2018年3月5日月曜日

バナナがある幸せ

フィリピンを語るブログで、いまさらという気もしますが、今日はバナナについて。以前、私がネグロス島のスーパーで、一房181ペソ(約400円)のバナナを買ったら、家内が高すぎると怒った話を書きました。

これが3年ほど前の話。その後、贅沢に慣れてしまって、最近では一房100〜150(約200〜300円)ペソぐらいのものを、続けて購入するようになってしまいました。と言っても、日本で売られているフィリピン・バナナの価格を調べてみたら、4〜5本しかついていないのが、100〜200円。

さっきメイドさんに買ってきてもらったのが、25本(!)もついていて130(約260円)ペソ。ざっと計算すると1本の値段が日本では20円以上で、こちらでは10円以下。単純比較でも2〜3倍ぐらいの差があることになります。まだまだバナナが安いネグロス島。

ただしこれは「リッチマンズ・バナナ」と呼ばれる高級品。公設市場でよく出回っているのは、モンキーバナナの類の小さなもの。これなら、一房30〜60ペソ。小ぶりながら十分熟したものは、甘くて美味しい。時々小さなタネみたいなのが入ってます。

バナナに限らず、安くて美味しい果物が、いつでも、いくらでも手にはいるフィリピン。パパイヤにジャックフルーツ、パイナップル、メロン、ココナッツにランプータン。書き出すときりがありません。中でも熟したマンゴーが好きなだけ食べられるのは、日本に住む友人には、たいへん羨ましがられます。

私も、家内と一緒になって、年に1回の里帰りをしていた頃には、ネグロスに来る度に毎食後、たくさん食べてました。ところが移住を果たして数ヶ月もすると、毎日だとさすがに飽きる。(こう書くと、思いっきり反感を買いそう...。)

私だけの感覚なんですが、マンゴーが美味しいのは間違いないにしても、毎日食べるには味が強すぎるんですよ。いくらご馳走でも、毎日脂っこいフルコースは無理なのと同じ。これは、ジャックフルーツやパイナップルも似たようなもの。

そこへ行くとバナナは、毎日でも大丈夫。強すぎず軽すぎず、適度に腹持ちもいい。これは、私が小さい頃から食べ慣れているせいもあるでしょうね。学校から帰って、母親に何か食べるものないかと訊いたら、大抵「バナナでも食べとき」と言われたものです。

ただ、買ってから1週間も経つと、熟し過ぎたりアリがたかったり。そこで先月、家内が買ってきたのがバナナ・スタンド。卓上に置いて、バナナ一房を吊るしておけます。


さすがフィリピン、便利なスグレものがあると感心したら、パッケージは普通に日本語が。バコロドのダイソーで売ってたそうです。日本向けだったんですね。なるほどカタカナで「バナナ・スタンド」って書いてあった。

市場で買うだけでなく、我が家の裏庭にはバナナの木が4株植わっています。これは、自宅を建て始めた頃、近所で小さな農園を営んでいた、家内の友達からもらった苗木から育てました。今では、4株のうちの一つには、数ヶ月に一度ぐらい実がタワワに。こちらは、自然に熟すのを待たず、緑色で固いまま収穫し、鍋で煮込んで食べます。


煮るとちゃんと黄色くなりますが、味はバナナというより、甘みの強いサツマイモという感じ。太短くてずっしり重い。朝食にしたら、1本でも十分なボリューム。

ということで、フィリピンの食生活には欠かせない、バナナのお話でした。


0 件のコメント:

コメントを投稿