2015年7月20日月曜日

二代目メイドのアミー


18歳のアミーは突然やって来ました。
叔母で私の友達リタに連れられて、金曜日の夕闇が迫る時刻。来るとは聞いてたけど、日時の連絡なしでいきなりだったので、たまたま家内と息子は不在。日本語を少しだけ解するリタが「◯◯さ〜〜ん」(◯◯は私の日本姓)と呼ぶもんだから、最初は誰かと思った。

不意打ちを食らったような形でしたが、アミーの第一印象はとても良かった。門扉越しに私と目があった瞬間に顔中笑顔。こういう状況では、フィリピンの若い女の子というのは変に恥ずかしがる場合が多いのですが、アミーは「人見知り」を置き忘れてきたらしい。

どっかで見た感じだと思ったら、遥か昔の高校時代の同級生になんとなく雰囲気が似てる。陸上部所属でスリムで手足がすらりと長い女の子。アミーも走らせたら早そうです。

とまぁ、私は気に入ったのですが、最終決定権は厳然と家内が有しています。前のメイドを辞めさせたのも家内を怒らせてしまったから。多分、フィリピンのどこの家庭でもそうだと思いますが、メイドのボスは主婦。旦那がメイドの肩を持ったりすると、それだけで家庭不和の原因になりかねません。

今回も私の感想などはおくびにも出さず、家内の帰りを待ちました。しばらくして息子と一緒に戻ってきた家内。紹介人のリタも交えて、玄関先で30分ほども話し合い。私は同席せず(しても地元の言葉なので、何喋ってるか分かりません)居間で待機状態です。

何とか家内のお眼鏡にもかなったようで、翌日から早速住み込みで働き始めることになりました。当初は通いでいいかと思ってたのですが、アミーが住むのはシライ市街地から路線バスとジプニー(乗り合いバス)を乗り継いで片道3時間もかかる山間部。運行本数が少なくて、夕方になると帰れないような場所です。

後で聞いたところ、アミーには11歳を筆頭にまだ幼い弟一人と妹が二人いて、セカンド母ちゃん役。家を出る時は「涙の別れ」だったとのこと。メイドを雇い慣れていない私としては、こういう話には弱い。家内の機嫌を損ねずに、結婚するぐらいまでは機嫌よくウチで働いてほしいものです。



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