2014年2月22日土曜日

エスタブリッシュメント

今日は自分の家ではなく、友達の家のお話。

フィリピンの金持ち。成金で、趣味悪くて、貧乏人には態度でかくて…というステレオ・タイプな人しか見たことなかったんですが、昨夜は本物のエスタブリッシュメントというべき家族に会いました。

実はこの人たちとは初対面でもなんでもなくて、家内の大学時代の友達。家内と付き合っていた頃から、パーティに呼ばれて知ってました。まぁ裕福な家庭だと思ってはいましたが、これほどすごいとは。

旦那さんの誕生日のサプライズ・パーティ。ディナーで夜遅くなるからホテルの部屋を用意してますと聞いてまずびっくり。最初は家内が自分で部屋を予約するつもりが、間の悪いことに近くのゴルフ場でトーナメントがあり、その夜に限ってどこも満室。奥さんに相談すると、まるで手品のように一部屋用意されてしまいました。後で聞くと、奥さんがそのホテルのオーナーだったのです。

そして、その奥さんの運転手付きの車がホテルまで迎えに来てくれました。パーティに招待した他の友達も全員そのホテルにチェックイン済み。旦那さんが帰宅するちょっと前に、家でみんなで待ち構えるという趣向です。

家に着いてまたびっくり。また別にオーナーやってるというホテルの裏手に、5〜6台は車が駐車されているでっかいガレージ。それを抜けると、家というよりお屋敷の門を使用人が開けて待ってました。

とんでもなく広い客間にダイニング。ホテルのビュッフェか?と間違うように料理が並んでます。何よりも目を引いたのが、内装に木材がふんだんに使われていて、昔のスペイン風の作りだったこと。広い吹き抜けに貝殻をガラス代わりに使った出窓。以前、世界遺産のビガンの住宅をテレビで見たことがありますが、多分こんな感じなんでしょうね。




何代も続く地主の家系だそうで、名字もスペイン風。州都バコロド市内のホテルやビルを所有しているだけでなく、エビの養殖池やリゾート地も持っていたり、日本を含む海外との貿易の仕事もしてたりという、実業家でもあるそうです。





それでも、夫婦ともども、ちっとも偉そうぶったところがなく、お金の使い方に嫌みがない。パーティの間も、お客さんが楽しんでるか?退屈してないか?と気の使いようが細かいこと。

翌朝、ホテルのチェックアウトしようとすると、支払いはもう奥さんが済ませてました。お見事です。


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