フィリピンは5000とも8000とも言われる、大小の島からなる島嶼国家。微妙な差を含めると、島の数だけ言葉があるそうです。
それは大げさにしても、ざっと数えただけで85〜87。公用語の英語・フィリピノ語(タガログ)以外の主要なものだけでも、セブアノ、イロカノ、イロンゴ(別名ヒリガイノン)、ワライ、ビコール、カパンパンガン、パンガシナン、マラナオ、タウスグ、マギンダナオ、キナライ・アの11言語も。
それぞれは、重複する語彙はあっても、相互理解が難しいほど異なる。私の住むネグロスの西側を含む西ビサヤ地方では、イロンゴが母語となります。(イロン語じゃなくて、イロンゴ語。間違う日本人が多いんですよ。)
ビサヤ語という言い方もあって、これはセブアノやイロンゴなどのビサヤ全域の言語をひとまとめにした呼称。正しくはビサヤ語群と表現するべきでしょう。
フィリピンに住むのなら、公用語のタガログ語を勉強するのが本流ながら、たまたま住み着いたのがネグロス島。意外とタガログが下手な人が多い。なので、親戚や友達と喋ったり、買い物するには断然イロンゴが便利なんですよ。イロンゴを母語とするフィリピン人は200万人もいるそうですし。
ということで私にとって、日本語、英語に続いて、日常会話ができる程度に話せる第3言語は、イロンゴ語にしようと思ってます。思ってはいるんですが、なかなか学習が進まない。やっぱり50歳過ぎてから、まったく別の言葉を習得するのは、かなりの難度。
誤解してる人が多いので敢えて書きますと、外国に住んでいるだけで、その土地の言葉ができるようにはなりません。当たり前のことながら、中学で英語を始めたのと同様のお勉強が必要。しかもタガログと違って、日本語で書いた辞書も参考書も皆無のイロンゴ。
さらに言い訳っぽくなりますが、よっぽど貧しくて、小学校も行けなかったような人でもない限り、誰でも英語ができるフィリピン。どうしても困ったら、英語で何とかなってしまうんですよね。
それにイロンゴ話者同士の会話でも、英単語はいっぱい使うし、時にはワン・センテンス丸ごと英語が入ったり。無理しなくても、大まかな話の筋が分かることもある。家内との意思疎通も、相手が日本語を覚えるまでは、英語一本でしたからねぇ。
そんな感じで、移住して5年が経過し、このままズルズルとなるのも少々悔しい。そこで、このブログを活用したら、ちょっとでもやる気がでるんじゃないかと、思いついた次第。
毎回ではなくても、週に一回ぐらいのペースで、一まとまりの単語や文法などを、少しづつ解説して2〜3年も継続すれば、ちょっとしたイロンゴの参考書ができるかも。有り体に言えば、順調に老化しつつある私の脳を補う備忘録。
フィリピン美女のイラストほど、読者の興味を引くものにはならないでしょうけど、怠け癖がついた自分の尻を叩くために、しばらくは頑張ってみようかと考えております。どうか皆さま、暖かい眼差しで見守ってやってください。よろしければ、イロンゴについての質問とか頂ければ、それをネタにもできますので、よろしくお願いします。
30年くらい前は「イロンゴ語英語辞典」があったそうです。
返信削除でも、フィリピンでは本そのものが売れないし、それにイロンゴ語を話す人はフィリピンの人口の10%程度ですから、出版されなくなったのでしょう。
※English – Hiligaynon (Ilongo)で検索すると、辞書のようなPDFにヒットしますね。
私も辞書とは言えませんが、イロンゴ語フレーズ集を作っています。
かなりの数がありますが、Maayong hapon. Ako hapon.を続けて言うと、日本人にしか使えないイロンゴ語のギャグになります。
これをBDOで言ったら笑わせてしまって、お金を数えなおしさせてしまったことがあります。
30年くらい前には『イロンゴ語英語辞典』があったそうです。
返信削除きっと、採算が合わないのでしょう。
イロンゴを話す人の人口はフィリピンの人口の10%程度ですし、その10%が本を読むこともありませんし。
私もイロンゴ語の辞書とまではいきませんが、イロンゴ語フレーズ集を作っています。
ただ、日本で生活していた時によく話していたフレーズをイロンゴ語にしただけですが。
Maayong hapon. Ako hapon.
これは日本人しか使えないギャグであることに気づきました。
BDOでこのフレーズを話したら笑わせてしまって、お金を数えなおさせてしまったことがあります。