2020年10月2日金曜日

熱唱、昭和歌謡

フィリピンにまで来て、何やってんだかと思われそうですが、もうかれこれ半年以上ハマっているのが、自宅での一人カラオケ。家内や友達には、もっともらしく「ボイストレーニング」などと称してますが、実態は誰がどう見ても(聴いても?)カラオケでしょうね。

日本だったら、隣近所への迷惑になるからと、田舎の大きな家とか、本気で防音設備でもしないと、そうそうは使えない家庭用のカラオケ機器。ところが、そんなことは誰も気にしないフィリピンでは、一家に一台あるかと思うほどの普及率。

そもそも歌や踊りが、遺伝子に組み込まれているかの如く、ノーミュージック・ノーライフが徹底しているお国柄。下手でも何んでも、人前で歌うことを躊躇する人の方が少ないぐらい。

幼い頃からちょっとしたお祝いとか、学校の催事で歌い慣れているので、それだけアマチュア・シンガーの層が厚い。なので、少し大きなレストランなら、週末のランチやディナータイムに、キーボードやギターをバックに生の歌を聴かせる場所も多い。こんな場末の地方都市シライでも、何軒かそういう飲食店があります。

だからというわけではありませんが、これもこのブログで何度か書いたように、日本にいる時から、カトリック教会の聖歌隊の一員として、歌うことは好きだったし、毎週わりと真面目に練習してました。この頃には、正真正銘のボイストレーニングも。

さて、コロナ騒ぎで外出の機会が激減し、教会のミサにも出られなくなって半年以上。カラオケだけは1時間以上欠かさずに続けている毎日。一時は、ビデオチャットで友達や親戚にミニコンサートを披露したこともありました。最近はそれも億劫になり、ひたすら自分の世界に浸っております。

私の場合カラオケと言っても、日本の規模の小さなチャペルなら、マイクを通さず十分に響かせる程度の声量はあるので、マイクは使いません。またバックは、ユーチューブで探してきた、ボイスパートがない、純然たる伴奏ばかり。そういう需要が多いらしく、スタンダードな曲ならば、ピアノやアコースティック・ギターだけで演奏したものが、たくさん投稿されています。

しかも嬉しいことに、オリジナルを女性歌手が歌っていても、男性用にキーを変えたバージョンも多数。日本語でも英語でも、何でもあり。これらを手持ちのスマホにダウンロードして、ブルートゥースのスピーカーで流しながら、歌っている次第。

近所に聴かせるつもりもないので、練習する時は、アルミサッシを締め切って冷房かけて、不完全ながらも密閉状態で孤独にやっております。

今凝っているのは、中学・高校の頃に聴いていた懐かしの昭和歌謡。ざっと並べてみると、荒井由美時代のユーミンの「やさしさに包まれたなら」「ひこうき雲」とか、イルカの「なごり雪」、中島みゆきのデビュー曲「時代」。河島英五「酒と泪と男と女」、ダウンタウン・ブギウギバンド「身も心も」、上田正樹「悲しい色やね」、サザンオールスターズ「いとしのエリー」。極め付けは、かぐや姫の「神田川」などなど。

キリがないので、この辺で止めときますが、本当はこの倍以上のレパートリーはあります。まぁ、私と同世代の人ならば、大抵歌える曲かも知れません。

ここまで深みにハマると、コロナ禍が終わって、お客さんを呼んだり、どこかのパーティに出かけられるようになっても、フィリピンの友達や親戚は、誰も知らない曲ばかり。無理に歌ったら、みんな退屈しちゃうでしょうね。

ということで、いくら早くても来年の後半以降になるでしょうけど、もし日本からのお客さんで、1曲か2曲ぐらいなら、聴いてやってもいいよという、奇特な方が来られたら、その人のために、歌ってみたいと思ってます。


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