検索キーワード「ゴマ」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示
検索キーワード「ゴマ」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示

2025年3月2日日曜日

飼い犬ゴマの受難

我が家で「ゴマ」と名付けた犬を飼い始めたのが2017年。生まれたての仔犬だったゴマも、もう8歳。 人間ならば立派な中高年で、下手をするとアラ還の私と同世代なのかも知れません。何度もこのブログで取り上げているので、犬好きの方は、こちらから過去の投稿をご覧ください。

そのゴマが、先日、急に餌を食べなくなりました。気が向かないと朝ごはんをスキップすることがあっても、夕方には何もなかったかのように、ガツガツと完食するのが常。なので「ああ、またか」程度で特に気にも留めてなかったのが、今回は丸二日も絶食のハンガーストライキ状態。それだけでなく、なにやら出血してる。よく見ると、睾丸の一部が腫れて、そこから血が滲みだしています。そして明らかに元気がない。

いつもなら、家の前を人や他の犬が通っただけで、ものすごい勢いで吠えまくり、庭の端から端まで全力疾走する奴が、その日は、ずっとヘタリこんだまま。う〜ん、これはヤバいかも。

びっくりして「犬」「睾丸」「出血」でグーグルさんにお伺いを立ててみたら、中高年で去勢をしていないオス犬は、生殖器周りの病気になりやすいとのこと。恐ろしいことにガンの可能性もあるらしい。

特に自慢できるような犬でもない、どちらかと言うと、あまり賢いとは思えない駄犬のゴマ。ただ健康だけが取り柄で、たまに変な咳したり、食べた餌を吐いたりすることはあっても、すぐに回復。数年前には近所の犬と大喧嘩して、流血の惨事になったものの、1年後には同じ犬とリターンマッチで、今度はリベンジを果たしたり。そんなゴマなので、今まで一度も獣医さんの世話になったことがありません。

もともと私たちの住むネグロス島のシライ市内には、信頼できるペット・クリニックがなかったのもありますが、最近ようやくマトモなクリニックができたんですよ。義妹のジーナのペットで、小型犬の「コフィ」が病気になった時、きちんと治療してもらって快癒したそうです。なので、さすがに今回は、ゴマを獣医さんに診てもらわないとダメな状況。

そんなこんなで、明日は病院へ連れて行こうという晩は、朝になって冷たくなってたらどうしようなんて、悪い想像ばかりしてました。心配になって、頻繁に撫でてやったりしたものです。死にそうになったからと、急に優しくするなんて、あまり良い飼い主とは言えませんね。

明けて、ピカピカの青空が広がる土曜日の朝。お〜い、生きてるか〜?とばかりに窓を開けたら、気のせいか妙に元気になってる。(ちなみにゴマは外飼いです。)もしかしてと思い、試しに餌を少量与えてみたら、以前のようにアッという間に完食。病院に連れて行かれるのが嫌で、カラ元気を装ってるのかと思うほど。


まるで、コメディのような展開ですが、念のために股間を確かめたら、まだ腫れてはいるものの出血は止まった様子。正直なところ、私も家内もできれば病院には行きたくなかったので、しばらく様子を見ることにしました。

ところが様子を見るも何も、朝からムダ吠え全開で走り回り、すっかり以前のやかましさに戻ったゴマ。夕方には元気に散歩して、ちょっと多めに盛った餌も平らげました。前日までの弱った姿はなんやったんや?

ということで、それから1週間が経過して、睾丸の腫れもほぼ治り、食事も散歩も通常運転。この話を私のイロンゴ語の家庭教師バンビにしたら、腹を抱えて大笑い。ほんと、病院嫌いの子供のような反応でしたからね。とは言え、健康になったのはおおいに結構。おかしなもので、それ以降、あれほど鬱陶しく感じていた深夜や早朝のムダ吠えも、あんまり気にならなくなりました。




2023年12月11日月曜日

お試し介護移住 その3「やっぱりストレス」

 前回からの続きで、両親の介護移住について。

お陰さまで無事、日本からフィリピン・ネグロス島の家に到着した父母。かつて住んでいた日本の実家を再現した、一戸建ての2LDKも気に入ってもらえたようです。再現したとは言え間取りのみなので、木造の安普請だったオリジナルに比べると、鉄筋コンクリートだし天井も高め。建築が仕事の父は、すぐに意図を理解しましたが、それでなくても認知能力がやや下がり気味の母は、イマイチ分かっていないらしく「えらい豪邸や」と感心するのみだったのには、一抹の寂しさ。

さて、住まいに関しては、一応の合格点だったと思いますが、問題は気候や食事、その他の細々とした日常生活について。

寒くなってきた11月の日本から、日中の最高気温が普通に30度を超えるネグロスだし、飼い犬のゴマは無駄吠えが多い。体調崩すんじゃないか、眠れないんじゃないかとの私の心配を他所に、二人ともよく食べるし、睡眠も問題ない様子。もちろん80代の後半なので、食べる量は大したことはないけれど、肉・魚・野菜。皿に取った分はきれいに平らげ、好き嫌いがないのは助かります。さすが子供の頃に食糧難を体験した昭和十年代生まれ。

まぁ食事に関しては不肖の息子である私が、それなりに日本的な献立を毎日用意しているので、大丈夫だろうとは思ってました。食事の次に気になってなのは、NHKを始めとする日本のテレビ放送が視聴できないこと。NHKの日本語放送が受信できるスカイ・ケーブルが来ているのは、隣街の州都バコロドまで。

ところが昨年の私の一時帰国の際、実家のテレビにクロームキャストを接続しておいたのが功を奏して、父はユーチューブのニュースや、ネットフリックスの映画などは、自力で見ることができる。むしろ、同じ機材が揃っているテレビを見て、大喜びしたぐらい。母も最近はNHKの朝の連続テレビ小説も見ないし、紅白にも興味なし。

他には、シャワーで使うようにと、わざわざ日本のアマゾンで購入した、浴室専用の椅子も結局不要だったりで、事前にあれこれ悩んでいた件は、概ね杞憂。危うくトイレに手摺りを取り付けてしまうところでした。

たった2週間余りの滞在だったので、本格的な移住となったら、これ以外の問題がいろいろと顕在化するんでしょうけど、どっちかと言うと大変だったのは、受け入れる側の私の方。よく二世帯居住では、水回りを分けることが肝要なんて話を聞きます。我が家の場合は、水回りどころか、完全に分離独立した家二軒。ここまでやっても、やっぱり私にはストレスがかかりました。

まぁ、ほぼ10年も家族三人だけで、一般的な日本の住宅に比べれば、かなり広い家に慣れてしまったせいでしょうか。実の親であっても、自分のテリトリーに二人が加わるだけで、心理的には負担があるものらしい。さらに、「美味しい美味しい」と食べてくれる食事も「きちんと用意しないといけない」なんて変な義務感が生じてしまい、最後の方はちょっと疲弊気味でした。う〜ん、これは力み過ぎたようです。

このブログの読者の中には、身内の顔さえ分からなくなったガチの認知症や、まったくの寝たきりになってしまった親御さんを、介護されている方がいらっしゃるかも知れません。たとえ健康だったとしても、人間関係が上手くいかず、精神的に疲れ切ってしまうケースもあるでしょう。それに比べれば私の両親は、はるかに扱いやすいと言えそうです。

ただ、子供の頃から圧倒的に接する機会が多かった、元来すごいお喋りだった母は、会話を成り立たせるのが困難な状況。素直に言うことは聞いてくれるし、自分の置かれた状況は理解しているとは思うものの、向こうから話しかけることはありません。

これに対して、身体も頭もまだまだ大丈夫な父。弱ってしまった母を積極的に面倒を見てくれるのは大助かりな反面、若い頃から相変わらずのコミュ障ぶり。例えば、一言「散歩に行ってくる」と言えばいいのに、黙って一人で出掛けて小一時間も帰ってこなかったり。職場ではちゃんと会話していたのに、なぜか家族を相手にすると、コミュニケーション能力が半減しちゃうようです。

こういう状況について、その都度目くじらを立てていては身が持たないし、今頃になって父の性格が変わるはずもないので、こちらの対応を改めるしかなさそうです。つまり、自分でできることはやってもらうということ。独立した台所もあるので、朝食ぐらいは両親で完結してもらうほうが良いでしょう。毎度の上げ膳据え膳では、私も疲れるし両親も居心地が良くなさそう。これは夫婦でも同様で、同居していても、それなりの距離を取るのは、とても大事なんですね。

そして大きいのは、家内の存在。平日の昼間は働いているけれど、夕食は全員一緒。自分から両親へ話題を振る配慮があり、両親もそんな義理の娘に心を開いています。一般的にフィリピンでは、年寄りに優しく介護も自宅でというのが当たり前とされてますが、家内の態度を見ていると、なるほどなぁと感心します。もちろんフィリピンでも、不仲な嫁姑はいくらでもいるので、これは持って生まれた、家内の人徳なんでしょうね。

ということで、まだまだ改善の余地が大有りのお試し介護移住。それでも来年以降(時期は未定)の本格移住に向けて、だいたいの感触がつかめました。次回も続きます。



2023年7月3日月曜日

犬との距離感

 私の住むネグロス島では、どこでもやたらと犬がいます。各家庭で飼われている犬はもちろん、道端で繁殖している野良・半野良。おそらくこれは、ネグロスだけのことではなく、フィリピン全土で似たような状況なんでしょう。ちなみに我が家でも「ゴマ」と名付けた雑種のオス犬を一頭飼育中。

