今日、2019年の4月1日は、日本で新元号発表とのことで、ネットの日本語環境も、そっちの話題で持ち切りな雰囲気。でもフィリピンでは、なぁ〜んの関心もなく、普通の月曜日。このブログも当然のような顔をして、前回から続く卒業式のお話です。
日本の卒業式ならば、メインは卒業証書の授与。受け取り方や礼の仕方、歩き方に至るまで、ずいぶんと事前練習をさせられた記憶があります。
フィリピンでも、一人づつステージに上がり、卒業証明書を貰うというセレモニーはあるものの、あんな型にハマった感じじゃないですね。笑いながら登壇したり、客席に手を振る子がいても、誰も怒ったりしないし。
ただそれだけじゃないのが、息子の母校、STA(Saint Theresita's Academy)。小学校から高校まで、全生徒を対象にした、一年間の活動への表彰を行います。
どんな活動かと言うと、成績優秀者や、学外模試での入賞者は言うに及ばず、バレーボール・水泳・テコンドーや、ダンス・ブラスバンド・歌唱コンクール、果ては料理のコンペ(それも創作料理、伝統料理とかの分野別)まで。へぇ〜、そんなことまでやってたんか?という程、多岐に渡る分野。
成績優秀者も、全教科の平均ではなく、算数や国語(フィリピノ語)、理科などの目立つもの以外に、体育に美術、音楽、コンピューター・サイエンスなどなど...、科目別に表彰されるので、いろんな能力に秀でた子供にスポットが当たります。
フィリピンでは、どこでもそうなのかは分かりませんが、少なくともSTAを見ている限り、できるだけ幅広く、子供を褒めようという意思が感じられる。何か褒めるネタはないかと、血眼になって探し回っている印象。
もちろん、無意味に万遍なく表彰するわけではないので、一人の子供に複数の賞が集中したり、何も貰えない子供もいます。一部の日本の小学校のような、みんな仲良く一等賞みたいな、ナンセンスなことはしない。
その趣旨には賛同し、とてもいいことだと思う反面、表彰にすごく時間がかかってしまうのが難点。集合時間が午後1時半で、表彰を含む、卒業式全体が終わったのが夕方の5時。3時間半も座りっぱなしなのは、少々たいへんでした。
面白いのは、受賞するのは先生からではなく、子供と一緒に親が登壇して、先生から渡されたメダル(賞状ではなく)を親が受け取って、子供にかけるのがルール。しかも、カメラマンが待ち構えていて、壇上で親子の受賞ポーズを撮影します。フィリピンの「嬉しがり」メンタリティを色濃く反映したスタイル。
ということで、息子も何やらいっぱいメダルを貰いました。よかったよかった。
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