夜警さんとは、資材や工具が盗まれないよう、現場に建てたニッパハウスに毎晩寝泊まりしてもらうために雇った人です。その人が言うには、朝方の3時頃に泥棒が入ったが、自分が気付いたので何も盗らずに逃げたとのこと。う〜ん、まさしくこの事態に備えて雇った夜警さん、お役目ご苦労さま。
子供を学校に送り届けた後、すぐに現場に直行。今家を建ててる宅地は、フィリピンではビレッジとかサブ・ディビジョンとか呼ばれる、かなり広大な分譲住宅地を柵で囲って、ゲートには警備員が配置されているという場所。その警備員に聞いてみると…。
どうやら犯人の目星は付いていて、盗みや金が目的ではないようです。同じ住宅地に住む人の甥っ子で、ドラッグやってて親戚から爪弾きにされているという男性。なんだか近所には知れ渡っている話らしい。
人口が高々1万人のシライ市。このビレッジだけではなく、全市が文字通り村社会みたいなもの。警備員と言っても地元の人だし、警官も知り合い。大都会とは違って、図らずも相互監視が行き届いています。要するにヘタに犯罪ができないわけですね。
フィリピンというと治安極悪のイメージがあります。確かに泥棒とか置き引きとか多いですが、こんな田舎町だと意外と傷害とか殺人は起きにくいのかも知れません。間に2、3人介せば、みんな知り合いか親戚みたいな場所なので、本気で調べたら、誰と誰が中が良くないとか、誰が悪さをしてるとかは、筒抜け状態。
ところで、犯人が盗もうとしていたのは、何と鉄筋の切れっ端。はしごを伝って、出来立ての二階に上り、鉄筋をガチャガチャしてるところを見つかって逃げ出したそうです。こんなもの、両手で抱えて持ち出しても、大した金になるとは思えません。やっぱり正気ではなかったんでしょうね。
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