2013年11月17日日曜日

教会間格差


日曜日で大工さんはお休みなので、今日もちょっと違う話題です。よく知られていますが、フィリピンは人口の大多数がカトリックの信徒です。最近は、イグレシア・ニ・クリスト(フィリピン発祥のキリスト教会)や末日聖徒イエス・キリスト教会(いわゆるモルモン教)、エホバの証人などの教会も見られますが、まだまだ少数派。ここシライ市でも、市の中心にシライのシンボルでもある大きなカトリックのカセドラルがあって、日曜日にもなると早朝から暗くなるまで、たくさんの人がミサに集います。

しかし同じカトリックでも、貧富の差が極端に大きいフィリピンのこと、通う教会にも違いがあります。私は縁あってフィリピンでカトリックの洗礼を受けたのですが、その後はずっと日本の教会にお世話になってましたので、そうした微妙な格差というのは、こちらに引っ越して初めて知りました。


大きなカセドラルには、貧乏人も金持ちも関係なく、いろんな階層の人が集まります。 1日に何回もミサをするので、英語/タガログ語/イロンゴ語(方言)のミサを順番に行ったりします。以前はシライの信徒全員がここでミサに与っているのだと思ってましたが…あるんですね、金持ちの集まる所が。

別に収入によって、来られる人を分けているのではなく、今、私が家を建てているような高級住宅地の中にあるチャペルが、結果的に立地で信徒を選ぶ教会になるようです。私たち家族は、最初カセドラルに行ってたんですが、反響しまくる建物の中、大音量でマイク使うもんだから、何を言ってるか、家内ですら聞き取れない。そこで規模が小さくて、しかも英語でミサをしてくれる、このチャペルに通うようになりました。



日本の一般的な教会によく似たサイズで、神父さんが一人一人の顔を識別できる広さのお御堂。カセドラルでは、いかにもエラそうな神父が、完全に上から目線で喋って(という感じに見える)ますが、ここでは、日本のように、同じ目線で語りかける感じ。説教には、ジョークも適度に入ってとてもアットホーム。ただ肝心のオチをイロンゴで言うので、なかなか笑えないこともありますが。


神さまの前では、みな平等のはずの教会で、こんな格差があっていいものか?とも思いますが、それぞれの階層の人が、それなりに快適に過ごすには、こういうのもしかたないのでしょうか。




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