2018年7月2日月曜日
ニホンジン、ヤサシイ
最近やたらと、共通の友達が一人もいない、うら若きフィリピーナからフェイスブックで友達リクエストが来ます。
よくあるのが、きわどい水着や下着写真をプロフィールに使って、鼻の下を伸ばした日本人のオッさんをカモにしたろ、という金目当て見え見えの女の子。伊達に20年以上もフィリピンと関わっているわけではないので、そんなのはお見通し。だいたい本人の写真かどうか、本当に女なのかすら分からないフェイスブック。
ところがここ数ヶ月のは、どうも様子が違う。まずプロフ写真が普通。まぁセルフィ大好きなフィリピン人なので、日本的に見ると普通かどうかは微妙ながら、肌の露出度もそれほどでもなく、さほどの美人でもない。
一番不思議なのは、揃いも揃ってバコロド市在住となっている。バコロドは私の住むシライから車で30分ほどの距離にある、西ネグロスの州都。出身大学もラ・サールなど、実在する学校名。タイムラインを見ても、他の友人を見ても、怪しい感じはなし。
最初は薄気味悪くて、片っ端から拒絶してましたが、違う女の子が次から次へという感じなので、一体どういう訳だとメッセージを送ってみました。
「友達リクエストありがとう。共通の知り合いもいないけど、なぜ、私にリクエストしたんですか? 最近あなたのような人から、たくさんメッセージが来るんですけど。」と、かなり丁重な英語で。全然期待してなかったのが、意外にもすぐに返事が来ました。
それによると、バコロドでビジネスを始めようとしている、私の友達を知っているとのこと。少し前にこのブログで投稿した、若き日本人起業家のタカさん。まだ30歳そこそこで独身だし、スポーツマンタイプ。その上英語が喋れて男前と、3拍子も4拍子も揃っているので、女の子には人気があるんでしょう。
彼女の目には、どうやらタカさんが典型的な日本人男性とでも映っているらしく、片言の日本語をローマ字で書いてきました。「ゴメンナサイ、ワタシハ、ニホンジンガ、スキデス。ヤサシイカラ」
ほんまか〜、と突っ込みを入れそうになるのを抑えて、自分はタカさんみたいに若くもないし、ハンサムでもない。しかも妻も子供もいるんやで、と諭すような口調でチャットが進行。
別にお付き合いをしたいとか、どこかで会いましょうというわけでもなく、純粋に日本への憧れと興味。日本に行きたくてしょうがない。それなら、看護師の資格を取るとかの準備をすればいいと思うんですけど、具体的なアクションを起こしているわけでもなさそう。
自分の子供と言ってもいいぐらいの年齢だし、それ以上追求するとただの説教オヤジになってしまうので、適当なところで切り上げました。それにしても、20〜30年前に比べて、いろんな意味ですっかり精彩を欠いてしまった日本に対して、まだこんな感情を持つ人がいるんですね。大学まで卒業してるんだから、もう小娘でもないでしょうに。
そこで思い出したのが、家内の友人の娘ゼニア嬢。ゼニアもやっぱり日本大好き、アニメ大好き。それが高じたのか、本気で日本に行こうと医学の道を志し、看護師どころか医師になろうと勉強中。さすがにそのレベルだと、ネット経由でいろんな情報を集めて、自分の将来は自分で考えている。
そのせいか、ゼニアの「日本行きたい熱」もだいぶ冷めてきました。だいたい欧米のメディアが取り上げる最近の日本の姿って、若い女性が夢に見るような国とは、だいぶ違ってきてますからね。フィリピン人でも、ちゃんと新聞を読む人なら「カロウシ」という言葉を知ってるし。
と書いてたら、またフィリピーナからのリクエストが。今度はケソン市在住と言うとるぞ。
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おはようございます。
返信削除このテのリクエストは私宛てにも頻繁に届きます。
本当に何通も届くので、元人事部の採用面接官の血が騒ぐといいましょうか、「なぜ、私に友達リクエストをするのか?」という質問のフォーマットを作りました。
それをリクエストを承認する前に送っているのですが、返信される回答は、まぁ、具体的に説明するのが下手なのか嫌いなのか、いい年してというか、大学生のクセにというか、まともに説明ができない人ばかりです。
私の質問は具体的なのですが。
回答に並ぶ文字はその時の直観なのか、その時の感情なのか、抽象的な言葉ばかりです。
Watashiwa nihonjinga sukidesu.
日本語を理解できることをアピールしたいのか、こんな回答ばかりで、なんら要領を得ないのです。
結構かわいい女の子もいるのですが、得体の知れないものには近づかないことにしています。