2018年8月10日金曜日

るんるんメイド


我が家史上初の、通いにしてオバちゃんメイドのライラ。カトリーナ、アミー、ジャジャの3名がティーンエイジャーで、4月まで働いていたネルジーが26歳。一挙に最高齢記録を更新する43歳の卯年生まれ。

面接の時からよく喋るし、明るく賑やかな人なのは分かっていました。我が家にもすっかり慣れた最近は、それに加えて、また違う側面が垣間見えます。外見は肝っ玉かぁちゃんながら、愛嬌があると言うか、すごく可愛い性格なんですよ。

働き始めてすぐに分かったのは、大の音楽好き。初日からダイニングに置いてあるラジオを目敏く見つけて、お気に入りのFM局を自分で選局。鼻歌交じりに家事開始。英語でもOPM(Original Philippine Music フィリピノ語のポピュラー音楽)でも、レパートリーは実に幅広い。多分カラオケに行ったら、マイクを離さないタイプでしょうね。

それだけならフィリピン人によくあるパターン。ちょっと違うのは、日本に行ったこともないのに、時々日本語の歌が混ざる。やっぱりお爺さんが日本人だったからか、それとも単に日本の音楽が好きなのか。

大抵は、なんちゃってのハナモゲラ日本語なので、原曲が分からない。その中で一曲かなりちゃんと覚えているのが、高橋真梨子さんの「For You」。台所で鍋を洗いながら「あな〜たが〜、ほしぃ〜〜」と熱唱するもんだから、大笑いしてしまった。一体、どこで覚えてきたんだろ。


先日は、息子と家内にお弁当を届けに行って、何やら大きな袋を担いで帰ってきました。サンタクロースの真似するには、いくらなんでも早すぎるぞ。得意満面の表情で、玄関先で袋を開けると...。

出てくる出てくる、男物のスニーカーやら、女性用の服などなど。一体どうしたのと尋ねたら、同じ宅地内に住むアメリカ人牧師の家で大掃除でもしたようで、門の前に、大量のゴミが出してあったんだそうです。ゴミと言っても、ちょっと汚れてるぐらいで、どれも十分使えるレベル。さ〜やん。(Sayang フィリピノ語で「もったいない」の意)

もちろん黙ってかっぱらったのではなく「ちゃんと、許可を得てますからね!」と力んだ返答のライラ。貰って来るのは構わないけど、ウチのメイドだって身元をバラすなよと苦笑い。その日仕事が終わった後は、家族へのお土産ができてよっぽど嬉しいのか、もうスキップしそうなほど「るんるん」と帰って行きました。

そんなライラを見てつくづく思うのは、国籍・性別・年齢など関係なく、可愛げのある性格って本当に得だなぁということ。同じような言動でも、可愛げを感じさせるのと、そうでないのとでは、受け取られ方が正反対。

かれこれ20年ぐらいのフィリピンの人々との付き合いを通じて、フィリピンの国民性の一番の特徴は「可愛げ」なんじゃないかと感じてます。


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