せ切ってしまうと楽なんですが、万事大雑把なお国柄なので、予算通りに思ったような品質の家が建つかどうかは、かなり危ない気がします。業者によるんでしょうけどね。
今、私が取り組んでいるのは、自分で仕切る方。しかしこれが出来てるのも、建築家の父と、日本語ができる家内の通訳のお陰。


何人も大工さんを使って、細々と現場で指示を出し、建材は都度施主自ら購入して搬入時のチェックまでやってます。(確認しないと量を誤魔化されることがある)
大工さんはよく働いてくれてますが、図面を読みながら作るという習慣がない(!)ようで、放っておくと適当に自分の好きなようにやってしまう。フィリピンの現場監督は、数日置きにチラっと見に来るだけ、なんて人もいますので、建築の知識がなければ、どうなっていたことやら。

すべての手順を逐一チェックし、ちょっとでもおかしいところがあれば、手取り足取りでやり方を教え、建材は自分の目で確かめ、日程を管理する。日本なら当たり前ですが、これを父は全部一人でこなしています。好きでやってるとは言え、本当に父が生きている間に、家を建て始められたのは幸運だったと思います。



さて、今日は屋根を葺くために、瓦とそれを乗せる構造材の購入。業者の技術者相手に、図面を見せて、家内の通訳で説明。そろそろ慣れてきたようで、今日は前回のスチール・デッキの時と比べると、ずいぶん順調に進みました。

それにして、家の外観の印象を決めてしまう屋根の色の選択肢が、五種類ぐらいしかないのには呆れました。道理で同じような色の家が多いわけだ。


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