名前の由来は、胡麻塩のような模様があるから。こっちの言葉で「Goma」がゴムを意味するとは知らなかった、最初の日本人飼い主による命名です。まぁ、あまり細かいことをツっこまないフィリピンなので、地元の人から指摘されたこともないですけど。

フィリピンで犬を飼うのは、愛玩動物と言うより、番犬の意味合いが強い感じ。普通に空き巣とか強盗が多いですからねぇ。特に比較的広い家に住む場合、どうしても全体に目が行き届かず、別に泥棒じゃなくても、門の前で「タグ・バライ(ごめんください)」と言ってる人に気付かなかったりしがち。昼間ならメイドさんもいるでしょうけど、深夜になったら怖いですし。

なので、未知の訪問者には誰にでもけたたましく吠える、フレンドリーではない犬が幅を効かせることになります。その点ウチのゴマは、人間だけでなくバイクや車、果ては水牛にまで喧嘩を売る身の程知らず。ちょっと無駄吠えが多過ぎて、早朝などは嫌になったりするぐらい。

多少うるさくても、ちゃんと敷地内にいるならいいんですが、厄介なのが半野良。飼い主はいるんだけど、餌だけは与えて、家の周囲で放し飼いにするパターン。犬好きが多いフィリピンなので、何となく容認されているようですが、やっぱり他家の子供に噛みついたり、バイクが避けようとして事故ったりのトラブルが発生。実際に放し飼いが原因の死亡事故も報道されます。

さすがに、大金持ちが純粋に番犬として購入するような、ジャーマン・シェパードとかドーベルマンの類に放し飼いは見たことないものの、逆に檻に閉じ込められる虐待同然の飼育も目につきます。そんな家の前を、ゴマの散歩で通ったりしたら、欲求不満の大型犬にめちゃくちゃ吠えられる。難儀やなぁ。

その反面、まるで自分の子供のように屋内で一緒に暮らし、ハグ&キスが当たり前という人もいる。これは日本でもよくありますね。ただ私も家内も、犬は犬、人は人、という感覚なので、ちょっと真似はできません。ゴマをいじめたりはしませんが、たまに頭を撫でるぐらい。人それぞれですからね。

そして犬を語る上で、冗談で済まされないのが狂犬病。世界的に見ると、狂犬病の清浄国は、日本を含めてむしろ少数派。フィリピンでは、年間で300〜600名もの死者を出す、恐ろしい感染症。旅行者にも、安易に犬や猫を触ろうとしないよう、注意喚起がされてますよね。発症したらほぼ100パーセント死に至りますから、これは決してオーバーな呼びかけではありません。

もちろんフィリピンでも、狂犬病に対して無為無策ではなく、飼い犬に関する限り、毎年地方自治体から委託されたと思しきスタッフが各戸を回って、狂犬病の予防接種。我が家にも来てもらってます。その活動があっても、全体の一割ぐらいしかカバーできてないのが現実。野犬狩りもやってるらしいんですが、焼石に水状態。

ということで、ぱっと見では、犬も犬好きの人間も多いフィリピンは、犬にとってのパラダイスのように思われるかも知れません。しかしながら、狂犬病じゃなくても、全身がただれたような皮膚病の犬や、車に轢かれて路上でペチャンコになった犬をよく見かけます。数が多いから、必ずしも幸せとは限らない。犬になったことはないので、実際に彼らがどう思ってるのかは、分かりませんが。



2023年3月21日火曜日

恐怖の鳥軍団「ピスピス」

 ピスピス(Pispis)っていうのは、個別の鳥の名称ではなく、私の住むフィリピン・西ネグロスの方言イロンゴ語で、鳥全般の意味。

公用語のタガログでもそうなんですが、こちらの言葉って、名詞でも動詞でも繰り返し音が多い。例えば、雑貨屋はサリサリ(Sarisari)、散歩はラカット・ラカット(Lakat lakat)。形容詞は、繰り返すことで強調するので、「大きい」のダコ(Dako)が、すっごく大きいとダコダコ(Dako dako)。何だか幼児言葉のようで、オっさんが喋っても妙に可愛く聴こえます。

この辺りの語感が、フィリピン国内でもイロンガ(女性イロンゴ話者)が、魅力的だと言われる所以。差し詰め日本なら、京都弁みたいな感じかも知れません。

ところでピスピス。タガログとも、お隣のセブアノとも全く違う言葉。タガログではイボン(ibon)でセブアノだとランガム(langgam)だそうです。あまり可愛くないですね。

なぜイロンゴ語の鳥の話から始めたかと言うと、最近、自宅の向かいにある木に大量の鳥が集まるようになって、毎日鳴きまくっているから。日本でもありそうな、椿に似たような葉の樹木で、それほどの大木でもなく、高さがせいぜい4メートルぐらい。ただ、水平に広く繁茂して大きな木陰ができるので、庭木にすると良さそうな樹相。

今この木に、小さなサクランボみたいな実が鈴成り。おそらくそれを目当てに鳥が来るんでしょう。実と同様、鳥もかなり小型で、成鳥でも鶏のヒヨコ程度。これが何十羽、あるいは百羽近くいるのか、朝からやかましいことこの上なし。なるほどなぁ、確かに「ピスピス」と聴こえます。さすがネグロスの鳥だ。

一羽づつなら可愛い小鳥でも、これだけいたらちょっと怖い。私の同世代なら、映画『ヒッチコックの鳥」を思い出すでしょう。もっと怖いのは、子供の頃に見た「妖怪人間ベム」のエピソード。無数のカラスが路面電車を襲い、満員の乗客を皆殺しにしてしまうという、およそ子供向けとは思えない、トラウマ級のアニメ。

それはさて置き、音量から言うとすごいレベルのはずが、意外にもそれほどの不快感がないのが不思議。ブログやイラスト作業に集中すると忘れてしまう程度で「あれ、いつの間に鳴きやんだ?」てな具合。何なら余裕で昼寝でもできそう。

同じ鳥類でも鶏だとこうはいきません。なぜか近所で数羽の雄鶏が放し飼いされてるもんだから、朝の暗いうちに至近距離で時を告げられると、早朝覚醒で二度寝もできないという目に遭います。我が家の飼い犬、ゴマも同様。まぁゴマの場合は番犬なので、吠えないと意味がないんですけどね。

ということで、緑が多い(つまり周囲が空き地ばかり)私が住んでいる宅地セント・フランシス。今、このブログを書いている書斎の窓からの景色も緑がいっぱい。冒頭のピスピスだけでなく、何種類いるのか分からないぐらい、毎日・毎朝、いろいろな野鳥が囀ります。これが本来のフィリピンの自然。

こんな楽園に生まれ育った人たちが、なぜ騒音のような大音量音楽を好むのか、はなはだ理解に苦しむところです。



2022年9月27日火曜日

新任メイドは、家庭教師の母

 長らくこのブログで引っ張って、ほぼ「ネタ」化した、我が家のメイド探し。前任のライラおばさんが最後に出勤したのが8月の初めだったので、かれこれ2ヶ月近い空白。一度は決まったかと思った、ライラから紹介のギンギンは、結局一度も姿を見せず、回り々って落ち着いた先が、意外にも私の家庭教師、バンビとエイプリルの身内。

ギンギンが来ないとなって、最後に残った人脈のバンビ。再依頼にも嫌な顔せずに引き受けてくれたのは、多分当てがあったからでしょうね。紹介してくれたのが実のお姉さんのグレイス。バンビとエイプリルは叔母・姪なので、つまりエイプリルの母ちゃんというわけです。

元々、バンビが私のイロンゴ語(西ネグロスの方言)家庭教師になってくれたのは、バンビ家族が家内の元お隣さんだったから。そのバンビの姉なので家内は顔見知り。ただ、もう40年ぐらい前の話で、当時はまだグレイスは子供。家内のことはあまり覚えてないそうです。

さて、その後かなり苦労したという、今は50歳のグレイス。まずミュージシャンだったお父さんが酒浸り。さらにフィリピンあるあるの沢山の兄弟姉妹なので、当然のように家計は逼迫し、グレイスは、おそらくエイプリルを出産した直後ぐらいに、OFW(海外フィリピン労働者)として、サウジアラビア、シリア、トルコなので家政婦として働いたそうです。

ちなみに、最近事実上の離婚をしたエイプリルと同様、グレイスもシングルマザー。どうもバンビの一族の女性は、男運がない人が多いらしい。そう言えばライラもシングルマザーだったなぁ。

ライラもOFW経験者ながら、クエートで2年のみ。まぁそれでも大変だったろうとは思いますが、3カ国で10年も働いて、娘を始め、家族を支援し続けたのには、頭が下がります。そんなすごい経歴なので、家から通える場所でのメイド業なんて、やる気にさえなれば、決して難しくはないでしょう。

それでもエイプリルによると、初出勤前夜にずいぶん張り切って、ユニフォーム(?)のアイロン当てに余念がなかったとのこと。メイドのユニフォームと言っても、日本のメイド喫茶みたいのじゃないですよ。メイドだけじゃなく、マッサージ・セラピストでもあるグレイス。マッサージの時の作業着、ちょっと作務衣っぽい服を持ってます。

