2018年7月30日月曜日

文句は読んでから


前回は、教義や布教活動の方法を巡って、何かと批判の多い教団について投稿。こうしたブログで宗教関係のトピックを扱うと、ネガティブな意見が集まりやすいもの。ある程度は覚悟していたものの、今回は思ったほどでもありませんでした。

むしろずいぶんと、内容を掘り下げて目を通したと思しきコメントがあったり、共感の言葉をいただいたり。中には教会での説教になぞらえて、該当するのは新約聖書のこの部分じゃないですかとの指摘も。書いた本人が、そこまで深く考えていたわけでもないので、これは少々赤面の至り。

驚いたのは、タイトルだけしか読まずに批判する人たち。おそらくこの教団に対しては、平素から面白からぬ感情を抱いてたんでしょう。もう投稿されたタイミングに間髪を置かず、脊髄反射的な反応でした。

そんなに裏読みを要求する書き方をしたつもりはないし、普通に読んでもらえれば、宗教や信条の額面だけで、そこに所属する人に偏見を持ったり、差別するのはよくないというだけの話。起承転結も一応用意して、文章の構成はありきたり。

なので、どう考えても読んでからコメントしたとは思えません。もし一回でも本文に目を通してから書いたとしたら、日本語の読解能力に欠陥があるに違いない。あるいは、教団名にアレルギーでもあるんでしょうか。個人の一人ひとりを見て判断しましょうと結論付けたブログに、タイトルだけで文句を言うのも、何とも皮肉なことですね。

ブログではありませんが、ツィッターで有名人に食ってかかる人って、元のツィートをどう読んだらこんな罵倒の言葉が吐けるのかというのが多い。最初から喧嘩を吹っ掛けようと待っていて、一言一句でも引っかかりがあったら、そこだけを目掛けて罵詈雑言。私は有名人でも何でもありませんが、今回の件は、それに似た雰囲気を感じます。

こういう人たちを見ていると、一度でも偏った見方を持ったら、それを補正するのは並大抵なことではないと痛感します。なぜそう思ったかは、理屈じゃなくて感情。そう思いたいから思う。それに反することは信じたくない。見るのもイヤ。

ずいぶん狭い世界で生きてるだろうなぁ。しかしその反面、物事の真贋を自分の目で見極めず、借り物の物差しを当てるだけなので、楽と言えば楽な生き方なのかも知れません。自分の間違いを認めるって、なかなかシンドイいですからね。

それにしても、現代の日本人にとって、良くも悪くも宗教とは特別なものなのか。フィリピンでのID発行の申請時に宗教の欄があっても、何と書くか悩む人が多い。でもこの国では、無宗教を公言する人の方が圧倒的少数派。

それはともかく、宗教の話に限らず、批判や反論をするなとは言いませんので、少なくともブログの本文だけは読んでからにしていただきたい。「お前の顔が気に食わん」的な言いがかりには、いくらなんでも付き合い切れません。


1 件のコメント:

  1. 私が部下とドバイへ出張した時の話です。

    私は入国カードにBuddhistと書きましたが、部下はnoneと書いた(そうな)のです。
    そんなことはつゆ知らず、私はスムーズにゲートを通過できたのですが、部下が待てど暮らせど現れないので、空港職員に尋ねたら「お前も仲間か?」と言われました。

    確かに仲間なのですが、その仲間としての扱いが結構荒かったので、「ああ、あいつは何か疑われているのだろう。」と思いました。

    部下がいる取調室に私も通され、そこでは部下の荷物が全てスーツケースから出され、部下が説明をしていました。
    私は部下との関係を説明させられ、「コイツは本当に信じている宗教は何もないのか?」とも聞かれました。
    そんなことは私が知る由もありませんが、咄嗟に「彼の祖父の葬式は、仏教に則って行われたと聞いた。だから彼は仏教徒だと思う。」と作り話をしました。
    まぁ、これがサインでもあったのですが、部下はこの作り話に乗り、「確かに、祖父の葬式を仏教で行いました。だから、私は仏教徒と言えます。」と説明しました。
    これで終わるかと思いきや、担当官が「君たちが仏教徒ならば、何か仏教の経典を言えるか?」というのです。
    私は合掌しながら般若心経を唱え、部下は合掌しながら南無阿弥陀仏と3回唱えました。
    これが功を奏して、さあ解放となった時、担当官が小さな声で「いくらかもらえないか?」というのです。
    詳細を聞くと、「一度はnoneと書いた人物を入国させるには、私にリスクが大きすぎるから。」とのことでした。
    私はリスクの話は嘘だろうとは思いましたが、50米ドル(10米ドル紙幣1枚と20米ドル紙幣2枚)を差し出しました。
    そうすると今度は「これは多すぎる。」と20米ドル紙幣1枚を返されました。

    賄賂にもお釣りがあるという話です。

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