2018年9月3日月曜日

変わりゆくフィリピンの結婚式


この土日(9/1〜2)、家族で隣島パナイの州都イロイロに行ってきました。目的は、家内の従甥(いとこおい/従兄弟の息子)の結婚式への出席。相変わらず、日本だったらかなり遠い親戚で、冠婚葬祭に顔を出すのは少々微妙な感じの距離感。そこはフィリピンの、しかも地方都市なので、当たり前のように、フェリーに乗っての一泊旅行。

家内の父方の一族、パヒランガ・ファミリーは、なかなかの大所帯。まぁ、これも子沢山が珍しくないフィリピンならば当然。面白かったのは、顔の特徴がはっきりしてること。家内も含め、義父も弟も、みんなおデコが広々。私は勝手に「パヒランガのおデコ」と名付けてます。

何人かの親戚とは、以前から面識があって「みんなおデコちゃんや」と思ってたら、今回は何十人もいる親戚が全部同じ造作。しかも、男性は揃いも揃って、やや大柄で体格が良い。そのせいか、警察関係者が多いそうで、新郎新婦も警官なんだそうです。

これが日本みたいに、上下黒の礼服で決めてるもんだから、結婚式というよりヤーさんの集会みたい。黒ずくめで、ゴッツいおっちゃんの団体が笑顔で歩み寄ってくるのは、かなりの迫力でした。

そして、ベストマンやメイド・オブ・オナーを始め、近しい親戚や友人は、濃紺のスーツとドレスで統一。これはなかなか格好いい。それにしても、フィリピンの結婚式の服装って、私たちが挙式した20年前に比べると、ずいぶん様変わりしたものです。当時は、結婚式での正装と言えば、男も女も白。日本で花嫁でもない女性が、白づくめのドレスを着て行ったりしたら、常識を疑われそう。


20年前は、ほんと真っ白でした。

事情を知らずに日本から参加した、私の両親と弟二人は、4月の一番暑い季節に、真っ黒な略礼服。汗だくになるし、周囲からは浮きまくってるし、とても気の毒なことになってしまいました。それを思うと、隔世の感。


結婚ミサが行われた教会の祭壇
フィリピンでも珍しい片手の磔刑像

もちろんフィリピンでは、今でも白は大丈夫とは言え、従甥の式を見る限り、花嫁を除いて白い服の人はほとんどいない。上下黒だったり、花柄のワンピース、ブルーのジャケットなどなど、なんでもあり。唯一メインのフラワーガールの少女が、ウェディングドレス「コピペ縮小」みたいな出で立ちで、「次は私よ!」とばかりにアピール。


福々しい花嫁さん

会場となった、イロイロの新市街にあるホテル3階のボールルームは、実に凝った飾り付け。青を基調にしたデコレーションは、幻想的な雰囲気を醸し出していて、ずいぶん手間もお金も掛かってそう。こちらも20年前の私たちの披露宴に比べると、同じ国なのかと思うほど。プログラムの合間に上映される動画も、プロが編集した本格的なものでした。




ただし、一般庶民みんな、これができるかというと、全然そんなことはありません。メイドのライラに訊いてみると、お金がない人は、自宅や、知り合いのちょっと大きな家を借りて、こじんまりとホームパーティ。バランガイ(町内会)の許可が出れば、バランガイ・ホールと呼ばれる、公民館みたいな場所を使う場合もあるらしい。

ということで、今日は、年々変わってゆく、フィリピンの結婚式について投稿しました。



ウェディングケーキまで真っ青


なぜか引き出物は鉢植えのサボテン


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