2020年10月22日木曜日

洪水で怖いのが感染症

月曜日、ネグロス島に豪雨をもたらした、17号台風フィリピン名ペピートは、火曜日に首都マニラがあるルソン島に上陸。洪水や地滑りがあったそうですが、幸い死傷者は出なかったようです。

水曜日まで続いた雨も、今日の木曜日にはすっかり上がり、朝から熱帯の日差しと青空が戻って久しぶりに真夏日。スーパーの輸入食材コーナーで買った日本製の麦茶が美味しい一日となりました。


台風一過の青空

さて、先週木曜日からずっと欠勤だったメイドのライラおばさん。月曜日は私たちの住むシライ市内の各所で小規模な道路の冠水があり、そのせいでライラも出てこれないだろうと思ってましたが、水が引いた火曜日も連続で休んでしまったので、少々心配しておりました。

若干疲れ気味の表情で、ようやく水曜日に出勤してくれたライラ。川沿いの低い土地にある自宅は、案の定くるぶしぐらいまで浸水したそうです。その上、足の甲に負った傷が化膿して発熱。またもや寝込んだとのこと。9月は散々だったライラの受難は、まだ続きがありました。

確か去年だったと思いますが、日本での洪水直後に、小学生ぐらいの子供たちが、水浸しになった家屋の片付けや掃除の手伝いをする姿が、美談のように報道され、「危険だ」との非難が殺到したことがありました。あれは本当に危ないですよ。

洪水の時に流れている水って、下水やらゴミ、その他の廃棄物など、人体に入ったら間違いなくヤバいものが混ざっているのは、日本でもフィリピンでも同じ。しかもガラスなどの破片で怪我をする可能性も高いし、大人でもかなり危険。

特にフィリピンでは年中暑いので、短パンにサンダルが標準仕様。冠水や屋内への浸水に慣れっこになっていて、膝下ぐらいの水嵩だったら、そのままの格好でザブザブ歩いている人も多い。

それだけに特化した調査や統計って、あまり見ませんが、フィリピンの洪水時の負傷者の中に占める感染症患者の割合は、かなり高いんじゃないでしょうか。

傷口から病原菌が入って感染する病気というと、私が真っ先に思い浮かべるのが破傷風。ネットで調べてみたら、やっぱりフィリピンに渡航する前に推奨される予防接種の中に、肝炎や麻疹、狂犬病に並んで、破傷風もありますね。重篤化すると、強烈な全身の筋肉痙攣のために、舌を噛んだり骨折することもあるという恐ろしい病気。

さすがにフィリピンに住んでいても、身近で破傷風に感染したという話は、聞いたことはありません。しかし、我が家の建設中に、大工さんが現場で古釘を踏み抜いて負傷、それが膿んで一週間ぐらい休むというケースは3回ぐらいありました。その度に、破傷風と違うやろなぁと気を揉んだものです。

ということで、何とか仕事に戻ったライラおばさん。いつもと同じように、掃除や洗濯、犬の散歩をこなしてくれました。最近は、ライラが帰宅する時に、明日も元気に来てくれるかと、祈るような気持ちになっております。



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