地震で倒壊したスーパー
出典:ABS-CBN
聖週間休暇が明けたと思ったら、いきなり地震二連発に見舞われたフィリピン諸島。月曜日はマニラ首都圏を含むルソン島で、火曜日には、東ビサヤのサマール島。両方ともマグニチュードが6を超え、震度は3〜4。場所によっては震度5に達したという情報も。
過去、このブログでも何度か取り上げた、フィリピンでの地震。日本と同様、火山島の集まりのような国土なので、当然のように噴火も地震も多発します。ただ、相対的に日本ほどの頻度ではないせいか、歴史的に大地震があった場所でも、災害に対する警戒度はずいぶんと低い。
私たち家族が移住した2013年にも、ネグロスの隣島ボホールを震源として、セブなどに死者を出す被害をもたらした地震があったばかり。それなのに、建築物の設計・施工の際に耐震基準を厳しくした、なんて話は、ついぞ聞いたことがありません。
折しも、私は新しい家を建てている真っ最中。せいぜい100平米もない平屋でも、鉄筋コンクリートの地中梁を採用を要望したら、申請図面を書いてもらった地元の建築士には驚かれ、家内には「お金がもったいない」と嫌な顔をされました。やっぱり自分と家族の安全は、自分の意思で守るしかないのが、フィリピンということでしょうか?
確かに梁を増やせば、鉄筋、セメント、砂利に砂、枠を作るための角材や合板、加えて手間が増えるのは間違いありません。日々、建材屋さんに材料を注文し、その度にキャッシュで支払っているから、その実感はすごくあります。
ということで、話は移って工事について。
4連休明けになった昨日の月曜日。どうも休み明けに弱いフィリピンの人々。案の定、大工さんが6人来る予定なのに、3人だけの片肺飛行。
今までも聖週間やクリスマスなどの1週間前後の休みの後、住み込みメイドが田舎から帰ってこないことが多かった。数日から時には1週間もズルズル休暇が延長。うち2人のアミーとネルジーは、結局そのまま辞めちゃったし。
オフィスでも似たような事情で、「会社行きたくない病」が蔓延するらしい。まぁ気持ちは分かりますけど。
地震のことも重なって、何となく嫌ぁな雰囲気の週明けでしたが、火曜日には新規加入の2名を含めて、6人全員が元気に出勤。一人は力仕事専門のヘルパーさんで、もう一人がバイクに乗って颯爽と登場した大工さん。金槌などいい道具を持参し、なぜか作業中は麦藁帽子。
ちなみにフィリピンでは、道具を持たない大工さんも多くて、クライアントが貸したり買ったりするケースもあります。
マンパワーが5割り増しの昨日、例の地中梁の作業も一気に進みました。ヘルパーさんが人間パワーショベルの如く、溝をガンガンと掘って行き、棟梁のリトが鉄筋を組んで、新しい大工さんが仮枠を作っていくチームプレー。ただの空き地が、見るからに「工事現場」の様相を呈してきました。
この調子で、少々の地震にはビクともしない、丈夫な家をよろしくお願いします。
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