2018年6月12日火曜日

フィリピン国旗のこと

今日6月12日は、フィリピンの独立記念日。生憎今年は、首都圏では雨模様。それも何日も降り続いて、各地で停電や雨漏りの被害が多発。マニラ在留邦人の方々にはお見舞いを申し上げます。

ここネグロス島シライでは、やや曇りがちながら時々強い日差しあり、早朝から市内の目抜き通りでは車をシャットアウトして、恒例のパレードが開催されました。その様子は以前投稿しましたので、ご興味のある方は読んでみてください。

独立記念ということで、今回はフィリピンの国旗について。
現在使われている国旗の原型は、後に第一共和国の初代大統領となった、エミリオ・アギナルド将軍によって考案されました。1898年5月、独立を賭けたスペインとの戦いで初めて掲げられ、その年の6月12日、独立宣言に際して公式にフィリピン国旗に制定。

白は平等・友愛、青は平和・正義、赤は勇気・愛国心を意味します。フランスの三色旗が俗に言われる、自由・平等・友愛を示すのと似てますね。


そして自由を表す太陽は、現行のものと違って顔が描かれています。これは、フィリピン同様スペインから独立したラテンアメリカ諸国の、アルゼンチン・ペルー・ウルグアイの国旗でも用いられた「5月の太陽」。フィリピン独立を目指して結成された秘密結社、カティブナンのシンボルでもありました。


現行のデザインでは、この太陽と三つの星は、色や形状に変更が加えられていますが、意味合いはオリジナルと同じ。太陽周囲の光条は、最初に蜂起した8つの州(パンパンガ・ブラカン・リサール・カビテ・バタンガス・ラグナ・タルラック・ケソン)。星はルソン・ミンダナオ・パナイの主要な島嶼の象徴。

この光条は、スペイン統治下でも抵抗を続けたモスリムに敬意を表して、9つにする案が検討されているそうです。また現在では、3つ目の星はパナイだけでなく、同島を含むビサヤ諸島全体との解釈が一般的。

フィリピン国旗のユニークな点は、国家が戦争状態に入った時だけ、天地逆に掲揚すること。「平和の青」に替えて「愛国心の赤」を上にします。最近、フィリピン領海内を違法操業していた中国漁船が偽装してフィリピン国旗を掲げていたところ、間違えて「戦時」になっていたため、不審を招いて当局に拿捕されるという事件がありました。

制定から今年で120年を迎えたフィリピン国旗。ずっと国旗の地位を保っていたわけではなく、アメリカとの戦争に敗れ植民地となった1907年〜1919年は、掲揚禁止。その後の日本の占領を経て、国が独立を取り戻したのは1946年になってから。フィリピンの歴史そのものを反映して、紆余曲折があったんですね。

ちなみにこの旗は、広告や、カジノ・ナイトクラブで使ったり、敷物やテーブルクロスとすることが法律で禁じられています。特に外国人である私のような者は、国旗は丁寧に扱わないとヤバいことになりそう。

ということで、もし身近にフィリピン国籍の人がいたら、知識を自慢してみてはどうでしょう。逆に日の丸の来歴を質問されて、答えに窮するかも知れませんけど。


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