2018年8月16日木曜日

おいでませ、ドゥマゲテへ



いきなりタイトルを裏切って申し訳ないことながら、私はドゥマゲテに行ったことがありません。でも、いいところらしいですね。

ドゥマゲテ(Dumaguete)は、私たち家族の住む、ネグロス・オキシデンタル(西)の反対側、ネグロス・オリエンタル(東)の州都。西の州都バコロドが、人口50万を超える、比較的大きな街なのに比べ、ドゥマゲテは人口は約13万人余りとやや小振りで、私の住むシライとほぼ同規模。

つい先日、この風光明媚な地方都市が、フィリピン退職庁(PRA Philippines Retirement Authority )によって、「退職者に優しい、最優秀退職エリア」(RADAR Best Retirement Area Deemed as Retiree-Friendly)という、長ったらしい名前の選定を受けました。要するに、退職した人にとって、フィリピンで一番暮らしやすい街。

ここはアメリカやヨーロッパからの移住者も多く、また学園都市としても有名で、小学生ぐらいのお子さんを連れて、日本人の親子留学もよく聞きます。私もSNS経由で、何人かのお母さんや、この地で日本人向けの英語教室を経営されている方と、知り合いになりました。

ドゥマゲテ自体が魅力的な場所というだけでなく、各種リゾートへの中継地としても最適な立地条件。ドルフィン・ウォッチング船が出る街バイスへも、車で1時間。ここまで分かっていて、なぜ出かけないのか?

四国よりやや小さいサイズのネグロス島。西から東へなんて、そんなに遠くないのに、交通の便が絶望的に悪い。鉄道か高速道路でもあれば、せいぜい数時間の距離ながら、いわゆる「地道」を自家用車かバスで行くしか手段がない。しかも中央の山間部を抜けるので、自分で運転しなくても疲労困憊。


昨年は、ドゥマゲテまでの距離よりやや近くにある、ダンフガンというリゾート地に行ってきました。ずっと海岸沿いの比較的平坦な道ですら、4時間の移動でくたくた。これ以上の距離でアップダウンがあって、曲がりくねった道程だと思うだけで、気持ちが萎えてしまいそう。私にとっては、遥かなる楽園という感じです。

以前にも書いたように、多少高額でもいいから、小型旅客機ぐらい飛ばしてほしくなる。バコロド(空港はシライ市内)にもドゥマゲテにも、立派な空港があるし、ビジネス客の場合、少なく見積もっても2泊3日の旅行になってしまうところが、日帰りできるとなったら、利用者はいると思いますよ。

私など、バコロドからセブ経由でドゥマゲテに行こうかと、本気で考えたこともあります。例えてみれば、同じ四国で、香川県の高松から高知へ行くのに、大阪で飛行機を乗り継ぐようなもの。さすがにこのプランは高過ぎると、家内からの決済は下りませんでした。

そんな事情で、毎年、子供が夏休みに入る4月〜5月には、今年こそはと思いつつ、気がつくともう6年目。もたもたしている間に、せっかく友達になった日本人のお母さんたちは帰国してしまうし、何となくタイミングを逸してます。

ということで、フィリピンでNo.1の退職者に優しいとまで言われているのですから、10年早めの早期退職ながら、一応の退職者としては、来年こそ意を決して、ドゥマゲテ行きを敢行したいと思います。


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