2018年6月24日日曜日

危ない首都圏、マニラと東京



出典:CBCP News

このところ、マニラ首都圏在住邦人の友達や知り合いから、連日のように豪雨とそれに伴う洪水の情報が入ってきます。5月までが40度超えの猛暑だったのに、6月に入った途端のこの有様。熱帯フィリピンの気候はそういうもの、と言ってしまえばそれで終わりですが、ちょっと今年は極端過ぎる気がします。

もうマニラ近辺での洪水は、あまりにも頻繁で今更語るのも憚れるほど。とは言え、住んでる人にとっては堪ったものではないでしょう。下水からも悪臭を放つ河川からも、ゴミや汚物もろともの出水。外出中に突然の豪雨・洪水に遭ってしまって、膝や腰まで汚水まみれになったりしたらと、想像するだけで恐ろしい。

排水設備の不備や、大量に投棄されるレジ袋が水の流れを止めることなど、いろんな原因はあるけれど、それ以上にもうマニラ首都圏自体が、都市機能の限界に来ているんじゃないでしょうか。

6月7日付の時事ドットコムニュースが伝えたところによると、イギリスのロイズ保険組合が、紛争や自然災害、金融市場の暴落などによって損失が生じるリスクが、世界で最も大きい都市の1位が東京、そして2位ニューヨークに続いて、3位にマニラという調査結果を発表しました。

東京とマニラの場合は、やはり自然災害が最大の脅威だということなんでしょうね。ちなみに少し前の2013年には、スイスの保険会社スイス・リーが、自然災害リスクの高い都市ランキングで、東京・横浜を1位、マニラを2位としています。

言われなくても、常識で考えれば、地震・台風・津波、すべての可能性が高い場所に、人口1000万以上とか2000万の都市があること自体、かなり危ない話。

このマニラ首都圏限界説は、何も外国人の私が言い出したことではなく、ずっと昔からフィリピン国内の識者の間では問題視されてきたこと。そして、ドゥテルテ大統領が、自分の任期中最大の懸案事項として掲げている連邦制導入こそが、マニラ一極集中解消の切り札。

連邦制が実現できれば、私はすぐに大統領職を辞してもよい、というほどの気合の入り方を見れば、いかにこの問題が差し迫っているかが分かります。渋滞による経済損失もすごいですからね。

本当にここ何年か、私たちが移住した5年ぐらいは、急に自然災害が増えたフィリピン。スーパー台風ヨランダに、ボホール地震、マヨン山の噴火などなど。さらにマニラ付近で大規模な地震でも起こったら、好調な経済成長も何も、吹っ飛んでしまいかねない。

ただでさえ貧弱なフィリピンの建築物。先日大阪北部を襲った最大震度6弱程度でも、日本での被害レベルとは比べものにならない惨状を呈することは、想像に難くありません。ドゥテルテさんが、焦る気持ちも分かります。

翻って日本はと言うと、もう30年以上も議論されている、遷都も道州制も、まったく進展なし。その間、阪神淡路や東日本の大震災を経験しているのに、具体的なことは1ミリも動き出す気配がない。

私たち家族が日本を離れて、敢えてマニラ首都圏ではなく、ここネグロスに移り住んだ理由もご理解いただけるでしょう。

マニラ同様、雨季に入った6月のネグロス。
朝は晴れていても、午後から夜間にかけて、それこそ天の底が抜けたような豪雨。一時的に道路が冠水することもあるけれど、マニラに比べれば大したことはないし、それほどの頻度でもない。

そろそろ日本、特に東京脱出を真面目に検討してもいい時期だし、もしフィリピンに移住しようとお考えならば、事情が許す限り、マニラは避けた方がいいと思いますよ。ネグロスが最適とまでは言いませんが、地方の州都近郊が狙い目。フィリピンこそ、これからは地方の時代だと思います。


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