2018年7月16日月曜日

パッキャオの日曜日


出典:news.com.au

一度は引退を宣言したり、長いことノックアウトでの勝利がないことから、もうそろそろ限界じゃないかと思っていた、フィリピンの英雄マニー・パッキャオ。昨日(2018年7月16日)の試合では、2009年のミゲール・コット戦以来、久々のTKO(テクニカル・ノックアウト)でWBA世界ウェルター級チャンピオンに返り咲きましたね。

移住前は、私もかなり熱心にパッキャオの試合をチェック。特に、劇的な一発KOで有名になった、リッキー・ハットン戦には大興奮。この時すでに、世界で二人目、アジア人としては初めての6階級制覇を成し遂げていました。

ただ、ネグロスに移住した5年前辺りからは、前述の通り、KOですっきり終わらせるフィニッシュが見られなくなり、試合間隔も年に1〜2回程度。特に2015年のフロイド・メイウェザーに判定負けした時は、素人目には、最初から最後まで様子見のような展開で、正直ガッカリ。

フィリピンでは、まだまだ人気はあるようですが、ここ何試合か、私が生放送を見ることもなくなりました。

そして昨日。実はパッキャオの試合があることをすっかり忘れて、いつものように教会で日曜の朝のミサに与り、そのまま隣街のアヤラ・モールへ食事と買い物。ミサも途中の道路も、いやに人や車が少ないなぁ、となってから試合当日だと気づく始末。

依然として「パッキャオ伝説」は健在なんですね。彼の試合がある日は、渋滞はなくなり犯罪率も下がるという、あれ。

とはいえ、全盛期に比べると、やや陰りが見えてきた感じは否めません。日本食材を買いに来た大手スーパーマーケットも、そこそこはお客さんはいたし、髪を切ってもらった美容院も、ガラ空きというほどではなかった。

考えてみれば、パッキャオのプロデビュー1995年からすでに23年。初めて世界チャンピオンになった2001年からだけでも17年が経過しています。さすがの英雄も、来年40歳ですからねぇ。そのタイミングで、またもやチャンピオンベルトを手にしたと思えば、ちょっと信じられないぐらいの偉業。

以前ほど熱心にパッキャオの試合を見ることはないけれど、フィリピンにお世話になっている外国人としては、少しでも長く現役の英雄でいてほしいと思う次第です。


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