そしてやって来たのが、週明け月曜日の朝。8時の約束が、よほど気合が入っていたのか、1時間早く7時には出勤。床面積が約150平米の母家を、あっという間に掃除完了。つい先週に自分で大掃除をした台所を除くと、2ヶ月近く放置に近い状況だったのに、手際の良いことこの上なし。さすがOFW歴10年の大ベテラン。

ただし本人も白旗上げてる通り、料理は全然ダメ。昼・夜と私の料理アシスタントをやってもらいましたが、野菜を切るぐらいは大丈夫でも、ソーセージ炒めてもらったら、焦がされてしまった。得手不得手があるのは仕方がないか。

それ以外には、飼い犬ゴマの世話。幸いゴマはグレイスを気に入ったようで、特に吠えたりもせず、初対面から、いきなりの懐きよう。早速散歩にも連れていってもらいました。

ということで、予想以上の出来だった勤務初日。毎日じゃなくて週3回ですが、これぐらい集中してやってくれれば、それで十分。ようやく日常の生活リズムが復旧した感じです。やれやれ。


2022年4月28日木曜日

迷い込んだ仔犬・命の軽さ

 水曜日の早朝、飼い犬のゴマの無駄吠えで目が覚めました。

ロクに躾もせずに放置した結果、朝の散歩で家の前の道を人が歩くだけで、猛然と吠えまくるゴマ。もともとあんまり頭が良いとは言えず、相手が犬だろうが人だろうが、果ては水牛にまで喧嘩を売るアホ犬。(隣の空きロットで、畑の耕作用に水牛がいるんです。)

ところがその日は少々様子が違っていて、ゴマの鳴き声が威嚇の「ウォンウォン」ではなく「ワンワン」と「キャンキャン」の中間のような、なんとも微妙な声色。それだけでなく、明らかに仔犬の「キュ〜ンキュ〜ン」が混ざってます。

もしかしてと思って、起き抜けにゲートを開けたら、まだ乳離れも終わっていないような仔犬。門扉の隙間からスルスルと家の敷地に入って来ました。私の足にじゃれつく人間に慣れた仕草を見ると、どうやらどこかの飼い犬のようです。

このまま放り出して、自動車やトライシクル(輪タク)に轢かれると可哀想なので、取り敢えずは台所の勝手口の三和土(たたき)に保護。日本風に作ってもらった家が、変なところで役に立ちました。


さて、仔犬を抱えて「母を訪ねて三千里」。すぐ近所に捜索に出ようかとも思いましたが、8時半には出勤する、メイドのライラおばさんに任せることにしました。その間に朝食を準備して、息子を起こして...。

ところが食べ終わると、仔犬のキュン鳴きが聴こえません。慌てて見に行ったら、四肢を弛緩させてピクリとも動かない。見つけた時からちょっと弱ってる感じもして、あっという間に天国に行っちゃったようです。そうこうしているうちに、ライラおばさんがやって来ました。

死んでしまったのは仕方ないので、ライラに頼んで埋葬しようと持ち上げたら、まだ生きてました。息があるとかじゃなくて、飛び起きて走り回る。文字通り「死んだように」眠ってただけ。やれやれ。

予定通りに仔犬をライラに任せて、まずは一番近いお隣さんに連れて行ってもらったら、いきなりの当たりで、最近生まれた6頭のうちの1頭だったそうです。しかもすでに3頭は死んじゃったとか。

それにしても、仔犬が死んだと思った時に、我ながら冷静だった私。実はフィリピン・ネグロス島に移住してから、犬・猫・鶏を飼って、その大半を死なせてしまったせいか、ペットの死に慣れてしまったようです。最初の仔犬2頭の時はかなりのショックで、しばらく引きずったんですけどねぇ。

ここフィリピンでは、犬や猫の飼い方が野放図。放し飼いが基本のお国柄。避妊もせずに放置する人が多く、これではネズミじゃなくても増えまくる。当然の帰結として、逃げ出したり捨てられた野良が街中にいっぱいで、病気や事故で死んでしまう犬・猫は数知れず。

そもそも、ちゃんと飼われているペットでも、具合が悪くなったからと言って獣医に診せるとは限らない。お金がない飼い主の人間様が、生き死にレベルでも我慢してしまうぐらいなので、いくらペットを可愛がっていても、手厚い看護は無理でしょう。

考えてみればフィリピンでは、ペットも人間も、相対的に命が軽く扱われている気がします。もちろんこれは、死を悲しまないという意味ではありません。一つには経済的な理由で、満足な医療を受けられないこと。もう一つは、知識の欠如から来るもの。

例えば、現代では治せる病気である筈の結核を、不治の病だと思い込んだり、職を失うのを恐れて、治療もしないまま亡くなったり。心臓疾患や糖尿病患者が多いのも、極端な野菜嫌いをそのままにしてしまう、フィリピン特有の子育てが起因していると思います。

もっと言うなら、避妊なしの性行為による多産も、私からすれば、無意識ながら命を軽んじているとしか見えない。乳幼児の死亡率も高いし。結果として、人口が多く寿命が短いので、親戚や友人関係での葬儀に出席する機会が頻繁なのがフィリピン。

ということで、迷い込んだ仔犬の騒動で、いろんなことに思いを馳せてしまった一日でした。



2021年5月27日木曜日

一年後のリターンマッチ

 久しぶりにパッキャオ(フィリピンを代表する国民的ボクサー)が、今年(2021年)8月に試合をするそうですね。でも今日のその話じゃなくて、我が家の飼い犬「ゴマ」のこと。

乳離れしてすぐのゴマが、我が家にやってきたは、もう4年前。(仔犬のゴマ)人間の年齢に換算すると30歳過ぎになるらしい。雄犬なので、立派なオっさん犬。

大抵の犬がそうであるように、仔犬の頃は本当に可愛くて、我が家の来客や親戚のアイドル状態。私も当初は、頻繁に写真を撮り「今日のゴマ」と題して、フェイスブックに投稿してました。


仔犬時代のゴマ

オっさんになった今でも、可愛いと言ってくれる人もいるものの、当の飼い主である私にすれば、最近やたらと無駄吠えが多く、あんまり可愛いとは思えない。もちろん虐待しているわけではなく、餌はちゃんと1日2回与えて、毎日の散歩は欠かしません。連れて行くのはメイドのライラおばさんか、中学生の息子ですけど。

一般庶民の感覚からすれば、かなり大きな家を建ててしまった手前、一応、番犬らしきものを置かないと、夜間は少々物騒な、ここフィリピン・ネグロス島。敷地への侵入者に吠えるのはいいとしても、家の前を誰かが歩いたり、車やバイクが通りかかっただけで、吠えまくるゴマ。特に、他所の犬が散歩してたりすると、吠え方に殺気がこもってます。

これは完全に躾をしくじりましたね〜。

昼間ならまだしも、時々、深夜や早朝に火がついたように吠えだすゴマ。それでなくても還暦間近で、眠りの浅い今日この頃。朝5時とかに叩き起こされると、もう二度寝ができません。度が過ぎる時は、犬小屋代わりのケージに放り込んで、鍵をかけることもしばしば。数日に一度は、何時間か閉め込まれているのに、ゴマはちっとも学習する気配もなく、同じことの繰り返し。

それでも、たまに構ってやると、すっごく嬉しそう。まぁ、生き物を飼うというのは、こういうことなのかも知れません。少々寝不足になっても、寿命を全うするまでは、付き合うしかないか...。

という具合に、人に対しても、他の犬に対しても、著しく社会性に欠けてしまった、オっさん犬のゴマ。中でも、近所に住む、家内の友人ナンシーの飼い犬が、宿命のライバルと呼びたくなるぐらいに仲が悪い。

実は一年前の2020年5月。ライラが散歩中にリードが外れて、このライバルと噛み合いの大喧嘩。私は直接見ていませんが、戻ってきたゴマは、右前足から相当な出血。ゴマよりだいぶ小さなライバルなのに、ボロ負けを喫したようです。ただ、怪我そのものは、見た目ほど大したことはなく、翌日には普通に走り回っていました。(飼い犬同士の大喧嘩

そして、ちょうど一年が経った先週の日曜日。今度は息子がゴマを散歩に連れて行った時に、同じく散歩の最中だったライバル犬と鉢合わせ。リードを持つのは、先方はナンシー、こっちは中学生の息子。激昂したライバル二頭を抑えるには、二人ともちょっと力不足で、期せずして一年目のリターンマッチ。

息子はリードを引っ張られた弾みで、両膝を地面についてしまい、名誉の擦り傷。犬の方は、近くにいた使用人のオジさんが引き離したそうです。翌日、ナンシーのお兄さんが、息子に怪我をさせてしまい申し訳ないと、わざわざ、ゴマ用のボーン(骨の形をした、噛むおもちゃ)を持って来てくれました。

別に息子が噛まれたわけでもないのに、なんだか悪いですね〜。しかも今回は、ゴマがリベンジに成功して、ライバル犬が耳から流血。ゴマは、まったくの無傷でした。

ということで、息子が膝を擦りむいたのは余分でしたが、私はゴマが喧嘩に勝ったのが、妙に嬉しかった。これも一種の親バカなんでしょうか。



2020年12月20日日曜日

子供と犬と酔っ払い


またもや騒音にまつわる投稿です。

最初に書いておきたいのは、日本人がフィリピンに住もうと思ったら、よっぽどの山奥とか、周囲に宅地のない、田んぼや畑のど真ん中、みたいな立地じゃない限り、近隣からの生活騒音は、ある程度覚悟するしかないということ。

