2014年11月24日月曜日

お手軽ニッパハウス

しばらく前、庭に設えたテントが「崩壊」してしまったことを投稿しました。その最後で触れたように、大工さんに頼んで、テントがあった場所にニッパハウスを建ててもらいました。昨日はそこに竹製のベンチを移動して、なかなかいい感じのトロピカル・オープンカフェ風の空間が。



鉄筋コンクリートの家が多いけれど、決して出来がいいとは思えないフィリピンの住宅。実際に作っているところを間近に観察すると、強度的にも美観的にも恐ろしくなるぐらいヘタ、というのが偽らざる感想。我が家の場合、日本人フォアマン(現場監督)が付きっ切りで仕切って、何とか住めるレベルになりましたが....。

そこへ行くと、ニッパハウスは作るのを見ていて、まったく不安がありません。たとえ失敗しても材料が格安の竹と椰子の葉っぱなので、やり直しても知れてます。そして、やっぱり手慣れてますね。今回、2日半の工期の間、いつ見ても手が止まってないし、段取りも万全。

昔からの手法で建つこともあるでしょうが、基礎にスチール管使ったり、屋根を葺き終わった後、プラスティックのネットで覆ったりと、素人目に見てもしっかり長持ちするような配慮がされてました。これで予算は、5000ペソ(1万円)に満たず。ものすごく得した気分です。

住宅というと、耐火耐震で何十年も風雨に耐えるのがあるべき姿、みたいなことをつい思いがちですが、フィリピンのように冬の寒さがない場所では、本来そんなに頑強な家を建てなくてもいいのではないか?

竹と椰子の葉でも、きちんと建てれば快適な家はできます。現にリゾートホテルのコテージなどでは、そういう客室もよく見かけますね。ただ手入れは欠かさずする必要はあるし、屋根は何年かに一度、葺き替えないといけない。でも、日本の茅葺き屋根の家も、昔はそうやって暮らしていたはず。

電気や上下水道がなくてもいいとまでは言いませんが、なんでもかんでもコンクリートブロックにセメント塗り込めてペンキで仕上げる、としなくても、安い素材と労働力を活かせば、貧困層の住宅難とか解決できそうな気がします。

誰か有能な建築家やデザイナーが、フィリピンの条件をうま〜く取り入れて、モダンで量産できる住環境をデザインしてくれないものでしょうか?










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