2022年1月5日水曜日

2021年10大ニュース

 来年のことを言うと鬼が笑うのなら、去年のこと言えば誰が笑うのか?

2020年はコロナ禍の気伏せりでパスしちゃった「10大ニュース」。2021年は書かなくちゃと思ってたところに台風襲来。結局年内は台風の投稿ばかりで終わってしまいました。でも2年連続でキャンセルは少々悔しいので、三が日も過ぎた後でやや気が抜けた感は否めませんが、2022年頭に2021年の10大ニュースを振り返ってみます。


第10位 「バランガイの調停」

これってまだ1年経ってなかったんですね。ずいぶんと昔のことのようです。

ご近所さんの騒音はもう慣れっこの私ですが、この時はちょっと様子が違いました。宅地を畑にして、通い農夫をやってるオジさんが、自転車に積んだデカいスピーカーで大音響音楽を流しながらの農作業。

直接「静かにしてくれ」と言って、宅地の警備員経由でも苦情を入れたところ、まさかの逆ギレ、バランガイ提訴。さすがにこれはフィリピンでも無理筋だったようで、当のオジさんは体よくバランガイ・キャプテンにあしらわれ、最後は握手して和解。そのオジさんの奥さんが、家内と同じ高校の同級生だったというオチまで付いて一件落着。


第9位 「光ケーブルで100Mbps」

日本に遅れることざっと20年、マニラ首都圏からも5〜6年遅れで、やっとネグロス島シライも光ファイバー網が上陸して、2021年は我が家も21世紀。世界最速のシンガポールに比べると全然大したことないけど、高画質でNetflixやYouTubeを楽しむには、もうこれで十分。残る問題は安定性の確保だけ...なんですけどね。

気まぐれにも程があるってぐらい、速い時は180とか200超えたりするのに、ダメとなったら単位がKbpsに逆戻り。何なんですかこれは?


第8位 「2021年も描いた美女イラスト」


「私的フィリピン美女図鑑」と称して、2021年に投稿したイラストが14枚。思ったより描いてますね。そのうち6枚が、家内や親戚、友達のフィリピン女性や日比ハーフの方をモデルにした和装の肖像画。

ご覧の通り着物や浴衣の柄って、描画の作業量が半端なく膨大。それでも平均して2ヶ月に1枚も描けたのは、モデルさん全員が身内や知り合いだったから。費やした時間分だけ、喜んでもらえるんですよね。親に褒められたくてお絵描きする子供みたいな動機ながら、それはある意味、私の創作活動の原点なのかも。


第7位 「歌う角には福来たる

私にとって、コロナ禍のお陰で良かったと言える数少ない事柄の一つがこれ。日本にいた頃は、教会の聖歌隊やらアマチュアのコーラスグループで歌ってたのが、移住後は週に一回、日曜日のミサで数曲。ところが一昨年からはミサにも行けず、歌う機会がほぼ消滅。

それではとばかりに、有り余る引きこもり時間を使って、毎日1時間のボイストレーニングを自分に課したところ、以前以上に声が出るようになりました。

年末には初めて日本人のお客さんの前で歌ってみたところ、たいへん好評をいただき、気を良くしております。今年は機会を作って、ストリートミュージシャンの真似事でもしてみようと画策中。日本のアニメソングを歌えばウケると思うんですよね。


第6位 「大活躍のダブル発電機」

相変わらず多発した停電。こればかりは、何年たっても変わり映えがしない、ネグロス中央電力の体たらく。自宅新築以来、ずっとディーゼル式の大出力発電機を使っていた我が家ですが、一昨年に増築したゲストハウスまではカバーできておらず、稼働時のエンジン音のデカさも気になってました。

そこで私が、自分の居室をゲストハウスに移したことを機に、比較的静かで出力そこそこのガソリン式発電機を2台購入したのが去年の1月。結果は大正解で、スターターは手動なので、バッテリー絡みの不具合はないし、以前の爆音に比べると近所への気兼ねもない。最初からこれにしておけば良かったと思うぐらいです。


第5位 「家族全員のワクチン接種

やっぱりコロナ関係の投稿が多かった2021年。ただ昨年はここフィリピン・ネグロス島でもワクチン接種が進みました。年頭はどうなることかと心配で、案の定、驚異的なスピードで接種を推進した日本の背中はどんどん遠くなる焦燥感はあったものの、お陰さまで家族全員、メイドのライラも含めて全員が接種完了の「フルチン」世帯。

その上、家内はジョンソン&ジョンソン、息子はファイザー、私はアストラゼネカ。なんとか効果がはっきりしているワクチンの恩恵に。

一時は100人単位の陽性患者が出ていたシライ市内も、年末には一桁台に抑え込み。まだまだ新株オミクロンの蔓延が懸念され、マニラ首都圏では一旦緩和されていた規制がまた1ランク上がってしまいましたが、1年前の先が見えない感覚からすれば、ずいぶんと明るく感じる年明けです。


