それも、辞める意思表示は皆無で、里帰りの1週間の休暇で我が家を離れて、そのまま帰ってこないというパターン。これフィリピンでは、住み込みメイドに本当によくある話で、前任のアミーもそうでした。
ネルジーはもう2年以上も働いてくれて、お金にも時間にもフィリピン人としては上出来なほどの態度だし、家内からの信頼も厚く、鍵を預けて数日留守番を頼んだり。こういう辞め方をするとは、思ってなかったんですけどねぇ。
選挙の投票のために、ここシライからバスで4〜5時間ほどの田舎へ帰ったネルジー。山間部などから出てきて労働者は、日本で言うところの、住民票を移すのが面倒で、そのままになっている人が多い。またそれを口実に、雇い主に帰省を申し出るのが、習慣みたいになっているらしい。それは別に構いません。
ところが戻る予定の数日前に、バイクの事故で腕を骨折したので、もう戻りません。荷物は後で、妹が取りに行きますと、家内の携帯にメッセージが。その後は、電話しても出ないし、メッセージの返事もなし。骨折の治療で戻るのが遅れます、なら分かるんですが、まったく要領を得ない。おそらく、ストレートに「辞めさせてもらいます」とは言いにくいので、怪我をしたと嘘をついてるんでしょうね。
たまには親の顔もみたいだろうし、なるべく早く帰って来てとは頼みましたが、年に何回かの長期休暇を禁じたことはなく、労働環境も、一般のメイドさんに比べれば、かなり広い個室はあるし、昼寝しても咎めない。給料は決して高くはないけれど、ネグロスの相場を考えると平均的な金額。
結局、ホームシックしか辞める理由が思いつきません。どんな理由にせよ、辞めたいならそう言ってくれればいいのに。次の人を探すのには時間がかかるし、特に今回は、ネルジーの帰りを当てにして、隣の東ネグロスの州都ドゥマゲテへの旅行を計画してました。ペットの世話をする人が、そんなに急には見つけられないので、旅行を諦めざるを得ません。
前の2人が半年でいなくなったので、それに比べるとずいぶん長続き。それでも、毎日当たり前に顔を見ていた同居人がいなくなる喪失感は、何度経験しても慣れることがない。
というわけで、移住6年目にして4回目のメイド探しとなってしまった。すでに何人の友達や知り合いに、いい人がいたら紹介してくださいとお願い済み。こうなると、紹介業者がいないのは、本当に不便なものですね。
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