2019年4月5日金曜日

葬式に3人の妊婦


4年前の昨日、2015年4月4日に、家内の叔父パパ・ボーイが心臓発作で急逝。69歳の誕生日を、美貌の異父姉妹の娘5人(美女図鑑にも登場)と一緒に祝った数日後のことでした。

アメリカからはパパボーイの先妻が、急遽一時帰国。マニラから駆け付けた後妻と長男。そして結果的に死を看取ることになった娘5人(うち2人は後妻の連れ子)。これだけでもややこしいのに、長男にも先妻と後妻がいて、それぞれに子供がいる。こういうメンバーが1週間に渡る通夜で、棺の前に居合わせることに。

当然のように険悪な空気が漂い、葬式を待たずに双方の感情が爆発。先妻の子供である長男が後妻を追い出すことで、事態は収拾しました。一応、親戚の一員とは言え、外国人だし部外者みたいな私からすれば、かなり面白いドタバタ喜劇。

亡くなったパパ・ボーイには悪いけど、このブログでシリーズ化して投稿しました。

聖土曜日の訃報
イースター、そして通夜の始まり
棺の前の修羅場
出て行け〜
家庭を壊すということ
コメディな人たち
葬式スカイプ

ところが話はそれだけではなく、舞台裏でもドラマが進行。葬式に参列していた、パパボーイの肉親やその連れ合いが、3人も妊娠中だったそうです。それも揃いも揃って全部婚外子。

一人目は、パパボーイの長女にして、美女の多いオフィレニア一族の中でも、とりわけセクシーなディアン。二人目が後妻を通夜の会場から追い出した、長男ボンボンの内縁の妻。そして三人目は、そのボンボンの、まだ学生だった息子のガールフレンド。つまり、パパボーイにとっての孫二人と曾孫一人。すごいですね。

こう書くと、フィリピンでは当たり前だと勘違いする人もいそうですが、決してそんなことはない。やっぱりカトリックの道徳規範が根強い国なので、敢えて声高に、公表するような種類の話でもありません。だから私が、最近まで知らなかったというわけです。

とは言うものの、たとえ父親がいなくても、親類縁者、場合によっては近所の知り合いまでが、寄ってたかって子供の面倒を見るようなフィリピン。少なくとも日本に比べると、シングルマザーへの周囲の眼差しは優しい。

特にこの3人の子供の場合、父親はちゃんと一緒に暮らしているし、時々フェイスブックに投稿される写真を見る限り、両親が婚姻届を出しているかどうかなんて、まったく関係ない、ごく普通の家族。こういう所が、東南アジア諸国でもブッちぎりの出生率を支えているんでしょうね。


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