2014年11月14日金曜日

なんでメイド雇うの?



初代住み込みメイドをクビにしてしまい、今は週一で2〜3時間程度、掃除だけしてくれているメイドさんがいるだけの我が家。冗談でフェイスブックに「新規メイド募集」と書き込んだら、高校時代の友達から素朴な疑問が...。

「自分で料理作るんやったら、メイド雇わんでもええやん?」
言われてみればもっともなんですよね。朝食は家内が作るし、昼食は私か家内、夕食は大抵私が作っている...これはほとんど趣味ですが...ので、あとはメイドに何してもらうのか?

広い家の掃除と庭の手入れ? いくら広くても住んでるのが三人なので、そんなに汚すわけでもなし、庭の手入れなら住み込みでなくても、時々誰かに来てもらえば大丈夫。洗濯機があるので、洗濯がそんなにたいへんなこともないし。

日本に住んでた時は、子供がまだ小さくて、家事はほとんど家内に任せ。私は会社勤めでした。まぁ土日とか、よほど家内が疲れている時は、食器洗いとか洗濯はしましたけどね。それを考えると、こっちに引っ越してから特別やることが増えたわけではない。むしろ働いていない私の分、家事をする手の方が増えている。
敢えて言うなら、広くて戸締りが面倒で物騒なので、留守番してもらうのに重宝...ぐらいかな?

とすると、いくら1ヶ月数千円で雇えても、住み込みでメイドさんがどうしても必要なわけではない。まぁ、メイドがいるのに慣れてしまったので、今は料理する時とか、ちょっと買い物してきてほしい時とかは不便に感じてますが、日本では自分でするのが当たり前のことばかり。

最近日本では、介護や単純労働のために、海外から人を入れようかという議論があるらしく、フィリピン人メイドが普通の日本人の家で働くことも、じきに当たり前になりそうな勢いです。でも、日本人のメンタリティからして、よっぽど困ってない限り、最初はそうかんたんに「メイド雇おう」とはなりそうにありません。

フィリピンでは、メイドに限らず例えば空港でのポーター。大きな荷物を持ってもらうのは当たり前で、それに(わずかな額とは言え)お金を払うのは当然。交通量の多い道に面した駐車場で車の出し入れをする時、チップを払って、進路の確認や他の車を止めてもらうこともよくあります。

自分のことは自分でせよ、ではなくて、ここでは、お金があるならできるだけ自分では動くな、と言われそう。以前にも書きましたが、自前のガレージがある人は、たった数歩でも絶対自分で扉を開けず、使用人が出てくるまでクラクションを鳴らし続けるのも分かる気がします。

要するに経済的に余裕があれば、メイド雇うのが当たり前の国。そこそこ大きな家で、玄関前の道をオーナー自身が掃除してるというのは、かなり珍しい風景。そういう家だと、ごみを旦那さんが出すのもあり得ないでしょうね。(私は時々やってますが)
余裕があるのにメイドも雇わず全部家族でやってると、間違いなく「ケチ」と言われてしまいます。「ケチ」は「恩知らず」に次いでフィリピンでは最悪の人物評価。

倹約・質素はケチとは違うと思うんですが、残念ながらそうは見てくれない。金があるなら、貧乏人を雇って助けよということらしい。一種の税金みたいなものとでも考える他なさそうです。


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