2018年1月20日土曜日

熱帯でも寒冷前線

年末年始は台風さえ来なければ、例年比較的天候が安定する西ネグロス。ところが1月も半ばを過ぎるころから、決まったように雨が降り続くことが多い。これはフィリピンの中央部、ここネグロス島を含むビサヤ諸島やミンダナオ島上空に、寒冷前線が発生するのが理由。

日本の梅雨よりも雨量が多い感じで、日本だったらゲリラ豪雨と呼ばれるような降り方が、一晩続くことも。自宅周辺は部分的に冠水するし、未舗装道路の多い貧しい人たちの住む地区は、泥田状態。

昨年の投稿を振り返ってみると、寒冷前線の影響で、ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロの市街地が洪水で大変なことになってました。今年1月16日付のまにら新聞の記事によると、フィリピン全国で大雨による土砂崩れなどで、16名もの死者が出ているとのこと。

それにしても、熱帯地方であっても「寒冷」前線。確かにこの時期、フィリピンの避暑地として有名な、ルソン島中部のバギオでは、最低気温が10度を下回ったとニュースになったりします。日本の方向から寒気が流れ込んで来るらしい。シベリアからの寒気団などと比べると暖かいんでしょうけど、相対的な寒暖差では、雨雲を大量に発生させるには十分な冷たさ。


出典:GMA News Online


出典:OCEAN+α

日本で大寒を迎える頃には、フェイスブックで寒さに震え上がっている友達の投稿を読んで、変な優越感に浸ったりしてますが、日本の寒さは、ネグロス島の天候とも関連があるんですね。

こうも雨が続き、しかも気温が熱帯にしては上がらない日が続くと、家の中にいてもいろいろな不具合が。一番分かりやすいのは、木製のドアが湿気を吸って膨張してしまい、開け閉めに苦労すること。何回大工さんに直してもらっても、毎年こうなってしまいます。

そして、カビ。食品だけでなく、しばらく使わなかったフライパンの表面や、靴やベルト、札入れなどの革製品、本棚や机にまで、埃がかかったようにカビが浮いてくる。

涼しいのは助かるけれど、就寝時は油断すると風邪を引くことも。そもそも分厚い掛け布団など使ってないし、Tシャツ短パンが標準。この時期だけは、長袖長裾のジャージをクローゼットから引っ張り出してきます。

さらに、ちょうど今月、メイドのネルジーが1ヶ月の休暇で不在なので、洗濯は私と家内の共同作業。洗濯物がなかなか乾いてくれないのは、ちょっとしたストレス。散歩やサイクリングもできないし。やっぱり国が違っても、雨の多い季節は、何かと鬱陶しくて面倒なものですね。


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