こちらでは、業者に設計から施工まで全部任せるのと、自分で仕切るやり方があります。それも両極端で中間がない。
任せ切ってしまうと楽なんですが、万事大雑把なお国柄なので、予算通りに思ったような品質の家が建つかどうかは、かなり危ない気がします。業者によるんでしょうけどね。
今、私が取り組んでいるのは、自分で仕切る方。しかしこれが出来てるのも、建築家の父と、日本語ができる家内の通訳のお陰。
大工さんはよく働いてくれてますが、図面を読みながら作るという習慣がない(!)ようで、放っておくと適当に自分の好きなようにやってしまう。フィリピンの現場監督は、数日置きにチラっと見に来るだけ、なんて人もいますので、建築の知識がなければ、どうなっていたことやら。
すべての手順を逐一チェックし、ちょっとでもおかしいところがあれば、手取り足取りでやり方を教え、建材は自分の目で確かめ、日程を管理する。日本なら当たり前ですが、これを父は全部一人でこなしています。好きでやってるとは言え、本当に父が生きている間に、家を建て始められたのは幸運だったと思います。
それにして、家の外観の印象を決めてしまう屋根の色の選択肢が、五種類ぐらいしかないのには呆れました。道理で同じような色の家が多いわけだ。
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