2018年7月23日月曜日

バカの壁@フィリピン・コミュニティ


このところ続いている、外国人への差別や偏見で凝り固まったオっさんたちへの反論シリーズ。(「部族主義の蔓延」「チャイナタウンと生活保護」)これって意外に疲れるんですよね。こっちは頑張って理論武装して、それなりのデータを集めても、相手が感情だけで喚く一種の狂信の徒なので、理屈で納得することは、まずあり得ません。

そろそろ今日は、もっとお気楽なネタにしようと思ってたら、月曜の朝から、またもや別件をやらかしてくれました。今度の火元は、セクハラ親父。

以前にも書いた通り、KTVやら政治・歴史絡みですぐ内輪揉めを始めるメンバーが巣食う、ネット上の既存フィリピン・コミュニティに嫌気がさし、「フィリピン主婦/主夫の友」という、フィリピン生活情報に絞ったグループを、フェイスブック内に立ち上げました。

冒頭には、遠回しな言い方ながら「エロ禁止」を明言し、守れなかったら追い出しますよと説明書き。さらに入会希望者には、かんたんな自己紹介もお願いして、面倒な人物はできるだけ水際で阻止できるようにしました。ところがそれを掻い潜って、やっぱり変なのが来るんですよ。

このオッさん、自分のフィリピン妻が、働き者でスリムだと自慢するのはいいとしても、他のフィリピーナは、怠け者だの、結婚したら太りだすだの、女性蔑視発言満載。それだけではなく、50人の女の中から選んだ嫁だとか、よかったら別の女を紹介するだとか、ここまでグループの趣旨を逸脱するかと、驚くような投稿。しかも若いフィリピン女性の写真まで添付。

まったく、まさかの無茶振り。仕方無く(というのは嘘で、ファイティング・スピリット満々で)、このグループに相応しくない投稿・コメントなので、投稿者ご本人が削除してくださいと、やんわり警告。

こうして相手の出方を待ったら、烈火の勢いで「嫌なら見るな」と来ました。すごいなぁ、この人。自分の立場とか、私がモデレーターだってことを全然理解していない。これも一種の情報弱者なんでしょう。

「主婦の友」と名付けただけあって、女性メンバーが多いグループ。こういう露骨な投稿が、セクシャル・ハラスメントになることすら分かってない。ネットだけでなく、マニラ空港の成田や関空への出発待ちのゲートでも、同類の連中はよく見かけます。

買った女の品評会みたいな会話を大声でする、見るからに品のない日本のオっさん共。周囲には、子供連れ、日本語を解するフィリピン人だっているだろうに、配慮や羞恥という言葉の持ち合わせがないらしい。

お陰で、いつまで経っても日本でのフィリピンのイメージは良くならないし、フィリピンに関わる日本人まで、白い目で見られたりするんですよ。迷惑なことこの上なし。

そんな日本の恥を見るのが嫌だから、わざわざ新規に作ったグループ。そこにまで踏み込んできて、嫌なら見るなとは恐れ入ります。仰せの通り、私も含めて誰も見られないよう、投稿の削除と、投稿者の除名・ブロックをさせて頂きました。

やっぱり「バカの壁」はどんな場所でも厳然と存在するようです。改めて養老孟司先生の卓越した人間観察力に脱帽する思い。ほんとに、日本人のはずなのに、日本語が通じないんですよ。疲れるなぁ。


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