今日のモデルは、フィリピン在留邦人のアイドル的存在の「まーちゃん」。アイドルというのは、私が勝手に思い込んでるだけかも知れませんけど。
まーちゃんは、フィリピンのお母さんと日本のお父さんを持つ日比ハーフ。フィリピンの音大を出て今も音楽活動を続け、ボイストレーニングを欠かさない正真正銘音楽のプロ。楽器演奏や歌唱など、ミュージシャンの層が厚いフィリピン。ギターの弾き語りぐらいお茶の子サイサイで、YouTubeにガンガン自分の楽曲をアップしてるアマチュアは私も知ってますが、正規の音楽教育を受けたっていう人のは、あんまり聞きません。
もちろんそれだけではなく、私がモデルになってほしいと思うぐらいなので、そりゃぁ別嬪さんなんですよ。リアルではお会いしたことはないものの、日刊まにら新聞が発行している情報紙「ナビマニラ」の顔。マニラ首都圏のお店やレストランを紹介するナビマニチャンネルのナビゲーター役を務めたり、タガログ語の歌を歌って、その美声を披露したり。
とは言え、決して雲の上の人ではなく、ツイッターで私のくだらないジョークにも返信してくれる、等身大のアイドル。まーちゃんのお父さんと同世代であろう私が、追っかけするのも迷惑でしょうけど、ダメ元で「イラストのモデルになってくれませんか」と尋ねたところ、二つ返事で快諾をいただきました。
でもよ〜く考えてみたら、これって逆にプレッシャーだと気づいたのは後の祭り。そもそも舞台で歌うような人なので、自分がどう見られるかは熟知しているはず。自分の外見に関してもプロ意識を持っている方に、ポートレイトをプレゼントしようというのですから。
女優さんをファンアートと称して、本人の意向関係なしに好き勝手に描くのとは全然違いますわなぁ。
フィリピンの女の子なら、大抵SNSにはアホほどたくさんのセルフィー写真が投稿されているので、比較的容易に頭の中で似せるためのイメージを結ぶことができますが、まーちゃんがシェアしてる写真は意外にも少ない。この辺りは、普通の日本人女性のメンタリティなんでしょう。
久しぶりに描き始める前のイメージ作りに、難渋してしまいました。
もうひとつ悩んだのが衣装。最初はクリスマスに合わせて、サンタさんのコスチュームか?と思ったものの、あまりにも安直すぎる。クリスマス柄の浴衣なんてアイデアも出したけど、どうしてもマンガっぽくなっちゃうんですよね。
考えに考えた揚げ句、クリスマスには間に合いそうもないので、お正月向けに晴れ着。結局、今まで何度も描いた着物シリーズの続編と相成りました。
とまぁ紆余曲折は経たものの、まーちゃんには喜んでいただけたようで一安心。「画像だけで、ここまで似るもんなんですね」とツボを突いたコメントも頂戴しました。
さらに嬉しかったのは、最近までナビマニチャンネルでまーちゃんの相方役だった、日本人芸術家のあつこさんが「すご〜い、まーちゃんそのまんま」と評してくれたこと。実物のモデルさんをよくご存じで、しかも現役のアーティストにお褒めいただくとは、これこそ望外の喜び。
ということで、来年にはぜひまーちゃんにお会いして、サラ・ブライトマンとアンドレア・ボッチェッリの「Time to Say Goodbye」をデュエットで歌うのが、目下の夢でございます。
過去の「私的フィリピン美女図鑑」は、こちら。
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