もう、基本的な常識や感覚が違い過ぎて、ゼロ・トレランス(寛容度ゼロ)で立ち向かったりしたら、メンタルに支障を来すこと間違いなしです。

実は、3ヶ月ほど前に、深夜に向かいの家の酔っ払いが騒ぐのに閉口して、その家に面した2回の居室を、裏側に建てたゲストハウスへ移転したばかり。(プチお引越し)皮肉なことに、苦情申し立ての効果が多少ともあったのか、以前に比べるとずいぶん静かになってます。

それでも、ベッドやでかい書斎机を元に戻すのも面倒なので、そのまま、ゲストハウスに居着いてはおりますけど。どうせお客さんは来ないし。

すると今度は、そのゲストハウスの方でちょっとした問題発生。

隣、というには少し距離がある近所の家。こちらは以前、犬2頭の放し飼いで文句を言った家族なんですが(路上で犬の放し飼い)、最近、親戚と思われる、小学生ぐらいの子供たちが同居を始めました。兄弟らしく、よく似た顔の二人。子供好きのフィリピン人には申し訳ないことながら、この二人がドラえもんに登場する「ジャイアン」みたいな小太りの悪ガキ。可愛くないこと、この上なし。

このガキどもが、なぜか自分の家ではなく、わざわざゲストハウスの前に来て、自転車で行ったり来たり。補助輪付きの子供用なので、普通に走っているだけでかなりうるさいのに、二人揃って絶叫するんですよ。

まぁ、この年齢の子供が大声を出して遊ぶのは仕方ないにしても、ちょっと度が過ぎるというか、まるでテーマパークの絶叫マシンに乗ってるんか?というぐらいの勢い。その上、これを朝の6時とか7時から夕方まで、休憩を挟みながら何時間もやってくれます。

一昨日は、これに加えて、幼稚園ぐらいの女の子が参戦。同じように真似をして、金切声を上げるもんだから、クーラーつけて窓を締め切るしかないという有様。さすがにこれはちょっとひどいので、表に出て「静かにしろ〜!」と英語で叱りつけました。

それからは、ゲストハウス前では叫ばなくなって、一応はホッとしましたが、やっぱりガラガラと自転車遊びは続いて、その度に我が家の飼い犬ゴマが「侵入者接近」とばかりに吠えまくる。あ〜あ。

実は、私は、大の子供嫌い。

こう書くと、リアルで私を知ってる人は、驚くかもしれません。昔は、本当に子供がダメで、満員電車の中で泣いたり騒いだりされると、ものすごい苦痛。それが、よくある話ながら、自分に子供ができた途端、少なくとも赤ん坊の泣き声は大丈夫になり、フィリピンに来てからも、4〜5歳ぐらいの子供なら、抱っこしたり一緒に遊んだりができるようになりました。

ただしこれも相手の出方次第。躾がなっていない「野生児」みたいな子供には、今でも拒否反応が出てしまいます。特にフィリピンの場合、中途半端に裕福な家庭の子供って、周囲から甘やかされているのと、欲しいものは手に入りやすい環境のせいか、我儘が目に余るガキが多い。今回、自転車で暴れ回っている子供たちは、典型的にこのパターン。

ということで、フィリピンでは、子供と犬と酔っ払いとは、まともに喧嘩しても無駄。相手が変わることは、まずあり得ないし、社会的に騒ぐのは当然と見なされいているので、こっちの感覚を変えない限り、フィリピンで生きるのは難しいと、今更ながら悟った次第です。

それにしても、あの子供たち、土日も平日も関係なしで、オンライン授業とか受けてないのかなぁ?



2020年9月30日水曜日

路上で犬の放し飼い

 一昨日の9月28日は、「世界狂犬病デー」だったそうです。

日本の厚生労働省のホームページによると、この日は、19世紀に狂犬病ワクチンを開発したフランスの細菌学者、ルイ・パスツール博士の命日。それを記念して2006年に制定されました。目的は、人及び、動物における狂犬病の影響やその予防法についての啓蒙。

農林水産省は、日本を含む7地域(オーストラリア、アイスランド、ニュージーランド、ハワイ、グアム、フィジー)を「清浄国・地域」に指定。つまり日本では狂犬病が存在しないとされています。

ただし、台湾やイギリス、ノルウェーのように、2012〜13にかけて、野生動物の狂犬病が確認されたため、非清浄国(すごい呼び方!)扱いになってしまった例もあるので、油断はできません。

狂犬病は犬や猫の感染症で、咬まれたり、引っ掻かれることで、唾液を通じて人間にも感染。発症すれば重篤な神経症状になって、まず助からない怖い病気。

そして我がフィリピンは、今でも年間の死亡例が200〜300件も報告されている、言わば狂犬病の蔓延国。今年(2020年)5月には、フィリピンから日本に渡航した方が、フィリピン国内で感染した思われる狂犬病を発症したとの報告がありました。(人から人への感染はありません。)

フィリピン国内では、狂犬病撲滅に向けて、各地方自治体によって毎年、無償のワクチン接種が行われています。我が家の飼い犬ゴマもすでに2回接種。


我が家のゴマ

とは言え、野良犬は多いし、自宅前の路上で放し飼いにするのがデフォルトの、ここネグロス島。家にいる時は庭で飼われていても、散歩の際はノーリードの飼い主も多い。それも小型犬ならまだしも、かなり大きなシェパードだったりすると、犬を飼っている私でもちょっとビビります。

騒音や、焚き火の煙を撒き散らして、日々周囲に迷惑をかけている例のお向かいさんも、犬を一頭放し飼い。さらに少し離れた、大学教授のお隣さんは、二頭。狂犬病の心配だけでなく、家の前を普通に歩いたり自転車で通ったりすると、ものすごい勢いでワンワンと追いかけられて、鬱陶しい事この上なし。

さらに、昼夜を問わず、我が家の前をうろついてくれるので、その度にゴマが吠えて大騒ぎ。最近では、棒切れ片手に、自宅前の犬を追い散らすのが、私の日課になってしまいました。

以前にも書きましたが、この放し飼いの習慣で、通行人が咬まれて怪我をする事故って多いと思いますよ。特に子供の場合は、とても危ない。フィリピンの人が、トライシクル(輪タク)を多用して、近い距離でも滅多に歩かないのは、年中真夏の気候もあるでしょうけど、犬に襲われるリスクを回避する意味もあるんじゃないか?

こんな状況なので、ワクチン接種をするだけでなく、もう少し犬の飼い方を何とかするのが先決。去勢や不妊手術ってまずしないし、増え放題というのも問題。

ちなみに、隣の大学教授は、さすがに教育があって話が分かる。その後、家内に頼んで苦情を言ってもらったら、この頃はちゃんと鎖でつなぐようになりました。こういう物分かりのいい飼い主がもっと増えないと、フィリピンの狂犬病はなかなか減りそうにありません。



2020年6月2日火曜日

飼い犬同士の大喧嘩

フィリピン人は、犬が大好き。

それほどのお金持ちではなくても、と言うより、貧乏と言ってもいいぐらいの家でも、まるで自分の子供と一緒に育てるような感覚で多頭飼い。不妊手術なんてする余裕があるはずがないから、どんどん繁殖していきます。

新築や引越しのお祝いで、仔犬をプレゼントしたり、たくさん生まれたから貰ってくださいと頼まれたり。雌犬なんて、ちょっと目を離したらすぐに妊娠しちゃうので、家内など、絶対に雄しか飼わないと宣言してました。

日本ではペットの人気は、猫の方がちょっと上のように感じます。猫なら、無理なく室内で飼えるし、近所迷惑な吠え方もしない。こちらでも飼い猫はいますが、ぱっと見た印象としては、圧倒的に犬好きが多数派。その理由はどうやら好き嫌いからではなく、番犬としての用途。

番犬と言っても、でっかいジャーマンシェパードのような犬種ばかりではありません。もちろん、本格的な豪邸には、見るからにおっかない奴が2〜3頭もいたりしますが、ほとんどは、中型の雑種。侵入者を阻止することはできないけれど、知らない人が近づいたら、吠えまくって警告を発するわけです。

とにかく、空き巣の類いが多いフィリピン。最近では安い監視カメラが出回っているので、中の下ぐらいの家庭でも、こちらではCCTVと呼ばれる小さなカメラが、門扉の上に取り付けられているのを、よく見かけます。

何しろ、玄関先に干してある、かなりボロボロのTシャツでも、盗難のターゲットになってしまうお国柄。洗濯物泥棒というと、女性の下着ぐらいしか考えられない日本と比べると、盗みの目的が切実。私も履き古しのスニーカー、それも中敷を外した状態で盗まれたことがあります。

それを考えると、監視カメラを買えないような家ほど、番犬が必要になるんでしょうね。

前置きが長くなってしまいましたが、こちらの感覚では、完全に「大金持ちの家」と見做されるサイズの我が家。ゴマと名付けた雑種の雄を一頭、飼育しております。目的通り、家の近くものは、未知の人間だけでなく、野良犬であろうが車であろうが、昼夜の関係なく吠える、あまり賢いとは思えないワンさん。隣の空き地で放牧される水牛にまで、挑戦しようとする向こう見ず。


