2018年8月2日木曜日

元気ドリンクはスポーツ用?

日本市場発祥の商品は数あれど、私が現代の日本を象徴すると思うのが、元気ドリンク。「元気」なる名称が定着したのは、おそらく1980年代のバブル期でしょうか。その前は、強壮剤とかアンプルと呼ばれていたような気がします。

日本人なら知らない人はまずいない、ユンケル皇帝液とか、リポビタンD、アリナミンV、リゲイン...等々。清涼飲料水として販売されているものも含め、軽く100種類以上はあるようです。昔は「24時間戦えますか?」なんて、今考えたら過労死を煽るようなキャッチャフレーズもありました。ウィッキペディアでは、元気じゃなくて栄養ドリンクという分類になってますね。

疲労回復に効果があると、思っておられる人もいるでしょうけど、眠気覚しや栄養補給にはなっても、実はカフェインで、疲れを麻痺させるだけなんだそうです。年に何回もない、超重要業務の締め切りに追われ、今晩乗り切ったら数日はゆっくり休める、なんて状況には向いてるかも知れませんが、日常的に過剰摂取すると健康に悪いどころか、中毒によって死に至るケースも。

栄養ドリンクに、疲労を取る成分は一切入っていない

この元気ドリンク、フィリピンではエナジー・ドリンクのカテゴリーで販売されていて、おそらく1970年代に日本から輸入された始めた、リポビタンD(Lipovitan)が元祖。私の年代だと、元ジャイアンツの王貞治選手を起用したCMを思い浮かべそう。もう少し若いと「元気一発」になるのか。販売開始は何と私の生まれた昭和37年。



でもフィリピンのエナジー・ドリンクは、疲労回復もさることながら、どちらかと言うと、スポーツドリンクとして販売されているようです。試しに Energy Drink Philippines で検索したら、コブラやモンスター・エナジーなどの現地でよく見かけるブランド以外に、日本ではスポーツ用として知られたゲータレードもヒットしました。


出典:Pinoy Fitness


出典:Hangover price



そもそも、定時以降にオフィスに残る人なんて、滅多にいないお国柄。深夜業務のための眠気防止と言うと、夜行バスや長距離トラックの運転手、あるいは、ナイトライフ系に従事する労働者。この場合、元気ドリンクなんて生易しいものではなく、シャブ(覚醒剤)依存になってしまいかねないのがフィリピンの怖いところ。

なので、そっちの連想をさせてしまうと、商品イメージがガタ落ちなので、スポーツ向けにせざるを得ないのかも知れません。

ということで、日本でもフィリピンでも、本当に疲労を回復させたければ、十分な食事を摂って日付が変わる前にトットと寝ることです。最近の私など、つい油断してパソコンやスマホで就寝時間が午前1時とかになると、翌日がてきめんにダルい。ということで、もう寝ます。皆さま、お休みなさいませ。


1 件のコメント:

  1. フィリピンでも売っている Red Bull ですが、フィリピン(アメリカ)と日本でカフェインの量が異なります。
    フィリピン(アメリカ)で販売されている Red Bull の方が、日本で販売されている Red Bull よりも、身体に負担がかかるのです。

    2015年のことでしたが、アメリカの大学生がかなりハードな試験勉強をこなそうと、大量に Red Bull を飲み、それがもとでカフェイン中毒を起こし心臓発作で亡くなるという事故がありました。

    日本で販売されている Red Bull でも、1日に18本飲むと致死量のカフェイン摂取になるそうです。

    まさに、コマーシャルのとおり、「レッドブル、翼を授ける。」です。

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