ただレパートリーは、フィリピンや中華風(おそらく広東スタイル?)に限られるので、ネグロス滞在数週間もすると、日本食の味が恋しくなってくる。私のような素人の家庭料理でも、一応は日本人が味付けをするので、久しぶりの安心感があるのでしょう。
で、頭を悩ますのが献立。得意なのはカレーやコロッケなどの揚げ物、おにぎりなどですが、2週間ほど前に差し入れで持った行ったばかり。今回はちょっと志向を変えて、フィリピンの親戚に人気のメニューを揃えてみました。
まずは、どうしても魚料理が食べたいという人がいたので、白身魚にごま油、醤油、豆板醤のソースを絡めて、電子レンジで蒸した、魚の蒸し物。次が、刻んだ野菜たっぷり入れて、エビの煮汁で炊き上げたピラフ(炊き込みご飯)。皮をむいたエビとカットしたゆで卵を添えて、見た目もきれいに。
そしてメインが、フィリピン式のピーナッツ風味シチュー、カレカレ。こちらは我流でだいぶアレンジしました。お肉は豚足を1キロほど用意。2時間ぐらい煮込んで十分柔らかくしてから骨を取り除き、白濁した豚骨スープをベースに、青梗菜や茄子などを加えます。
それだけはなく、初めてバナナの心臓を使ってみました。数日前に、裏庭のバナナから収穫したバナナの心臓。これはお馴染みのバナナの実とは別に、先端部分に咲く「花」。花と言っても大きなものでは赤ん坊の頭ぐらいになり、知らない人が見ると、ちょっと驚くほど。
外側の赤くて固い皮をむしって、中央部の白い部分を小さく切ります。見た目も食感も筍みたい。実はカレカレにしたのは、これを料理してみたかったから。
朝8時に調理開始で、迎えたお昼時。お腹を空かせた若者5人が、時間より少し早めにやって来ました。さすが、時間厳守の日本人。
さて久しぶりに作ったカレカレで、日本のお客さんに出すのは初めて。しかもバナナの心臓初挑戦なので、気に入ってもらえるかちょっと心配しましたが、美味しい美味しいと、ものすごい勢い。
普通、同じ量のシチューやカレーを出しても、翌日、家族の食事1回分ぐらいは余裕で残るところが、ほぼ完食。ピラフも魚も、その日に用意した料理は、きれいに食べていただきました。若さって素晴らしい。
お客さんの中には、我が家にホームステイ中の、本職のパティシエさんがいて、その人から「レストランを開けますよ」とおだてられてしまいました。特にピラフがお気に入りの様子。確かに、家内の親戚・友達にも、これは結構人気があります。テナント借りてまでのやる気はないけど、ガレージを使ってトロトロ(フィリピンスタイルの、簡易お惣菜屋さん)でもやってみたら、面白いかも知れません。
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