我が家の飼い犬、ゴマ

このゴマが、先週の散歩中、古くなっていた布製の首輪がブっちぎれて、家内の友人宅の飼い犬と大喧嘩になるという事件が起こりました。散歩させていたのは私ではなく、メイドのライラおばさん。ライラが、いつになく激しい口調で、ゴマを叱りつけていると思って外へ出てみたら、ゴマの左前足の付け根辺りから、相当な量の出血が。玄関の周囲には、点々と血の足跡。



相手の犬とは相性が最悪。私が密かに「宿命のライバル」と呼んでいる小型犬。ちっちゃいくせに、すごい闘争心で、いつもゴマが近くと殺気を帯びた鳴き声を上げます。

この日は、たまたま、ライバル君は家の外に繋がれていて、首輪の外れたゴマの方から飛び掛かったらしい。ライバルも少し怪我を負ったけれど、負傷の程度からすると、ゴマのボロ負け。

幸い、見た目ほどの重傷ではなかったみたいで、しばらくは足を引き摺ってましたが、餌は完食。翌日にはすっかり元気になってました。

でも考えてみたら、我が家のある宅地では、ノーリードで散歩させたり、昼間は門の外に放飼いにされている犬が多い。同じ路上で、小学生にもならない子供も遊んでいることを考えると、これはとても危ない話。野犬も多いし。

私が直接見聞きしたことはないけれど、子供が咬まれる事故って多いと思います。しかも狂犬病のリスクもまだまだ減らないフィリピン。そう言えば、以前にゴマが脱走した時、家内が真顔で心配してました。「どこかの子供に怪我をさせたりしたら、どうしよう。」


2019年12月3日火曜日

工事が終わって燃え尽きた


半分以上の日々を、ゲストハウス新築に費やした今年、2019年も、とうとう12月になってしまいました。日本にいて会社勤めしてたら、気忙しくなっていたであろうこの時期。10日前に工事が終わってから、何となく燃え尽きたみたいで、怠惰な日々を過ごしております。

7ヶ月以上も同じパターンが続くと、朝8時にはまだ大工さんが来ないなぁとか、給料日の水曜日と土曜日には、500ペソや100ペソの紙幣を用意しなくてはと考えていたり。あ、そうか、もう工事は終わっちゃったんだと、1日に何度も苦笑い。

その上、ゲストハウスを建ててくれた同じメンバーの大工さんが、こちらの仕事が終了するのと同時に、反対側の新築の隣家で再雇用。2ヶ月ほど放置されていた庭とフェンス作りをすることになり、相変わらず棟梁のリトや、おしゃべりココイ、元気なリーボイ君の声が聞こえてくるので、尚更勘違いが続く日々。

ところで、怠惰と言っても、本当に何にもしないわけではなく、毎日3回の食事の用意はサボるわけにはいかないし、メイドのライラがお休みの土日は、近所のスーパーで買い物したり、隣街のバコロドに出かけたり。

他には飼い犬ゴマの散歩もあれば、庭がきれいに整備されて、やらた目立つようになった雑草抜きやら隣家からの落ち葉の掃除。この2日日間(12月2、3日)は、ライラが風邪でも引いたらしく、発熱で出勤できないので、お弁当の配達も。

ただ、かなりの集中力を必要とするこのブログの更新と、一部のファンがお待ちかねの美女イラストは、なかなか筆が進まない。ついでに2階のベランダでダンベル使っての筋トレも滞りがち。

特に昨日の午後など、つい魔が差して、日本から持ち込んだコミック「バガボンド」の第1巻に手を伸ばしたのが運の尽き。夕食の用意を挟んで、深夜2時まで読み耽ってしまい、朝起きてからも読み続け、お昼前に全37巻(未完)を読了。完全に逃避してますね。

本当は、工事が終わったら手を付けようと思っていた、物置の整理、長らく放置していた自転車の手入れ、来年から計画しているゲストハウスの案内ホームページ作成など、頭の中ではいくつかの作業が待機状態。

とは言っても、齢50を過ぎてから2軒家を建てるという大事業を完遂。(1軒目は6年前の51歳の時で、今は57歳)20代の頃に比べれば、人生の残り時間を意識するようにはなったけど、1ヶ月ぐらいは休憩してもいいかという心境になっております。

それにしても熱帯のフィリピン。
12月になったからと木枯らしが吹くわけでもなく、まだ台風は来るし、それが通過して日差しが戻れば当たり前の真夏日30度超え。まったく気忙しくもなりません。ほぼ毎日、メイドさんが掃除しているので、改めて大掃除も不要で、年賀状書きとも縁が切れました。

唯一年末らしい習慣は、このブログで恒例の年間10大ニュースを投稿することぐらいでしょうか。ということで、そろそろそちらの準備を始めようかと思っている次第です。


2019年8月30日金曜日

祟りでお休み、我が家のメイド

一般の日本人には馴染みの薄いメイド文化。もうかれこれ我が家のメイド雇用も6年目で、今働いているライラで、5人目。それでもメイド・ネタは尽きません。

20代や、ティーンエイジャーだった過去4人に比べると、抜群の安定感を誇る40代のライラおばさん。クウェートでの出稼ぎ経験があり、今現在も中学生の息子さんを子育て中。よく喋るし面倒見もいい。

ちょっと気になるのは健康面。年齢的なものもあるのか、乾燥した暑い日が続くと、呼吸器系にトラブル。まるで日本の花粉症みたいにくしゃみと咳。おそらく、サトウキビの焼畑で出る煙に、アレルギーがあるようです。そして今の季節。雨季で朝晩が涼しすぎると、てきめんに風邪を引く。まぁ程度の差はあれ、私も毎年、軽く罹りますけどね。

もう一つが膝の痛み。これは持病のようで、時々右足を引きずって、つらそうに階段をの昇り降り。こういう姿を見ると、病弱な使用人をこき使う、鬼の雇い主になったみたいで、何となく罪悪感。メイドを雇い慣れていない日本人クライアントの気の弱さ。

それでも、不調で休む時は、ちゃんと家内の携帯にテキストが来るのは助かります。月曜から金曜、朝8時半から夕方6時半が勤務時間。なまじ住み込みでないく、近所のおばちゃんが手伝いに来る、みたいな気安さがいいのかも知れません。

この7月で勤続1年を超えて、かなり信頼度も上がってきた矢先、珍しいことに週明け月曜日の無断欠勤。こちらからテキストを送っても返事なし。あれ?どうしたんだろ。事後連絡はあっても、丸24時間も音信不通なんて、今までなかった。

3日連続の無断欠勤になってしまった水曜日。前週の金曜日に、高齢のお母さんが高血圧で、お医者さんに薬を貰いにいくと早退したライラ。最高血圧が240とか言ってたので、これは尋常じゃない数値。ひょっとして、お母さんにもしもの事が...。それよりライラ本人が倒れて、連絡取れないとか。

どっちにしても、いないといろいろ不便なほど、メイド依存率が上がってしまった我が家。最悪のケースに備えて、裏庭でゲストハウス建設中の大工さんに、誰か知り合いや親戚で、メイドさんをやってくれる人はいないか、軽くリクルーティング。

やっとライラからテキストメッセージが届いたのは、水曜日の夜。ずっと膝が痛くて、寝てたんだそうです。携帯が壊れて返信もできず。やれやれ、生きててよかった。

ちなみに「携帯が壊れた」とは、大抵の場合、プリペードのお金がなくなったという意味で使われます。ネグロスでは、月々の携帯契約している人は少数派。私も含めて、街角の雑貨屋さんでも購入できる、プリペード(通称ロード)で電話やテキスト。ネットは屋内のWiFiか、必要な時だけデータ通信をオン。肝心な時にロードが無くなることも多い。

そして6日ぶりで元気に顔を出した、昨日の木曜日。歩き方も普通だし、何もなかったかのように、洗い物に掃除・洗濯をテキパキとこなしていきます。と、それはいいんですが、なぜか仔犬を同伴出勤。


連れてきた白いチビは、ケージに入れられてガレージへ。こうなると先住犬の我が家の飼い犬、ゴマが黙っていません。「テリトリーの侵害だ」とばかりに、吠える吠える。ライラに話を聞くと、隣家で4頭の生まれた仔犬のうちの1頭。もうすぐ完成するゲストハウスの番犬にと、気を利かせて連れて来たらしい。

ドラマなど、身寄りのない子供を引き取るかというシーンで「犬の子じゃないんだから」みたいなセリフを聞きますが、本当の仔犬でも、相談もなしにいきなりは困るなぁ。しかもゴマの弟だから「ゴミ」と、勝手に名前まで付けてる。(ライラは日本語の意味は分かってません)

でも、こういう事って、ネグロスでは結構多いんですよね。何しろ犬好きな人がいっぱいで、自分で飼ってなくても、野良犬に餌をやるのが珍しくない。その割には獣医の数が少なく、去勢することもないから、繁殖し放題。牝犬の飼い主は、年に何回も仔犬の里親を探す羽目になる。また、気安く貰う人が結構いるし。

そういえば、今住んでる母屋が完成した時も、当時のメイド、18歳のカトリーナが仔犬2頭を連れて来ましたね。すぐに死んじゃいましたが。(「引越しおわっても工事中」)

夕刻、家内が帰ってきて、仔犬を見せたら、案の定「ノー・サンキュー」。敢えなくゴミくんは、スーパーのレジ袋に入れられて出戻りと相成りました。ほんまの生ゴミ状態。



その犬を挟んで、ライラと家内が何やら長話してるなぁと思ったら、ライラの膝のこと。なかなか良くならないので、呪医(ウィッチ・ドクター)に診てもらったんだそうです。すると、呪医さん曰く「働いている家にいるカマカマ(子供の精霊で、フィリピン版の座敷わらし)を間違えて蹴っ飛ばしたから、その祟りじゃ」。

ちょっと待て。それなら、我が家にはカマカマさまが住み着いているんですか?


