2017年12月5日火曜日

シライのカフェ巡り


空から見たシライの中心部
出典:philstar

私たち家族が住む、人口12万人のシライ市。フィリピン中部のビサヤ地方に位置し、セブの隣、ネグロス島にある中規模都市です。州都バコロドには車で20分程度の距離で、市内には約10年前にバコロド市街地から移転した空港があり、たいへん便利。

私が、このシライ出身の家内と結婚した20年前。のどかなだけが取り柄の鄙びた地方都市だったのが、空港ができた頃から次第に開発が進み始めました。私たちが移住した5年前に、ようやく市内に初めて交通信号が設置され、喜んだものです。

それが今では、新しいスーパーはオープンするし、スポーツジムは2箇所、来年にはとうとう大型のショッピングモールが開店。さらには、空港近くにアミューズメントパークも建設中とのこと。このブログを始めた時は、シライ市の枕詞に「片田舎の」とか「クソ田舎の」とか書いてましたが、そろそろ違う言葉に変えた方がよさそう。


建設中のショッピングモール
ガイサノ・シティ

シライ市役所にも観光課があって、それなりに仕事をしています。フィリピン国内で観光地としてシライが紹介される時には「ネグロス島のパリ」というキャッチフレーズ。いくらなんでも、これは盛り過ぎ。

しかし「パリ」には遠く及ばなくても、それを目指しているかのように、結構おしゃれなカフェができ始めました。ということで今回の投稿では、シライ市内のカフェをご紹介します。


1. エル・イディアル El Ideal







まずは老舗から。昔からあるカフェといえば、トタン屋根にコンクリートむき出しの内装で、カフェとは名ばかりのコーヒーが飲めるだけの休憩所。エル・イディアルは、その中では別格の存在です。創業が1910年代で、すでに100年の歴史を持つ、老舗中の老舗。

創業当時からあまり変わっていないと思われる店内では、喫茶だけでなく、自家製のパンやパイ、軽い食事なども提供。観光客の格好の投錨地で、シライの土産物も販売。私も、日本からのお客さんは、必ずお連れしてます。


2. カフェ1925 Cafe 1925







出典:RJD Exporer.com

エル・イディアルと並んで古くからある(らしい)のが、カフェ1925。詳しくは知りませんが、創業の年を屋号にしてるんでしょうね。店内はこじんまりして、元々は個人住宅だったようです。落ち着いた雰囲気で、借家住まいだった頃には、パソコンを持ち込んで、ブログを書いたりもしました。しっかりした食事もできます。


3. ザ・マンション The Mansion



すんごい名前。でもこれは、嘘偽りのない本物のマンション(邸宅)。かつての富豪が住んだ旧宅が、文化財として保存されていて、昨年からカフェ・バーとして営業が始まりました。エントランスには赤い絨毯が敷いてあるし、内装は昔のまま。...と見てきたように書いてますが、実は私はまだ入ったことがないんですよ。このクリスマス休暇に、ぜひ家内と一緒にディナーを頂きに行こうと目論んでおります。


4. アン・コ・ケーキ Ann Co Cakes






ようやく、中も外も新しいカフェです。店名は、餡子(あんこ)ではなく、オーナーの名前。シライ市内では珍しく、甘すぎないケーキを食べられる。店で出されるケーキはすべて自家製。先月の家内の誕生日には、ここでバースディケーキを購入。このレベルならば、日本にそのまま持っていっても、繁盛しそうです。


5. カフェ・ヴェロ Cafe Velo




私の知る中では、シライ市内で一番新しいカフェ。水色の自転車が目印。およそ、おしゃれなカフェには向かないような、タイヤの修理やさんや建材屋が軒を並べる、比較的交通量の多い道に面しています。建設中の時から、一体何ができるんだろうと気になってました。

ここも私は、まだ入ったことがないものの、最近、FB友達の日本人のお嬢さんに報告いただきました。アップされた写真を見ると、想像以上に明るくてしゃれたお店。ここも近いうちに、行ってみなければ。


これ以外にも、開店して数年のお店がいくつかあるし、ショッピングモールの中にも何店かはオープンすると思われます。それ全部を含めても、歩いていける範囲。(暑いので、本当に歩くフィリピン人は滅多にいません。)それでなくても、生存競争が厳しいフィリピンの飲食店。おそらくこれから淘汰が始まるでしょう。さて、何軒生き残ることができるか。しばらくは注意深く見守りたいと思います。


2 件のコメント:

  1. 私は『エル・イディアル(El Ideal)』と『アン・コ・ケーキ(Ann Co Cakes)』を存じています。

    『エル・イディアル(El Ideal)』は、部下に「ここはバッチョイとブコケーキが有名です。」と言われて連れて行かされたことがあります。
    確かにバッチョイは、私が今まで食べたバッチョイで一番おいしく感じました。

    『アン・コ・ケーキ(Ann Co Cakes)』は、バコロド市のマンダラガンにある店舗に行ったことがあります。
    というより、オーナーのアンさんご夫妻と仲良くしてもらっています。
    マンダラガン店にも絵画が飾られていますが、シライ店の壁の絵は、アンさんのご主人(画家)が描いた作品ですね。
    写真をみてすぐわかりました。

    GAISANOは、SMとAyalaに押されているので巻き返しに躍起になっていますね。
    バコロドのSMは、今の敷地の北側にある土地を購入して、新しい店舗棟を建設する計画があるそうです。(実際、計画地の住民は引っ越しを始めています。)
    建設中のAyalaは、先日の事故で作業員が亡くなるという悲しい出来事があり、5日間ほど工事が中断していましたが、今は工事が再開しています。
    いずれにせよ、SMもAyalaも、今までバコロドになかった規模のショッピングモールとして誕生しそうです。

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  2. コメントありがとうございます。
    アン・コは、シライ市内の新しいカフェの先駆けだったようですね。開店してすぐの頃から、時々行ってます。当初は、甘さ控えめの都会風の味が、シライでは受け入れられるかとも思いましたが、繁盛しているようです。

    ガイサノのシライ進出は、一部のシライ市民からは反発を招いているみたいですね。セーブモアもロプェスもできたのに、もう必要ないだろうという意見も。今はイナサル一軒だけの外食チェーン店が、一気に増えることにもなるのでしょう。私としては、ジョリビーやチョーキンは、シライには要らないと思います。でも、これも時代の流れなのかも知れません。

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