2018年1月12日金曜日
フィリピン狐のお嫁入り
12月から1月にかけてのこの時期、ここネグロス島の西側では、天候がとても不安定になります。昔からそうなのか、それともここ最近の傾向なのかは分かりませんが、台風や熱帯低気圧の接近が多いし、そうでなくても、晴天が2日続くことは稀。たとえ昼間は日差しがあって暑くても、夕方や夜間は、天の底が抜けたのかというほどの豪雨。日本のゲリラ豪雨と言われる降り方が、週に何回もある感じ。
日本ではこんな雨をスコールと呼ぶ人が多いけれど、実はこれは誤り。3年前にも同じことを書いているので、その記述を転用しますと、
スコール(Squall)という言葉が意味するところは、突発的な風の強まり。もちろん豪雨を伴う場合もあるでしょうけど、大雨とか夕立ちという意味ではありません。
とエラそうに書いてるけど、私も仕事で東南アジアによく来るようになるまでは、完全に間違って使ってました。現地スタッフと英語で喋っていて、いくらスコールと言っても全然通じない。突然の大雨は、シャワー(Shower)なんですね。
さて、このような天候でよく見られるのが、天気雨。俗に言う「狐の嫁入り」。それも薄日が差している中の小雨などという、優しげなものではなく、かんかん照りなのに土砂降り。もちろんいくらネグロスでも、そんなに極端なのは比較的珍しい部類。それでも日本に比べれば、頻度はかなり高いでしょう。私が移住してからの5年でも、少なくとも10回以上は見ていると思います。
ちなみにネットで調べてみたら、英語だとSun Shower となるこの現象のことを、フィリピンでは「馬の結婚」Ikina kasal ang kabayo (タガログ語)と言うそうです。フィリピン人の家内に訊いてみたら、そんなの聞いた事ないとのこと。おそらく地方限定な言い回しなのかも。
また韓国では「狐雨」여우비とか「虎の婿入り」호랑이 장가간다、マレーシアではまったく日本と同じ「狐の嫁入り」Kurukkande kaiyabam 。へぇ〜。これって元になった伝承があって、そこからバリエーションが世界に広まったんでしょうか?
そして天気雨に付き物なのが虹。自宅付近は空き地が多くて空が開けているし、歩いて10分ぐらいの距離には、サトウキビ畑の真ん中で周囲が360度見渡せる場所もあります。去年、天気雨の直後に夕焼けを撮影しに行って、壮大な日没時の虹に遭遇。
ただでさえこんなに大きな虹には、お目にかかったことがないのに、それが西陽を浴びている姿は感動的な美しさ。ネグロスに住んで良かったと、心から思った瞬間でした。
ラベル:
気候
場所:
フィリピン シライ市
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