2019年4月27日土曜日

狂犬病の「戸別訪問」予防接種

今を去る事かれこれ24年前の1995年。生まれて初めての東南〜南アジア業務出張。当時勤めていた会社が置いていた、マレーシア・クアラルンプールの拠点を中心に、シンガポール、バンコク、ジャカルタ、そしてマニラ。さらにインドのデリーとムンバイを回って1ヶ月。日本を出たのが金木犀の季節で、帰ったらもう師走というタイミングでした。

これが忘れもしない、私のフィリピン初渡航。インドと並ぶニノイ・アキノ国際空港の暗さ、汚さや、交差点で車が信号待ちをする度に集まってくる子供の物乞い、現地駐在社員に連れて行かれた、夜の街の猥雑さ...。思い返せば悪い印象の方が断然多かった。

中でも、どこにでもいる野犬の数には、かなり驚きました。もっともこれはマニラだけの話ではありませんが。都市部の野良犬って、どこの国に行っても痩せて、生活に疲れたような顔つきばかり。皮膚病を患っている個体も目立ったし。

それから四半世紀近くが経ち、いろんな成り行きが重なって、私はフィリピンに住んでいます。景気が上向き、大統領が代わって、昔に比べればずいぶんと暮し向きが改善。場所によっては、かつてのスラムが、小綺麗な住宅地に変わったり。それは田舎のネグロスも同様。

ところが野良犬に関しては、ほとんど状況に変化はなさそう。私がいるサブディビジョンは、生活に余裕があって、野犬に餌をやるような人もいるので、あんまりガリガリだったり、皮膚がボロボロというワンさんは少ないけれど、相変わらず、小さな子供ばかり外で遊ばせることはできません。

言うまでもなく、これは狂犬病を恐れてのこと。

私は犬が苦手ではなく、自宅でも「ゴマ」と名付けた雑種を一頭飼ってます。でもさすがに、いくらおとなしそうでも、飼い主がいない犬に近づいたり、触ったりする気にはなりません。


我が家のゴマ

JICAのレポートによると、フィリピンでは今でも年間200〜300名もの死者を出している狂犬病。WHO(世界保健機関)が「顧みられない熱帯病(Neglcted Tropical Disease)」に指定しているそうで、マラリアやデング熱などに比べると、対策が遅れている熱帯性の感染症ということらしい。発症すれば、死亡率ほぼ100パーセントという恐ろしい病気です。

そのJICAの協力もあってか、最近は、このネグロス島でも狂犬病撲滅に向けての取り組みが活発化しています。

飼い犬を連れていけば、予約なしで予防接種をしてくれるサービスというのが、その一つ。もちろん無料。「近所でこんなのやってるよ」と家内に教えてもらい、それなら今度メイドのライラにゴマを連れて行ってもらおうと思って、何となく忘れてたら、先週「訪問」予防接種が来ました。

アポなしのいきなり訪問だったので、タイミングが悪く私はトイレ中(しかも大)。子供に「ゴマの予防接種に来たよ」と扉越しに言われても動けません。まぁ、そのうちまた来るだろうと、急ぐこともなく用を足し終わったら、予防接種は済んでました。

メイドのライラに聞いたら、やって来たのは一人で徒歩。カバンに注射器を忍ばせての往診(?)だったみたい。「今日、シャワーはだめね。」と言い残したそうです。日本で戸別訪問はあっても、呼ばなけれ来ないでしょう。

でも考えてみたら、こうでもしない限り、フィリピンで自発的に飼い犬を予防接種に連れてくる飼い主は少数派(特に貧困層)。いつまで経っても、狂犬病撲滅は実現しないんでしょう。

ちなみに野良犬の捕獲もたまに実施されているらしく、シライ市内で、捕まえた野良と思われる犬を、荷台の檻にたくさん積んだ、軽トラックを見たことがあります。やっぱりみんな殺処分されちゃったのかなぁ。


2018年12月1日土曜日

わん・にゃん


いきなり訳の分からん写真ですみません。
元ネタは英語で、しかもだいぶ以前のもの。これを偶然フェイスブックで見つけて、シェアしたのが、もう4年前。ネグロスの自宅が完成してから飼い始めた、仔犬と仔猫を相次いで死なせてしまって、もうペットは飼うまいと思っていた頃。

当然、犬・猫の行動差を、飼育を通じて実感できるほどの経験はなく、何となく今まで見聞きしてきた事柄から、多分こういう感じなんだろうと想像しただけ。つい自分で、関西弁訳をつけてしまいました。
原文:
They feed me and take care of me.
Dog : They must be Gods.
Cat : I must be God.
ところがどうした運命の巡り合わせか、屋根裏で騒ぐネズミ対策のために猫を、近所の知り合い宅で生まれた仔犬、その里親になりませんかと誘われて犬を。そんな経緯が重なって、昨年から犬猫両方の飼い主になってしまったのは、少し前にも、このブログで紹介した通り。そして今ならば、「犬=僕、猫=神」のジョークをリアルに理解。

犬は人に付き、猫は家に付く、なんて言うそうですね。我が家の犬ゴマ(模様が胡麻っぽい)と、猫のチャコ美(最初に飼った仔猫がチャコで、そこから数えて3頭目のメス)は、まさしくその通り。

ゴマの方は、家には入りたがらない、根っからのアウトドア派。でも私が一歩庭に出ると、すごい勢いで突進してきて、放っておいたら足を舐め放題。頭を撫でたりしたら、もう身も世もないほど嬉しがって、腹を見せて「服従のポース」の大サービス。

ただし、これに油断して、門扉をキチンと閉めてなかったりすると、あっと言う間に全力で脱走。意気地なしなので、ものの1時間もしないうちに「入れてくれよ〜」と玄関に戻って来て「くぅ〜ん、くぅ〜ん」。

チャコ美姐さんは、いつでも家の中に入りたくて仕方がない。ゴマとは逆に、人が出入りするタイミングを見計らって「スルッとチャコ美」の家宅侵入。空腹の時だけは、私の足にじゃれついて「にゃぁ〜ん、にゃぁ〜ん」。それ以外の時は、人間などには無関心とばかりに、勝手気儘にクローゼットやトイレなど、狭い場所の探検に熱心。

ちなみに、わん・にゃんを触れるのは、家族では私だけ。家内は、窓越しに見るのは嫌いじゃないし、「ゴマとチャコ美に餌やった?」とよく聞くけれど、家の中に入れたり抱っこしたりは絶対ダメ。別にアレルギーとかはないんですけどね。


息子は、怖がったり嫌がったりではなく、ほぼ無関心。こちらも自分から手を出すことはありません。

さて、そんな状況に変化があったのは、3週間前。ながらく腹ボテさんだったチャコ美が、我が家で通算4回目の出産。過去10頭産んで、9頭が乳離れ前に昇天。前回、やっと離乳にこぎつけたチャチャも、失踪して行方不明。まだ自立できるとは思えない仔猫だったので、車に轢かれたか、野犬にでも襲われたのか。

今回は、いつになく大きなお腹だったチャコ美が産んだのは5頭。でも翌日には早速1頭いなくなって、今元気に「みゃぁ〜、みゃぁ〜」鳴いているのが4頭。今度こそ、せめて1頭でも成猫になってほしいと、お乳の出を慮って、チャコ美の餌の量を増やしてます。なので、今はデブ猫状態。


それにしても、こうも可愛い姿を見せつけられると、神さまに仕える僕のごとく、甲斐甲斐しく世話をする気持ちも分かりますね。この頃なんて、ようやく目の開いた仔猫を1頭づつ手のひらに乗せて「お前、死ぬなよ、頼むで」と話しかけている、ちょっと危ないオっさんになっております。


2018年5月27日日曜日

南国映画館「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」

「solo a star wars story」の画像検索結果

約1年半ぶりの「南国映画館」です。実は、そんな投稿をシリーズ立ててやってたんですよ。最後に書いたのが、2016年の12月にフィリピンで公開された日本アニメ「君の名は。」 つまりそれ以来、映画館に行ってなかったということです。

最近、フィリピンでのヒット作と言えば、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」。私は観てませんが、息子が従兄姉たちと映画館へ。ネグロス島にしては珍しく人がいっぱいで、夕方の回が無理。仕方なく7時過ぎから観始めて、子供にしてはずいぶん遅い時間に帰宅しました。(もちろん子供達だけではなく、義弟が引率役)

そういえば、ネグロス島の映画館について、ちゃんと書いたことがなかったですね。フィリピンの地方でも、日本やアメリカにあるシネマコンプレックスと、何も違いはありません。SMやロビンソンズなど、大型ショッピングモールの最上階にあって、ネットでもチケットが買える。日本語字幕はないことを除いて、中に入ってしまえば、どこの国にいるのか分からないほど。

さて、昨日(5/27)の土曜日、公開早々観に行ったのが「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」。これは、1977年に第1作が全世界で大ヒットして、今では伝説となったスター・ウォーズのスピンオフ作品。若き日のハン・ソロが主人公という映画。と書いてみると、続編の作り方としては、最近使い古された感じ。

