2020年10月16日金曜日

2男10女の兄弟姉妹

 またもや我が家のメイド、ライラおばさんのお話。

9月は、たったの2日しか勤務しなかったライラ。10月は、それほどではないけれど、やっぱり欠勤が多い。というのも9月の末に、お姉さんが心臓発作で急逝されたとのこと。

兄弟姉妹が多いのは、以前に聞いてましたが、何と12人。そのうち女はライラを含めて10人で、男が2人。亡くなったのが、上から2人目の次女で、享年64歳。下から2人目のライラからは20年も年上で、姉妹なのにほとんど親子の年齢差。

この12人の子供を一人で産んだお母さんは、太平洋戦争時の日本兵を父に持つ、日比ハーフのジャピーナ。もう80代なので、私の両親と同世代の人。そして結婚したのが15歳の時なんだそうです。ほぼ四半世紀にわたって、出産と育児を続けたわけで、旦那さんを含めて、たいへんなご苦労だったろうと思います。

ちなみに、私の母方の祖母は、8回妊娠して、早逝の長男と1回の流産を除く、6人の子供を育て上げました。そして父方が8人兄弟姉妹。これは昭和初期の1930〜40年代頃のことですが、ネグロスの田舎では、今でも子沢山の大家族が多くて、およそ1世紀前の日本と同じ。それでも12人というのは、ちょっと珍しい。

長女だった私の母は、ライラの家族ほどではないけれど、末の弟・妹(つまり私の叔父・叔母)とは、10歳以上違う。共働きだった祖父母に代わって、毎日のお弁当作りやら父兄参観など、ずいぶんと面倒を見たそうです。結婚した時には、面倒見の対象が一人だけになって、とっても楽になったと言ってました。

なので、ライラも子供の頃には、上のお姉さんたちには、世話をしてもらっただろうと推測。家族が亡くなって悲しいのは当たり前ですが、それ以上に胸に迫るものがあったでしょうね。

前置きがエラく長くなりましたが、お姉さんの葬儀が営まれたのが、昨日(10月15日)。亡くなってから2週間以上も経過しています。亡骸にすぐ防腐処置(エンバーミング)を施し、棺を自宅や葬儀会場に安置して、交代で不寝番をしながら延々と通夜を行うフィリピンでも、普通は1週間後ぐらい。2週間は少々異例。

どうやら、このコロナ禍で、マニラやミンダナオなど全国に散らばる親族が集まるのに、それだけの時間がかかってしまったらしい。一応、厳しい検疫は終わっているので、まだ集まれただけ良かったと言うべきか。

ということで、もう葬儀は終わった今日なのに、またもやライラは出てきません。実は、月曜日も子供の学校でミーティングがあって欠勤。結局今週は、稼働日数2日になってしまった。たぶん、親類縁者の対応やら何やらで、どっと疲れが出て寝込んでいるのかも知れません。



0 件のコメント:

コメントを投稿