残った2頭は両方雌で、母親と同じキジトラ模様。黒っぽいのと茶色っぽいので、識別してました。当初は元気だった2頭。その黒い方が、同じように授乳してもらっているのに、全然大きくならない。動きも少なく、見るからに弱々しい。
これは前回、前々回と同じパターン。そのうち目やにで片目が塞がり、さらにやせ細り。猫好きの友人によると、これは寄生虫の可能性が大。原因が分かっても、近所に猫を診てくれそうな獣医もいないし、自然の治癒力に任せるしかありません。そして出産後ちょうど1ヶ月が経過したある朝、黒は8頭の兄弟姉妹の元へ、お先に帰ってしまいました。
私が朝起きたら、すでにメイドのネルジーが気付いて、埋葬した後。命が失われる時って、実にあっけないもの。ネグロスでは、飼われているもの、ノラを含めて、犬や猫がいっぱい。おそらく毎日、生と死の物語が繰り返されているんでしょうね。
最後に残った茶色いキジトラ。こいつは今までになく元気。我が家で生まれた仔猫で、走れるようになるまで成長した、最初の1頭になりました。もう母親のお乳だけでなく、ドッグフード(飼い犬と共用)や、魚をさばいた残り物をガツガツ。この頃は、私を「エサをくれる人」と認識したらしく、扉を開けると「に〜に〜」と駆け寄ってきます。
仔猫って、こんなに可愛いものだったんですね。今までも可愛くなかったわけではないけれど、どれもこれも、日に日に弱っていく姿しか見なかったので、可愛いというより可哀想でした。
こうなると、エサの時間ではなくても、ついつい手のひらに乗っけて、撫でてしまいます。動物が人間のセラピーに役立つというのも、実感として理解。これこそ「和む」とか「癒される」というやつですね。仔猫ばかり構うと、今度は犬のゴマがヤキモチ妬いて「ぎゃんぎゃん」と大騒ぎ。
もうここまで育てば、突発事故でもない限りは成猫になるだろうと、ようやく付けた名前が「茶チャ」。チャコ美の娘で、茶色いから。豊臣秀吉の側室、淀君の本名、茶々姫とは関係ありません。ということで、10頭生まれて、ここまで育ったのが茶チャ1頭。生存率10%は、いくらなんでも歩止まり悪すぎやなぁ。
さて、ここ数日は、「今日の茶チャ」と題して、SNSに仔猫の写真をアップしてます。もう完全にバカ親。でも、結構人気なんですよ。特別に猫好きではなくても、やっぱり仔猫には独特の魅力がありますからね。
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