2013年12月5日木曜日

永住ビザ取得顛末

渡航前の準備から約十ヶ月、渡航後の申請から約五ヶ月でようやくフィリピンでの永住ビザ(仮)が発給されました。長かったなぁ〜。実際に手元にあるのはパスポートに押されたスタンプとフィリピン版外国人登録証の「I - Card」(アイ・カード)です。

今回取得したビザは「13a」と呼ばれるもので、制限付きですがフィリピンでの就労もできるようです。そして手間ヒマはかかりましたが、同じ永住ビザでも「SRRV」(特別移住退職者ビザ)だと、指定されたフィリピンの銀行に二万米ドル(50歳以上)の預金をしないと取得できないので、比べると実に格安。

ただし、これはフィリピン国籍の配偶者がいることが前提で、場合によってはそれが致命的なネックになることも多い。土地の取得や銀行口座の開設も同じなのですが、全部配偶者名義が共同名義。離婚でオサラバされたら、それでお仕舞い...という恐ろしい可能性もつきまとうのです。私の身近で直接聞いたことはないですが、ネットで検索すると、この手のお話はゴロゴロ。

かんたんにどういう手順だったかというと...。日本国内では、戸籍謄本の写し、無犯罪記録、その英訳と在日フィリピン大使館か領事館で内容確認の証明を用意。この証明書には赤いリボンを付けるので「レッド・リボン」と呼ばれてます。さらに渡航前に家内との結婚証明書も15年ぶりにコピーを取り出しました。


これだけ揃えて、マニラ空港のイミグレーションで「バリックバヤン・ビザ」という、一年間有効のビザを発給してもらいます。日本人の場合はこれがなくても入国はできるのですが、ツーリストで入ってしまうとコマメにビザの延長をする必要があるので、結構面倒です。

そしてここからが本当に面倒だったのですが、家内本人の身元を示す出生証明や預金残高証明等々を用意して、セブにある入国管理局で申請します。マニラ在住ならば、そちらに役所はあるのですが、私はネグロス島というマニラから遠いところに住んでいるので、最寄りはセブ。それでも飛行機で40分ぐらはかかります。結局ビザと外国人登録証をもらうまでネグロス〜セブを三往復しなければなりませんでした。


中でも一番の手間は、弁護士による面接です。当然ですが日本語が分かる人はいませんので、地元の方言かタガログ語、または英語しか通じません。幸い私は英語を使う仕事をしていたので、ここはすんなりパスしました。しかしフィリピンに何が貢献できるかという質問には、答えていて自分でもかなり空々しかったです。ただ態度だけはデカく、自信満々を装いました。(写真はセブの入国管理局事務所)


家内の全面的な協力で、申請は意外とスムーズだったとはいえ、申請から許可までひたすら待つ時間が長かったですね。指定されたホームページに名前が表示されるという仕組みなんですが、たまに何の理由書かずに「不許可」とされてる人もいいるようなので、これはドキドキものでした。また、途中で急に責任者が変わって追加の書類が必要になったりもしました。

そしてついに先週、最後の難関「I - Card」を貰ってきて、一連の手続きはようやく完了。次は一年後に正式永住ビザ(13e)への更新になります。これは悪さしなければ、私の住むネグロスの役所で申請できるとのこと。


家内を日本に入国させる時のビザ取得にも手間ヒマかかりました。もう、こういう仕事は一生に二度もやれば十分です。


2 件のコメント:

  1. 初めまして。マニラ空港から1時間位のリサール州に住んでいる者です。参考までに私の場合を。東京の大使館で1年有効のビザをもらい、昨年十月末にこちらにきました。途中で日本に帰るとビザは無効になるので、すぐに13Aに切り替えるためマニラの入管に行きました。隣の建物で健康診断をしてパスポートにスタンプをもらい、申請はおわりました。2週間後にICARDをもらい永住になりました。5年間有効です。日本での書類作成は大変でしたが、あまりの簡単さにおどろきました。何もお金など払っていません。セブと違うのかな?

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    1. Masayukiさん、
      コメントありがとうございます。
      この件、何人かの方からご指摘いただいております。どうも、日本で手続きをした場合は、最初から現地でやるよりも、手間がかからないのかも知れません。また仰るように、マニラとセブでは対応が異なる可能性も。
      いずれにしても、場所や人が変わると、同じ内容でも時間やお金に差が出るのが、フィリピンらしいですね。

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