今日、2017年10月16日(月)は突然のお休み。フィリピン全土の公立・私立の学校と、政府機関の仕事はすべて休業。理由は、交通機関(乗り合いバスのジプニー)のストライキ。ストだから休みにするというのもすごいですが、もっとすごいのは大統領令による通達があったのが前日の日曜日。
フィリピンでは、突然、休日や祝日が決まるのは、それほど珍しくはありません。移住して4年半の経験では、平均すると年に2〜3回はある感じ。イスラム関連の祝日だったり、前年までは休日ではなかった「ティーチャーズ・デイ」をその年だけ休みにしたり。恣意的な運用と言われても仕方がない唐突さ。それにしても前日に発表というのは、初めて聞きました。
慣例的なやり方を、どんどんぶっ壊しているドゥテルテ大統領も、休日や祝日の決め方に関しては、あまり変える気がないようです。
日本で急に学校が休みとなったら、共働きの親は困るでしょうね。頼れる親戚も友達もいなくて、仕方なくどちらかが会社を休まないといけなくなったり。ものすごい抗議が殺到しそう。
フィリピンでも困る人はいるでしょうけど、ここネグロス島シライ市では、あまりそんな話を聞いたことがない。祖父母と同居は多いし、昼間からブラブラしてる大人もたくさん。隣近所に子供を預けるのも、日本よりはるかにハードルが低い。
また子連れ出勤も、職場によっては、さほど奇異な行動とも思われません。以前、週一で雇っていた通いのメイドさんは、時々孫娘を連れてきてました。家内もまったく問題視せず。
家内が勤務する、教育省の出先機関にしても、私や息子が急に訪ねていっても、守衛さんが止めるわけでもなく、上司が見咎めることもない。事情があって終日事務所に子供が一緒にいても、仕事さえちゃんとすれば、誰も苦情を言わないでしょうね。
本当に困るのは、急に休日扱いになった場合の経営者。レストランや小売業など、平日で通常営業のつもりが、突如として休日手当を支給しなければなりません。かと言って、休日の書き入れ時に店を閉めてしまうと、損失は大きい。これは痛い。
さて、今回の突然の休校。連絡は学校からではなく、フェイスブックのグループ経由。息子の通う私立小学校は、保護者有志が学年毎にFB内にグループを運営していて、何か連絡事項があれば、ここでシェア。
グループでシェアされた記事
スマホ画面のスクリーンショット
というのもフィリピンらしい大雑把さ
フェイスブック利用率が、世界でも最高レベルのフィリピンらしい。家内に訊くと、特に連絡網みたいなものは決めておらず、フェイスブックが普及する前は、もっぱらママ友、パパ友の口コミだったようです。規則でガチガチ、息が詰まりそうな日本の学校事情と比べると、あまりのユルさ加減に笑いそう。
ということで、3連休となった息子は、朝からリラックス。ところが本来なら当然休みになるはず家内は、今日から2泊の隣島パナイへの業務出張予定。これは50名以上が参加するセミナーの開催だそうで、今更ホテルや会場のキャンセルもできず、朝5時台のフェリーで出かけました。こういうフィリピン人もいるんですよ。ご苦労さんなことです。
これは本当に困りました。
返信削除日曜日にけたたましくなり続ける私のスマートフォン。
全部が部下からなのですが、内容は異口同音で「明日の業務はありませんよね?」でした。
最初、何のことやらさっぱりわかりませんでしたが、調べてみると件のストライキです。
民間企業については「雇用主の判断に委ねる。」という旨の記載がありました。
なので、
「マニラやダバオのジプニー会社はストライキをするらしいが、バコロドのジプニー会社がストライキをするか否かの発表は未だない。」
「バコロドのジプニー会社がストライキを決行するならば、16日の業務はない。」
「ストライキがないならば、普段と変わらぬ月曜日だから働きなさい。」
と回答しました。
これまた全員が、私の回答が「16日は休み!」と期待していた様子で、その落胆ぶりがかえって面白かったです。
結果、バコロド市のジプニー会社はストライキをしませんでした。
今考えて少しゾッとするのは、これが10月16日が納期でそれが急な休日だったら、ということです。
こういう緊急なことは、バコロド市の市長が発表をするだけでも混乱は小さくて済むと思うのですが、やる気はないようなので、近いうちに直接市長に話そうかと思っている次第です。
やっぱりビジネスされている人は、対応に追われていたんですね。それでも、従業員の方がちゃんと電話で確認してくるだけ、きちんとしてますね。勝手に休みだと思い込んで、黙って出てこないケースも、フィリピンならありそう。
削除市長と直接のパイプがあるのは、大したものです。やっぱりフィリピンで仕事をすると、政治との繋がりがないと、なにかと不安だし不便なんでしょうね。