直撃を受けたレイテ島を始めとする、台風被害の全貌が明らかになるにつれて、そのあまりの惨事に声をなくす思いです。高潮に襲われた後の光景は、東日本大震災後の三陸の姿を嫌でも思い起こさせます。死者の数も同じ規模になる恐れがでてきました。日本から移住早々に、こんな映像をまた見ることになるとは…。
再開初日は、朝から激しい雨になりました。しかし熱帯特有の通り雨だったようで、大工さんが集まってくる頃には日差しが戻り、いつもの青い空。まずは、柱の基礎の穴に、溜まりに溜まった水の搔き出し作業から。
ポンプがあったら、すぐ終わりなのにと思いましたが、機材のレンタル料を考えると、半日かかっても人力の方が安いと気付きました。何しろ、大工さん一人の日当が、日本のコンビニのバイトの時給にも満たない。
監督の父が試しに日本の大工さんの賃金と比べてみたら、35倍の差があるそうです。ここまでくると、ちょっと人道的にどうかと思うレベル。さて、今日は先週中に終われなかった、柱の基礎のコンクリート打ちと、鉄筋の柱を立てる作業です。朝一の資材買い出しは、袋詰めのコンクリートに、砂、砂利などなど。いつもの建材屋さんに行くと、なんとなく先週と様子が違う。よく見ると看板が飛ばされてなくなっていました。
夕方には、ほぼ鉄筋の柱も立って、根元に1ペソコインを投げ入れる「お祈り」をしました。これは、フィリピン独特の風習のようですね。家族全員が一枚づつ、投げてから「地震にも台風にも負けない家が建ちますように」と、小学校から帰ってきた息子と一緒に祈りました。ひどい災害はもう来ないでほしい。
台風通過翌日の夕陽
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