2017年12月12日火曜日

フランチェスカの還暦祝い

先週の土曜日、前々から予定されていた、家内の友人フランチェスカ・イングレスの60回目の誕生日パーティ、日本風に言うと還暦祝いに家族三人で出席しました。

フランチャスカは、家内が以前勤務していた、フィリピン大学ビサヤ分校の元教授夫人。旦那さんは転職して、別の大学の教授をしていますが、今でも昔の交友関係は途切れなく続いていて、見覚えのある、家内の友達がたくさん招待されていました。

元々が、相当な資産家のイングレス・ファミリー。分校のあるパナイ島(ネグロス島の西隣)の州都、イロイロに敷地約1000平米の邸宅を構えています。自宅を計画中の約10年前、設計を依頼した日本人建築家に同行していただき、フィリピン住宅の参考に、この家を見せてもらったりしたほど。

ネグロス島とパナイ島は、フェリーで約1時間の距離。天候さえ荒れなければ、シライ市内からイロイロ市内のドア・ツー・ドアで3時間程度。旅客鉄道がないネグロスのことなので、島内の移動よりもずっと便利。島の反対側とは言葉が違うのに、海を隔てたイロイロと同じ方言なのも当然だと実感します。


イロイロ港の風景


バコロド〜イロイロ間のフェリー

当日、朝7時半に家を出て、パーティ会場のイロイロ市内のホテルに着いたのは、お昼前の11時。相当な広さのボールルーム貸切で、プロの司会が付いての本格的なもの。日本の感覚で言うと完全に結婚式のレベルです。



とは言ってもやっぱりフィリピン。開始時間はズルズルのダラダラ。11時と言われていたのに、時間通りに会場入りしたのは、私たち家族だけ。まだ設営が終わっていなくて、フランチェスカの息子三人と、その中の一人と婚約中のお嬢さんが、忙しそうにしてました。お金持ちのパーティでも、まぁ、そんなものです。





さて、フィリピンでは「還暦」に相当する言葉はありません。ただ誕生日祝い、特に10年毎の節目には盛大なパーティをすることが多く、フィリピンでも60歳で定年退職が一般的なことから、いつもより大掛かりなお祝いになるらしい。

パーティの主役フランチェスカは、昔から明るくて、声が大きくて、すっごいお喋り。大阪の嬉しがりのオバちゃん、と言った感じの人です。60歳の誕生日ともなれば、さらに輪をかけてのハイテンション。また旦那さんが、大学教授のイメージとは懸け離れた、これまたお喋りで始終ジョークを飛ばしている陽気なオジさん。最初からパーティは盛り上がりまくってました。

フランチャスカのお祝いと言うより、もう一回結婚式するんか?というほど夫婦で大はしゃぎ。また本人とその家族だけでなく、ノリの良いことでは世界屈指のフィリピン人の集まり。冒頭の「ハッピーバースデー」など、いきなり全員で大合唱です。


イングレス夫妻

さらに大騒ぎなのは、写真撮影。会場の一角には撮影ブースが設けられ、友達や親戚同士で、いつでも写真取り放題。その場でステッカーに印刷してくれれます。また、帽子や王冠などの小道具が用意してあって、参加したお客さんたちは、まるで子供みたいに楽しんでました。



そして正面に設えた、フランチャスカが座るベンチ。プログラムの合間には、順番に主役と並んでの記念撮影。パーティの半分ぐらいの時間は、写真に使ってたんじゃないでしょうか。

忘れてはならないのが、バースディプレゼント。入り口脇に、プレゼントを置くテーブルが用意されいて、来た人が順番に並べていきます。私からの贈り物は、フランチェスカの似顔絵イラスト。還暦だからと、赤いちゃんちゃんこを着る習慣はないフィリピンですが、赤系の画面にまとめてみました。お陰さまで、喜んでもらえたようです。


それにしても、フィリピンのお祝い事やパーティというのは、実にリラックスして楽しめる。多少時間にルーズでも、私の性に合っています。こういうところが、フィリピン暮らしの醍醐味なのかも知れませんね。


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