2018年7月27日金曜日
ブログで学ぶイロンゴ語「数字と挨拶」
イロンゴ語のお勉強、第二回です。
このテーマで投稿すると、露骨にアクセス数が落ちるんですよね。やっぱり同じフィリピンでも、公用語のタガログ語に比べると、ネグロスやパナイにでも来ない限り、使えるシーンはすごく限定される。フィリピン・パブで知り合ったお姉ちゃんが、西ビサヤ地方出身とかでもないと、興味すら湧かないでしょう。
そんなネガティブな感情は振り切って、今日は言葉の基本中の基本、数字と挨拶について。
ここでタガログ話者におもねるわけでもないけれど、イロンゴの数字って、タガログとほとんど同じ。
1 Isa イサ
2 Duha ドゥア
3 Tatlo タトロ
4 Apat アパット
5 Lima リマ
6 Anum アヌム
7 Pito ピト
8 Walo ワロ
9 Siyam シャム
10 Pulo プロ
大きく違うのは、2(Dalawa)と10(Sampu)ぐらい。写真とる時に、Isa pa イサ・パ(もう一枚)と言ったりするのは同じ。一桁や二桁の数字ぐらいなら、みなさんイロンゴを使うので、覚えておいて損はありません。
ただし、三桁以上の大きな数字では、イロンゴ・ネイティブでも、え〜っと何て言うかなぁと一瞬考えたり。例えば私の生まれた年の1962(西暦)を言うと、こうなります。
Mil nueve syentos sisenta y dos
ミル(千)、ヌエヴェ・シェントス(九百)、シセンタ(六十)、イ(と)、ドス(二)。
舌を噛みそうです。ややこしいのは、大きな数字の時だけ2の言い方がドゥアじゃなくてドスだったり、10の桁と1の桁の間に「と」が入ったり。
家内に教えてもらった時、こんなもん英語で言うたほうが早いやんか、とグチったら、ネグロス島民も普通は英語。確かに買い物をする時に、時々フィリピン人と間違われても、値段はちゃんと英語で言われますね。
さらにややこしいのは時間。イロンゴでも表現できるはずなのに、何時何分だけはスペイン語風になる。例えば7時15分。
Alas syente kinse アラス・シェンテ・キンセ
もちろんこっちも通常は英語。我が家のメイドさんだってそう。なので、数字は両手の指の数ぐらいをイロンゴで覚えれば、実生活で不便を感じることはなさそうです。
そして挨拶。さすがにこれはイロンゴで言った方が親近感が湧く。さらに、タガログとも違います。
Maayong aga マアヨン・アガ おはよう
Maayong hapon マアヨン・ハポン こんにちは
Maayong gab i マアヨン・ガブ・イ こんばんは
Babay ババイ さようなら
Pasensya パセンシャ ごめんなさい
Wala sang ano man ワラ・サン・アノ・マン どういたしまして
タガログで「おはよう」は Magandang umaga マガンダン・ウマガ。イロンゴに比べると硬い感じ。Maayong とは「良い」Maayo マアヨと、「の」(英語のof)に相当する nga ンガがくっついた表現。Aga、Hapon、Gab i は、朝・昼・夜。つまりGood morning などの英語と同じ。
挨拶に代表されるように、イロンゴはフィリピン人が聴いても、タガログやお隣のセブアノより、柔らかで優しげに感じるらしい。なので、女性のイロンゴ話者、Illonga イロンガは、魅力的だとも言います。京言葉を操る日本女性、みたいな響きなのかも知れません。
特にBabay ババ〜イって小さな子供みたいで、たとえオバちゃんでも実に可愛く聴こえます。本当はもうちょっと堅苦しい Paalam パアラム (タガログと共通)という「さようなら」もありますが、使ってる人を見たことがない。ちなみに Bye-bye バイバイと言うと、同じ発音の Baybay は、「海」の意味。
タガログの場合、挨拶の後に丁寧表現の Po ポをつけたり。これだけで、「おはよう」が「おはようございます」。でも、マアヨン・アガ・ポとは言いません。イロンゴには丁寧表現や敬語にあたる言い方はあんまりなさそう。敢えて言う時は、英語でSir や Ma'amを付加するぐらい。
ということで、マニラや日本に住んでいて、いつもは英語かタガログを喋っているイロンガがいたら、ぜひ挨拶ぐらいイロンゴで言ってみてください。喜ばれること間違いなしです。
それでは、Makita anay kita! マキタ・アナイ・キタ。(また会いましょう)
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