日本なら、購入した電気屋さんが取り付けるのが当たり前で、タイミングが良ければ、買ったその日にすぐ涼しい。ところが、ここフィリピンのネグロス島。電気屋は売るだけ。さすがに配達はしても、それは有料。
電気屋で工事業者を紹介してくれる所もありますが、知らない業者さんだと、時間はかかるし仕上がりは雑、しかも高いと、三拍子揃ったスカタンだったり。さらにその業者は壁に穴を開けるだけで、配線工事は別。
こんな感じなので、4年前に家を建ててくれた時から昵懇にしている、大工さんや電気工に頼まないと、危なくって仕方がない。我が家の場合は、大工のアントニオに、電気工のサルディーが守護神みたいな存在。
でも、頼りになるだけあって、他所からも引っ張りだこ。いつも忙しくて中々捕まらないんですよ。ちゃんと仕事ができて、金銭的にも信頼感がある職人は、フィリピンでは本当に貴重。というわけで、彼等の都合を待っていたら、1ヶ月掛かってしまいました。
アントニオは、相棒のマーロンを連れての二人作業。それでも50センチ×40センチの大穴を、コンクリートの壁に開けるには1日ひとつが限度。その部屋は一旦家具を全部出して準備しないと、粉塵だらけになるし、受け入れる側もそれぐらいのペースじゃないと無理。
1日かかるのは、もちろん穴あけだけはなく、モルタルでの仕上げや、盗難防止のカバーを鉄筋溶接で手作りしたりの手間を含みます。多分、しょっちゅうこれをやってるんでしょうね。ずいぶん手際のいい仕事振り。
周囲の額縁は3台一括購入で無料
3日ががりでエアコン設置が済んでも、今度は電気工のサルディーが忙しい。しかも携帯番号をコロコロ変えてくれるから、連絡も取れず数日待ち。結局、全部完了まで丸1週間となりました。
さて、念願かなって私の書斎にもエアコン完備。そもそも当初は、二体型のセパレートのつもりで電源を配置。しかし、二体型と一体型の価格差が思ってたよりもすごい。一体型なら3台で8万円程度が、二体型だと20万円オーバー。2〜3倍近い。これは「もったいない」が口癖の家内でなくても、考えてしまいます。
2階ベランダのものは
カバーなしですっきり設置
そんな経緯で、最初の電源をコードを延長して位置変更。モールで隠してもらっても、やっぱりちょっと不細工になってしまった。まぁ仕方ないか。
ちなみに、この価格差を見ても分かるように、フィリピンではまだまだ一体型が売れ筋の主流。日本のように冬場の隙間風を心配する必要がなくて、壁に穴を開けることに、抵抗感が少ない。
それにしても、一体型=旧式との思い込みを見事に払拭した、日立製のエアコン。二体型より熱効率が良くて電気代が割安の代わりに、直付けなので室内がうるさいのは、もはや旧世代のこと。今や、二体型と遜色のない静けさです。やっぱり売れ筋商品なので、メーカーも日夜改善に努力してるんでしょうね。
これは移住直後の5年前に買った、夫婦の寝室用のエアコンも買い換えたくなります。昼間だったら気にならなくても、オフタイマーで寝入り端に使う時は静かな方がいいですからね。家内の決済は絶対下りないでしょうけど。
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