このブログを投稿している時点で、まだ日本では公開されてないし、ネタバレをするつもりはないものの、不要な予備知識なしに作品をご覧になりたい方は、ここから先、読まないことをお勧めします。



ちょっと苦言というか、文句になってしまって恐縮ながら、とにかく最初から最後まで画面が暗い。周囲が明るいシーンでも、やたらと逆光を多用するので、正直なところ途中で、どれがどのキャラクターなのか、分からなくなってしまいました。

今アベンジャーズと並んで、最大の稼ぎ頭であるこのシリーズで、技術的なミスでこうなった、なんてことはあり得ないので、意図的な画面作りなんでしょうね。老眼が進んで、日常生活でも、夜間の屋内では光量不足を感じる私なので、そのせいもあるのかと思ってみたり。

そこで思い出したのが、スター・ウォーズの生みの親ジョージ・ルーカスとは盟友の、フランシス・フォード・コッポラが撮った「ゴッドファーザー」。この映画も、ドン・コルレオーネというマフィアのボスを演じる、マーロン・ブランドが登場するシーンでは、敢えて照明を抑えた暗いトーンが用いられ、当初は批評家から「コルレオーネの目が、暗くて見えない」とこき下ろされました。

ただ、ゴッドファーザーの場合は、並行して描かれた結婚式では、眩しいほど自然光が溢れて、そのシーンとのコントラストが強烈で、監督の意図が明確。暗い画面は全然気にはならなかった。

ということで、久しぶりの映画館で、約2時間の上映の間、ず〜っと目を凝らしていることになり、英語の聞き取りと合わせて疲労困憊。若きハン・ソロの話なので、もっと能天気で、明るく屈託のない画面を期待してたんですけどねぇ。

映画から帰って、週一の出張マッサージをしてもらったら、案の定いつもにも増して、眠気がすごい。夕食はざるそばで誤魔化して、午後8時前にはぶっ倒れるように眠ってしまいました。食後のコーヒーもなしで、ペットの餌やりもスルー。朝起きたら、ゴマ(犬)とチャコ美・茶チャ(母娘猫)が「一体、どうなってますんや?」という顔で、私を待ってました。


2018年4月15日日曜日

メイドさんのお留守番


しつこいようですが、今日は、ギマラス観光の番外編。
久しぶりに、家族全員が家を空けての2泊3日。いくらフェンスで囲まれて、ガードが24時間警備と言え、やっぱり心配になるのがフィリピンの治安状態。マニラなどに比べればまだ安全なシライも空き巣は多い。では、どうしたかと言うと、メイドのネルジーに鍵を預けて、留守番を頼んだのでした。

フィリピンのことをよくご存知の方ならば、余計に危ないと思われるかも。そうなんですよ。盗癖があったり、雇い主の断りもなしに、自分の子供を連れてきてご飯を食べさせたり、中にはラブホテル代わりに彼氏を連れ込んだり。留守番どころか、誰かが家にいても、油断ならない厄介なメイドさんもいる。

しかし、雇用3年目に入った我が家のメイド、ネルジー嬢は抜群の信頼度。未だかつて買い物の釣り銭も誤魔化したことはないし、休暇後も連絡なしに帰りが遅れることもない。お金と時間の感覚は、ずいぶんしっかりしています。一晩留守を任せたことも、何度かあるぐらい。

しかし今回は、初めての二晩。ずっと一人っきりで、そこそこ広い家に居続けるのは、さすがに心細いとのこと。腕力と体力は普通の男性並みか、それ以上でも、やっぱりお化けや幽霊の類いは、怖いらしい。

そこで、家内からの許可で、夜は妹が泊まりに来ることになりました。以前にも少し書いた通り、別の家でメイドをしていた妹さん。1カ月前にそこを辞めて、今では我が家から徒歩10分ぐらいの、ショッピングモールで働き始めました。もう住み込みではないので、夕方以降は時間が自由になります。

それでも旅行中は、家内も気になるようで、何度かネルジーにテキストを送付。ちゃんと戸締りしたか? 怖くないか? なんてやり取りをしていました。夜は、妹だけでなく、姪っ子も一緒に宿泊。折りたたみ式のベッドを居間に出して眠ったそうです。

旅行を終えて、私たちが戻ってからの夕食時。いつになく多弁になったネルジー。留守中の出来事を、家内に報告です。それにしても、実に楽しそう。早口のイロンゴ語(西ネグロスの方言)なので、何を言ってるのか分かりませんが、後で家内に聞くと、大雨で生まれたばかりのヒヨコが死んじゃったとか、いなくなっていた仔猫が戻って来たとか。

飼い犬のゴマと猫のチャコ美にも、指示通り、1日2回の餌を忘れずにやってくれたようです。でも報告にあった仔猫の茶チャは、また旅立ってしまって、それから姿を見ていません。

ということで、別に備品が無くなったり壊れたり、なんてことは皆無だったし、冷蔵庫の中身も大丈夫。っちゅうか、ネルジーと妹のために作り置きしていったおかずも、そのままでした。遠慮しすぎ。フィリピン人離れした真面目ぶりのネルジーなので、ちょっとボーナスでも上げようかと思っております。


2018年4月2日月曜日

仔猫の茶チャの神隠し


3日前の土曜日朝、いつものように我が家のペットたちに餌をやろうとしたら、仔猫の茶チャが見当たりません。いつもは母猫のチャコ美と一緒にガレージにいて、餌の気配を嗅ぎつけると、ちっこい脚をバタバタさせて駆け寄ってくるのに。

最近は行動範囲もほんの少し広くなり、時々ガレージ扉の下をくぐり抜けて、表に出してある鉢植えに「猫鍋」状態で寝ていることもある茶チャ。当然そこは最初にチェックしましたが、やっぱりいない。チャコ美はシレっと自分だけで餌をガツガツ。

母猫は仔猫を隠す場所を、数日おきぐらいに変える習性があるようです。ずっと同じだと、蛇などに襲われるからでしょうか。チャコ美も、今まで何度か「引っ越し」をしてました。とは言っても、古タイヤの中から、ちょっと離れたバケツへ移動する程度。家の敷地内なので、少し探せば見つかる範囲。

ところが今回は、探し回っても、どこにもいない。鳴き声さえ聴こえない。完全に神隠し。う〜ん、これは夜中に外へ出て、野犬にでも食われてしまったのか。

私は、猫だからと、ペットを猫可愛がりはしない飼い主。犬のゴマに対してと同様に、家の中にも入れないし、抱きしめたりキスしたりもしません。それなりの距離を置いて接しています。

それでも、ここ1ヶ月ほどで、ずいぶんキュートになった茶チャ。どちらかと言うと動物嫌いの家内ですら、気になって仕方がない様子。私がフェイスブックに投稿した茶チャの写真を、自分のプロフィールの背景にしているほど。「茶チャは可愛いから、誰かが連れて行っちゃったのかなぁ」と、家内にしては珍しく、ペットを心配しています。

丸1日経ち、2日目になっても、まったく帰ってくる気配もないし、チャコ美は「我関知せず」みたいな顔をしてる。猫だから仕方ないか。今までも仔猫が次々と死んでいっても、全然悲しそうには見えなかったし、すぐに次の妊娠をする奴だからなぁ。

と、すっかり諦めて、このブログで「さよなら茶チャ」の投稿でもしようかと思ってた、イースター明け月曜日の朝。まるで何もなかったかのように、玄関の扉に茶チャの姿。母子猫共同の「餌くれよアタック」。

こらぁ〜、お前、どこ行っとたんじゃぁ〜。ちゅうかチャコ美よ、お前、どこに隠しとったんじゃぁ〜。


どうやら今回も、ちょっとした引っ越しだったようです。それにしても、たった3日見なかっただけなのに、ずっしり重く、一回りぐらい大きくなった茶チャ。痩せ細ったりしてたら、しばらく家猫にしてやろうと思ったでしょうけど、これでは心配して損した気分。

早速フェイスブックに、「放蕩娘の帰還」写真をアップしたら、勤務先から家内がわざわざ電話をしてきました。人間でも猫でも、日本でもフィリピンでも、美少女は無条件に愛されるものですな。(苦笑)


2018年3月24日土曜日

生存率10%の仔猫

先月(2018年2月)に、我が家の半ノラ、雌猫のチャコ美が仔猫を出産した話を投稿しました。過去2回の出産で生まれた合計7頭を1ヶ月もたずに、全部死なせてしまったチャコ美。今回は3頭産んで、1頭は死産でした。

残った2頭は両方雌で、母親と同じキジトラ模様。黒っぽいのと茶色っぽいので、識別してました。当初は元気だった2頭。その黒い方が、同じように授乳してもらっているのに、全然大きくならない。動きも少なく、見るからに弱々しい。


これは前回、前々回と同じパターン。そのうち目やにで片目が塞がり、さらにやせ細り。猫好きの友人によると、これは寄生虫の可能性が大。原因が分かっても、近所に猫を診てくれそうな獣医もいないし、自然の治癒力に任せるしかありません。そして出産後ちょうど1ヶ月が経過したある朝、黒は8頭の兄弟姉妹の元へ、お先に帰ってしまいました。

私が朝起きたら、すでにメイドのネルジーが気付いて、埋葬した後。命が失われる時って、実にあっけないもの。ネグロスでは、飼われているもの、ノラを含めて、犬や猫がいっぱい。おそらく毎日、生と死の物語が繰り返されているんでしょうね。

