2018年7月4日水曜日

最強メイド、ライラの初仕事


昨日の夕方、家内と私で面接して採用となった、我が家の通算5代目メイドのライラ、43歳。クウェートでの3年近い出稼ぎ経験や、明るくて貫禄すら感じる雰囲気から、かなり高い期待度です。今朝は約束通り、朝7時ちょうどに我が家へやって来ました。

今回は住み込みではなく、初めての通いメイドさん。昨夜は家内から、最初からあんまり仕事を詰め込み過ぎて、またいきなり辞めてしまうようなことがないよう、釘を刺されました。前回のジャジャが1週間も保たなかったのを、やっぱり気にしている様子。

とは言え、この3日続きでエアコン取付けのための壁に穴あけ作業。扉を閉め切るなど、コンクリートの粉塵が飛散しないよう、かなり気を配ったけれど、やっぱり家中が粉っぽい。私など、鼻やら喉やらの調子が悪いほど。いきなりで申し訳ないけど、やっぱり初仕事は大掃除ということになりました。

まず朝イチは、前日作業が終わったばかりで、床も壁もベビーパウダーをぶち撒けたようになった私の書斎から。箒・雑巾・モップの3点セットを持つ手付きも勇ましく「当たり前」の顔で、掃除開始。

と思ったら、私たちが朝ご飯を食べてる間に瞬殺で片付けてしまいました。それも床がピカピカのプロの手口。我が家で2年3ヶ月働いたネルジーも、決して仕事が遅かったり手を抜いたりはなかったけれど、これは次元が違う。

ライラおばさんは、これまた「当たり前」に、隣室を続けてモップ掛け。段取りを身体で覚えているんでしょうね。作業と作業の合間に逡巡がまったくない。テレビ台の背後の、埃やらクモの巣が溜まりまくっている箇所も、黙々とクリーンナップ。

箒や雑巾みたいなクラシックな道具だけでなく、日本で買って来た充電式の小型掃除機だって、器用に使いこなします。別に驚くことではないと言われそうですが、実は今までのメイドさん、誰も使おうとしなかったんですよ。それまで触ったことがないから、壊しちゃうかもと思うらしい。

こんな勢いなので、2〜3日はかかると踏んでいた大掃除が、昼過ぎにはほとんど完了。すごいぞ、ライラ。

さらに、料理も結構できる。家内が仕事に出かける前に、冷蔵庫にあった魚と、庭にあるバロンガイの木から葉っぱで、煮物を作るようにとの指示を忠実に守り、私だけでなく大工さんのお昼ご飯まで手回し良く用意。


昼食を準備する「肝っ玉かぁちゃん」ライラ

年齢的なもの、育児や海外での仕事の経験などを踏まえて、抜群の安定感。今までのメイドさんには申し訳ないけど、これがアマチュアとプロの差なんでしょうね。サラリーが月4000ペソ(1万円弱)で、本当にいいのかと思います。

唯一の問題は、長続きするかどうか。ホームシックとか仕事が厳しすぎるから辞める、なんてのは考えにくいけれど、旦那さんとは別れて、女手一つで息子二人の面倒を見ているライラ。もっと身入りが必要だと、また海外やマニラへ出稼ぎ、となる可能性はあります。

そんな先のことよりも、明日からの仕事配分を考えないといけません。手が早すぎて、時間を持て余すことがないようにしないと。クウェートでは、地階も含めて5階分のフロアーがある大邸宅の家政婦だったと言いますから、さぞかし鍛えられたんでしょう。それに比べたら、我が家は犬小屋みたいなものですよ。


0 件のコメント:

コメントを投稿