第4位 「家庭教師バンビ登場

一昨年の6月からお世話になっていた、私のイロンゴ語家庭教師のアン嬢が、勤務先高校の授業平常化移行に伴い急に忙しくなってしまい、敢えなく辞職。それ以前の先生が半年前後ばかりの短命だったことに比べると、1年半も続いたのは立派でした。

思えばアンのお陰で、私のイロンゴ語力はずいぶんと向上しました。ちょっとした冗談もイロンゴで言えるようになったし、ネット上で手作りの日本語・イロンゴ語辞典も充実。正直、もう少し長く教えてほしかった。

とは言え、いつまでも寂しがっているわけにもいかず、早速、教育省勤務の家内に頼んで見つけてもらったのが、アン同様の現役バリバリの教師バンビ。39歳のベテランで、小学校の全教科プラス、ギターとピアノのレッスンもするというマルチタレント。まだ授業は2回しか行ってませんが、相性はなかなか良さそうです。


第3位 「新境地のイロンゴ語学習


第4位の新しい先生の話題を受けて、2021年は、私のイロンゴ語学習の幅がグっと広がった年でした。アン先生の時は、イロンゴ語の日記を書いて週一でチェックしてもらう手法が定着。教科書や辞書がない中の苦肉の策でしたが、こういう地味なやりかたも継続すれば力になります。そこで習った単語を、前述の辞典に加えていくことで、復習もできる。

それに加えてアンが提案してくれたのが、ネット時代ならではのビデオログ作り。高校の英語の授業でも取り入れてるらしく、1本作っただけでながら、とても楽しかった。今年は5〜6本は制作したいもの。

そして新任のバンビ先生は、何と言ってもプロレベルのミュージシャン。最初の頃にやってみてしばらく挫折してた、日本語の歌をイロンゴ訳してもらい、歌でイロンゴ習得するスタイルを再開させることにしました。目下練習中は「シクラメンのかほり」イロンゴ版。益々勉強が楽しくなってます。


第2位 「洪水に始まり暴風に終わった1年」


残念なトピックが上位に入ってしまいました。前年大晦日から元旦にかけての、10年に一度の大雨と洪水で明けた2021年。例年の季節風が強まる時期には、道路が冠水する程度の雨は珍しくないネグロスとは言え、この時は鉄砲水を引き起こす豪雨。

我が家のメイド、ライラが住む川沿いのギンハラランや、郊外のイーロペス地区では、建物の1階が水没する被害。10年に一度のはずが、同じ規模の水害が翌週にも発生して、散々な年明けになってしまいました。これも地球温暖化の影響による異常気象なんでしょうか?

そして年の瀬が迫る12月16日には、ネグロスを含むビサヤ諸島を直撃した台風22号「オデット」。ここネグロスも相当な被害でしたが、特に酷かったのが、台風進路の直下だったスリガオ、ボホール、セブ。3週間経った今でも電気や水道が止まったままの地域も多く、フィリピン第二の大都市セブでは、多くの在留邦人の方々が、先の見えない不自由な暮らしを強いられています。


第1位 「ツィッターで広がる在比邦人の輪

いろいろあった2021年ですが、私にとって一番インパクトがあったのが、ツイッターへの本格参入。ずっとROMを決め込んでたツイッターで、このブログのリンクを貼るのが、ほぼ唯一のつぶやきだったのが、気が付いたらフォロワーが100人越え。

特別気の利いたつぶやきするわけでもなく、ネグロスの日常や料理の写真、時々イラストをアップしてただけなんですが、マニラやセブ在住者がマジョリティのツイッターでの日本語フィリピンコミュニティ。リアルな地方暮らしの断片が面白く感じられるようです。

私にしても、ほぼ無縁だった、都会での詳細な情報を得ることができるし、何より変にフィリピンやフィリピン人をディスらない、フィリピンを愛しフィリピンライフを楽しんでいる人たちとのつながりができたのは、大きな喜び。

思いがけず、まにら新聞が発行している月刊誌「ナビマニラ」にインタビュー記事を掲載いただいたり、翻訳家、芸術家、獣医師、実業家、教師、シンガー、ユーチューバー...実にさまざまなプロの方々とも会話してます。情報収集や娯楽としては、フェイスブックをはるかに上回るSNSだと、今頃になって知った次第。


ということで、年明けてから書いてる年賀状みたいな投稿を、最後まで読んでいただきありがとうございます。「ネグロス島永住日記」は2022年も続けますので、これからもよろしくお願いします。



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