2020年10月7日水曜日

ヤバい卵

私は、昔から、あまり腸が丈夫だとは言えない体質。日本にいる頃から、食べ過ぎたりしなくても、時々下痢をしてました。ストレスがお腹に来ることもあり、ちゃんと朝お通じがあるのに、出勤途中の電車の中で「危機」に見舞われることも。

フィリピン移住後、8〜9割ストレスが軽減されたので、下痢は減るかと思いきや、むしろ少し頻度が上がりました。やっぱり熱帯だし、食べ物は傷みやすい。旅行や移住してすぐの人には「ウェルカム・ダイアリア」があったりもするし。

頻度が上がったと言っても、体感的には2ヶ月に1度ぐらい、1日3回ぐらい緩めのお通じになる程度で、生活に支障を来すほどではありませんが、やっぱり外出しにくくなるのは困り物。年に1回は、数日から一週間も続くことがあり、日本から持参した正露丸も効果なし。そうなってしまうと、診療所に行って、抗生物質を処方してもらうことになります。

下痢の原因は、ほぼ間違いなく食べ物。スーパーで売ってる食材ですら、鮮度という点では、物流の問題で、日本と比べ物にならない。それは地元の人もよく分かっていて、生食するのは、ほぼ果物のみ。それ以外に火を通さずに食べるのは、レタスやきゅうり、トマトぐらいじゃないでしょうか。

こちらへ来て、初めてトンカツを揚げた時、付け合わせにキャベツの千切りを出したら、家内が全然食べてくれない。やっぱり寄生虫が怖いんだそうです。

ちょっと驚いたのはにんじん。土がついたまま、八百屋の店先に山積みなので、買う前から一部が黒く変色してたりカビが生えてたり。できるだけきれいなものを選んでも、帰ってすぐ洗って皮をむき、冷蔵庫にしまわないと、2〜3日で腐って、ドロドロになることもあります。

そして一番ヤバいのが卵。多くの日本人が愛する「卵かけご飯」なんて、フィリピンの人からすれば自殺行為に近いらしい。それどころか、茹で卵でも危ない。

結婚して間もない頃、家内の里帰りで、隣島パナイに行った時に、市場で買った紫色に塗られた塩漬けの茹で卵(ソルティ・エッグ、またはイトログ・ナ・マアラット/Itlog na maalat)を食べたところ、これが見事に大当たり。滞在先の家内の友人、フィリピン大学の教授のお宅で、丸一日寝込むことに。


それでも卵が大好きな私なので、朝食には目玉焼きが欠かせません。ところが、調理しようと生卵を割ると、半分か、それ以上の確率で、黄身がデレ〜ンとなっている。つまり古いんですよ。一つ一つの卵に、生産日を記したスタンプが押してあっても、それが正しいとは限らないのがフィリピン。

暑い盛りなどは、黄身の形が少し崩れているぐらいならまだしも、完全に茶色くなって悪臭を放っていることがある。20個買って7個が腐ってたなんてこともありました。これでは、文字通り、煮ても焼いてもどうにもならない。さすがにこの時は、買った八百屋さんに苦情を言って、新しいのをタダで貰いましたけどね。

さて、どうやら卵がヤバいらしいと気づいて、今年(2020年)になってからは、卵を食べる時は、加熱を徹底することに。本当は黄身が半熟ぐらいの目玉焼きが好みだけれど、フライパンに蓋をして蒸し焼きにしたり、ひっくり返してよく焼いたり。

そうしたら、案の定、明らかな改善。ちょっと下り気味かなと思っても、翌日に持ち越すことがない。実は、先日の誕生日、夕食後に不調で、これは久しぶりに来てしまったかと思いましたが、翌日にはあっさり復調。

ということで、コロナ禍が終息したら、日本に一時帰国して、卵かけご飯をお腹一杯に食べたいと熱望している、フィリピン在留邦人なのでした。


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