移住して5回目のクリスマス。例年、この時期は台風さえ来なければ、比較的安定した天候で、晴れたら最高気温は30度を少し上回るぐらい。それでも日陰に入れば涼しいし、朝夕はエアコンどころか、扇風機さえも不要な快適な日々。台風さえ来なければ...。
一昨年(2015)も、12月14日に「非常に強い」27号台風ノナ(Nona フィリピン名)が、サマール島に上陸。洪水などにより、42名もの死者を出しました。そして今年(2017年)、12月16日、26号台風ウルドゥーハ(Urduja)が2年前と同じサマールに上陸して、フィリピン中部を横断しました。
今回は、洪水に加えて地滑りも発生し、今日(12月19日)の発表によると、死者41名、行方不明者45名という大惨事。台風の勢力はそれほどでもなかったものの、上陸前からフィリピン東沿岸に台風が停滞。何日間も強い雨が降り続いたことが、被害を大きくしました。
ここネグロスでも、1週間近く雨模様。豪雨というほどではないけれど、ほぼ終日の雨で、時折雨脚が強まる天候が続きました。まるで日本の梅雨時。
サマールやレイテでは三日以上も停電した地域もあったそうです。この年末、クリスマス直前に、家族を亡くしたり怪我をしたり、住む場所を失ったりなんて、本当にお気の毒としか言いようがありません。
洪水に見舞われたレイテ島タクロバン
4年前のスーパー台風ヨランダでは、
高潮で壊滅的な被害を受けました。
出典:ABS-CBN News
毎年、台風被害が出るたびに思うのは、同じ場所で、同じようなことが繰り返し起こるのに、なぜ本気で対策を講じないのかということ。日本からの援助で、地下鉄や空港施設を作るのもいいけれど、下水を整備して都市部の洪水被害を軽減するとか、植林して地滑り防止に努めるとかに、もっとお金を使えないものなんでしょうか?
私の住むネグロス島の州都バコロドにしても、大雨が降って道路が冠水するのは、いつでも同じ場所。台風そのものを抑え込むことは無理にしても、何年も(あるいは何十年も)同じパターンでひどい目に遭っているのだから、いい加減、何とかしろと言いたくなります。
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