2019年4月26日金曜日

呪術的な地鎮祭


鉄筋の柱が立ち、地中梁設置の作業も進み、今週は、ちょっと遅めの地鎮祭となりました。母屋を建てた時と同様に、生きた鶏の首をはねて、血を敷地に撒く儀式。土地の精霊に、お騒がせの謝罪をするという趣旨は、日本の地鎮祭そのもの。ただし血を汚れとする日本の神道ではありえない、とても呪術的なやり方。

6年前にも投稿しましたね。(これがフィリピンスタイル

今回はそれだけでなく、コンクリート打ちに先立って、柱の根元にお供えも。何を供えるかと言うと、櫛に綿、そして25センタポ硬貨。このコインは金色で、ぱっと見が金貨っぽいためか、結婚式でのお祝いに使われたりもします。一種の縁起物みたいなものなんでしょうね。

分からないのは櫛と綿。私の想像では、精霊は女性で、お化粧の道具をお供えすると、機嫌が良くなるからかも知れません。こういう事になると、やっぱり地元の人に任せるのが一番。平日の日中は仕事で不在の家内に代わって、メイドのライラに、必要な物を買いに行ってもらいました。



ふ〜ん、お供えの櫛だから手作りかと思ったら、プラスティック製の派手な色。それを綿とコインをビニール袋に詰めて、柱の数だけ用意するんですね。ちょっと安っぽい感じ。ちなみにこの儀式、カトリックとは何の関係もないようで、神父さんではなく、大工さんが自分で執り行います。

ということで、無事、地鎮祭も済んで、残った鶏さんはありがたくお昼のおかずに化けました。さばくのも料理も、これまたライラに一任。パパイヤや野菜と煮込んで、美味しいチキンスープの出来上がり。大工さんにも振舞います。


おかげで、精霊さまのご加護もあってか、工事は順調に推移。セメントも鉄筋もガンガン消費して、ATM通いの毎日です。


相変わらずヘルメットなしの
サンダル履きで高所作業

以前にも書いた通り、カード2枚を使ってATMで下ろせるキャッシュの上限が1日6万ペソ。そしてフィリピン紙幣の最高額は1000ペソなので、1回ATMに行くと札束状態。日本円なら13万円ぐらいでも、手に持った感じは100万円相当。輪ゴムで止めたら自立しました。


数年前、振り込まれた退職金の一部300万円を、諸般の事情で現金化してカバンに入れた時の緊張を思い出します。ただ、フィリピン紙幣って何となく玩具っぽい。一万円ほどの重厚感はないので、緊張も半分くらい。

4/18〜26の出費

角材 2x2 100本、1x2 30本:18,400ペソ
鉄筋 150本とワイヤー:35,200ペソ
鉄筋 20本追加:3,920ペソ
砂利・砂(各6立米)・ブロック200個:15,900ペソ
セメント 50袋:11,100ペソ
大工さん給料:6,000ペソ

計:90,520ペソ

本日までの合計:219,825ペソ


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