最後に残った茶色いキジトラ。こいつは今までになく元気。我が家で生まれた仔猫で、走れるようになるまで成長した、最初の1頭になりました。もう母親のお乳だけでなく、ドッグフード(飼い犬と共用)や、魚をさばいた残り物をガツガツ。この頃は、私を「エサをくれる人」と認識したらしく、扉を開けると「に〜に〜」と駆け寄ってきます。


仔猫って、こんなに可愛いものだったんですね。今までも可愛くなかったわけではないけれど、どれもこれも、日に日に弱っていく姿しか見なかったので、可愛いというより可哀想でした。

こうなると、エサの時間ではなくても、ついつい手のひらに乗っけて、撫でてしまいます。動物が人間のセラピーに役立つというのも、実感として理解。これこそ「和む」とか「癒される」というやつですね。仔猫ばかり構うと、今度は犬のゴマがヤキモチ妬いて「ぎゃんぎゃん」と大騒ぎ。

もうここまで育てば、突発事故でもない限りは成猫になるだろうと、ようやく付けた名前が「茶チャ」。チャコ美の娘で、茶色いから。豊臣秀吉の側室、淀君の本名、茶々姫とは関係ありません。ということで、10頭生まれて、ここまで育ったのが茶チャ1頭。生存率10%は、いくらなんでも歩止まり悪すぎやなぁ。

さて、ここ数日は、「今日の茶チャ」と題して、SNSに仔猫の写真をアップしてます。もう完全にバカ親。でも、結構人気なんですよ。特別に猫好きではなくても、やっぱり仔猫には独特の魅力がありますからね。





2018年2月25日日曜日

においの記憶


匂い・臭い、日本語では同じ読みでも、良いものと悪いものを漢字で区別するようになっています。ところが、ネット上の文章でよくあるのが、悪臭を指しているのに「匂い」と書いてしまう例。「腐った卵の匂い」とか。逆はあまり見たことがないですね。「彼女の髪は良い臭いがした。」なんて、字面が明らかに変だからでしょう。

今日は「におい」のお話。
日本に住んでいた頃、仕事でもプライベートでも、海外に出ることが多かった私。アメリカに入国して何泊かした後に、車で国境を越えてメキシコへ行ったり、オランダからヨーロッパに入って、鉄道でベルギー、ルクセンブルグへ旅したりというのは、比較的珍しいケース。大抵は、空港がその国の玄関口。

つまり、空気ごと日本から運ばれて、飛行機の扉が開いた瞬間に、いきなり「外国」の空気にさらされる。そうすると、とてもよく分かるんですよ、その国の「におい」が。例えば、インドネシアのジャカルタ。特産の香料入りタバコの強烈なにおいが、渡航者をお出迎え。インドならばカレーのような香辛料。

においの元がはっきり特定できる場合は、わりと少なくて、生まれて初めての海外旅行だったロンドンは、確かに独特のにおいを覚えているけれど、さて何のにおいかと言われると、答えられない。悪臭ではないにしても、良い匂いとも言えない。

これはフィリピンも同様で、あの熱帯独特のムワっとした空気は、間違いなくいつでも同じにおい。汗臭いような、何かの調味料のような。敢えて言うなら、コリアンダー(パクチー)のにおいに似ている? フィリピンだけでなく、マレーシアやタイでも同じような感じだった気がします。私は勝手に「熱帯臭」と命名。

その逆に、何年も海外に住んで、久しぶりに日本に戻ると、空港でお醤油のにおいがすると言った人がいました。一昨年、3年ぶりに帰国した時、本当にそうなのかと待ち構えてましたが、関西空港では何のにおいも感じられなかったですね。ちょっと残念。日本のにおいが分かるまでは、もっと年月が必要なんでしょうか。

ところが10日間の日本滞在を終えてフィリピンに戻ると、今度は熱帯臭も感じない。嗅覚に関してだけ、私は日比ハーフの息子と同様の、二重国籍者になったいたようです。どちらにも慣れてしまった。

さて、ここネグロスにも、特有のにおいがあります。いつもにおっているわけではないけれど、年に数回、サトウキビ畑の刈り取りが終わる頃の焼畑から発する、焚き火のにおい。フィリピンの田舎では、枯葉やゴミを庭や道端で燃やすのが普通なので、どこでも焚き火のにおいはしますが、全島サトウキビ畑のネグロスでは、ひどい時など早朝から街中うっすらとモヤがかかったようになり、焦げ臭い空気が充満する日もあるほど。

現地生まれの人には、この煙にアレルギーがあって、花粉症のような症状が出る人もいる。私もそれにやられたらしく、ここ数年は、ちょうど今頃の1月から2月にかけて、軽い蓄膿症みたいになります。

くしゃみはそれほどでもなく、鼻づまりもないのに、鼻腔の辺りが重くなり、においが感じられなくなる。何が困るといって、食べ物の味がほとんど分からない。味覚と嗅覚がどれほど深く関係しているか、思い知らされます。特に料理担当としては、相当つらい。死ぬまで、このままだったらどうしようと、毎年心配になります。

今年もその時期を迎え、数日前からようやく嗅覚が戻り始めました。朝起きて、犬のゴマと、猫のチャコ美に餌をやろうと近づくと....動物ってこんなに臭かったのか。最近生まれて、目が開いて、今が可愛い盛りの仔猫たちも、めっちゃ臭い。別に初めて嗅ぐにおいでもないのに、数週間もにおいのない世界にいると、思った以上に敏感になっていたんですね。


2018年2月11日日曜日

ゴマのダニ退治

我が家の飼い犬、ゴマ。生後8ヶ月の雄。自宅から、徒歩10分ぐらいの場所で活動している、日本のNGOのオフィス兼宿舎で飼われている雌犬、チキがお母さん。このチキは、もうかなりの年齢なのに、まだまだ女盛りのようで、頻繁に出産。フェイスブックで里親募集の投稿があったので、乳離れしてから仔犬を1頭もらうことになりました。それがゴマです。

模様がゴマっぽいからゴマ。安直ですが分りやすい命名。ゴマが我が家に来たのは、去年(2017年)の7月。もう半年以上も経ってしまいました。当初まるっきりの仔犬だったゴマもかなり大きく育ち、仔犬と成犬の中間、人間で言うと中坊ぐらいの感じ。

空腹で餌をねだるときは「きゃんきゃん、くぅ〜んくぅ〜ん」。でも、知らない人が家の前を通ったりしたら、もうオっさん犬になって「うぉんうぉん」。いっぱしの番犬気取り。

フィリピン人は一般的に動物好きが多いらしい。特にネグロス島のシライ市内では、市街地を歩いていても、鶏・水牛・山羊・犬・猫などの家畜や野良をいっぱい見かけます。取り分け犬は人気のペット。ゴマを飼い始めてから、我が家に来るお客さんの多くが、ゴマを見ると目を細めるし、大人も子供も「Puppy!」と叫んで、少々臭くても全然気にせずに頭を撫でたり抱っこしたり。

ゴマから仔犬っぽさが抜けてからは、それほどの人気もなくなり、特にこの年末年始は忙しさにかまけて、週一のシャンプーも滞りがち。そんなある日、近くでゴマを観察してみると、「おでき」のような豆粒ほどのブツブツが。何これ?

プチッと取って地面に捨てると、モゾモゾ動いとる! ぎょえ〜〜〜、とばかりにゴマの全身をチェックしたら、肩にも背中にも、顔面や耳たぶの周囲にまで。犬を飼った経験がある人には、もうお分りですね。はい、これはダニ。ネットで調べると、マダニという奴。犬にたかるダニとしては、最も一般的な種類とのこと。

写真を見ると、放置するととんでもない密集状態になり、血を吸われすぎて、成犬でも貧血を起こしたり。その上いろんな病気を媒介。そう言えば、近所で見かける野良犬の中には、全身の皮膚がボロボロにただれたようになっているのがいますね。全部が全部そうではないでしょうけど、ダニが原因のケースが多いのかも知れません。

本当は、ダニを素手で引き離すと、犬の地肌に炎症を起こしたりして、あまりよくないそうですが、近所に獣医もいないし、犬に慣れたメイドのネルジーは、当たり前とばかりに指でつまんでプチプチ。

できる範囲でダニを除去したあとは、フェイスブック友達からの助言に従い、シライ市内のスーパーに走って行って、ダニ取り用の石鹸とダニ除けの首輪を購入。

水をかけられるのが大っ嫌いなゴマ。「ゴマ洗い」の気配を察知すると、全力で逃走・抵抗。そのため、いつもはちょっと濡らすだけで終わっていたシャンプーの時間。今回ばかりは徹底するため、散歩に使っているリードで、ぐるぐる巻きにガレージの門扉に固定。情け容赦なくゴシゴシと洗いました。

石鹸箱の説明書きによると、泡だらけ状態で5分放置。常夏フィリピンでも、この時期は曇るとあまり暑くない。尻尾から水滴を落としながら、小刻みに震えるゴマ。かわいそうだけど、ちょっとだけ我慢しなさい。





ゴマ洗いを傍観する猫のチャコ美

というわけで、それからはダニと縁が切れたゴマ。週一のゴマ洗いの時も、ずいぶん大人しくなりました。洗った後は、気持ちがいいというのを理解した模様。

ところでゴマよ、お前よく見ると、なかなか男前になってきたの〜。仔犬の頃から使っているケージも小さくなったし、そろそろちゃんとした犬小屋を作るか?