2017年11月12日日曜日

初めての広告料


出典:Western Union Home Page

早いもので、このブログを書き始めてから、丸4年が経過しました。だいたい2日に1本のペースで投稿していて、すでに投稿数は750本に迫ろうかというところ。

そもそも、ネグロス島での自宅建設のプロセスを記録し、フィリピンで同じように家を建てようと思う人の参考になれば、というのが動機でした。家が出来てしまえば、そんなに書くこともなくなるだろうし、そうなったら自然消滅でもいいかという、ごく軽い考え。

開始後半年、工事が終わっても意外とネタは続き、その頃には文章を書くこと自体も面白くなってきました。フィリピンに興味を持つ人しか読まないような、超ピンポイントの話題ばかり。大した数の読者もいないだろうと思いきや、それが幸いしたのか、ずっと愛読いただく方が、思いの外増えた模様。

特に、ネグロス出身者と結婚したとか、仕事や観光でネグロスに渡航する人、そして私同様、ネグロスに永住の計画がある、というような人は、かなりの確率でこのブログを探し出しているらしい。最近では「ネグロス島」でググると、最初のページの5つ目ぐらいには表示してもらえる。これは私にとっては、望外の喜び。

そうなると、多少の欲が出てくるのが人情。もちろん大儲けできるなんて考えはないけれど、自分の書いたものが、一体どれぐらいの価値を産むものなのかを知りたくなりました。そこで、半年ほど前から、広告を表示するように設定を変更したわけです。

ところが以前にも書いたように、広告料を受け取るためには、ネット上のやり取りだけではなく、登録した住所にグーグルから「個人識別番号」が郵送されてきて、それを入力しないといけない仕組み。これがフィリピン在住者には落とし穴。

フィリピンの郵便事情は、劣悪と言うべきレベル。EMS(国際スピード郵便)のように、通常の送料に上乗せした支払いがなければ、数日で届くところが数ヶ月から半年以上かかったり、郵便物が紛失したりは日常茶飯事。案の定、待てど暮らせど何も来ない。これはダメかと諦めて、すっかり忘れていたころに、グーグルからのレターが届きました。日本語表記なのに発送元はマレーシアの住所。さすがグローバル企業ですね。

そして支払い方法も、各国向けにちゃんとローカライズ。海外出稼ぎによる外貨獲得額が、国家予算に匹敵するフィリピン。外国からの送金とその受け取りは、(フィリピンにしては)たいへんシステマティックに整備されています。

いくつかの選択肢があった中で、私が選んだのが、ウェスタン・ユニオンというアメリカ資本の金融機関経由。これは銀行口座を開設する必要もなく、受け取り手数料も不要。広告料の積算が100米ドルを超えた時点で、自動的にグーグルからウェスタン・ユニオンに送金。

ネット経由で送付された、支払い領収書をプリントアウトして、フィリピンならばどこにでもある、ウェスタン・ユニオンの窓口で、私のID(永住ビザ所持者であることを示すアイ・カードか、フィリピンで取得した運転免許)と一緒に提示すれば、ものの数分でフィリピン・ペソで受け取り完了。あっけないほど簡単。送金元はマレーシアではなくシンガポールからでした。

半年がかりで100ドル(約1万1千円)なので、本当にお小遣い程度。これで生計を立てるには、いくら物価が安いネグロスでも全然お話にもならない金額。それでもやっぱり、久しぶりの現金収入は嬉しいものです。さっそく隣街のショッピングモールで、このブログを書いている書斎に置く、午睡用シングルベッドを買ってしまいました。

ということで今回は、ブログの読者諸氏に感謝の念をお伝えしたい。いつもご愛読いただき、たいへんありがとうございます。


4 件のコメント:

  1. おめでとうございます。
    私も日本にいた頃、バコロドへ着任までの間、日本に居ながらXavierさんのこのブログを読んでバコロドの情報を集めることができました。
    ありがとうございます。

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  2. ありがとうございます。
    お役に立てて幸いです。

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  3. フィリピンのリアルな情報をリアルタイムで教えてもらえるので、非常に興味深いです
    私も最初は、家の建築からでした
    妻の家を少し直す為に、少しでもフィリピンの情報が欲しかったのです
    その後も、様々な情報をいただけて、助かっております
    写真が入っているとうれしいです

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    1. ご愛読いただき、ありがとうございます。
      これからもできるだけ、興味を引くような話題について、書き続けたいと思います。

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