2018年3月21日水曜日

今日から夏休み


このところフィリピンの天気予報では、連日どんだけ暑かったかの話で盛り上がってます。特にマニラ首都圏では、37度ぐらいまで気温が上昇。フィリピンでの盛夏は、4〜5月のはずが、一足早く季節が巡ってしまったらしい。

ここネグロス島も、毎日朝から青い空と強い日差し。雨が降っても夜の間にザッと来て、翌朝にはカラっと。ただ、最高気温が33〜4度ぐらいでも、緑が多く風が通るせいか湿気が少なく、日陰に入ればとても快適。爽やかで、初夏のような毎日です。

そんな夏の到来と時期を合わせたように、昨日は息子が通うシライ市内の私立小学校では、今年度最後の登校日。と言っても、日本の終業式とはちょっと違って、各種のコンペティションで入賞した学童の表彰式。全校生徒が参加するのではなく、受賞者とその保護者のみ。数日前に、ちゃんと招待状までもらいました。

バレーボールやテコンドーの大会、合唱コンクールに、学校対抗の各種公開模試などなど。運動はからっきしの息子ですが、理数の学科が得意で、昨年に続き、今年度も数学の試験で3位入賞、理科のクイズで優勝して、メダルを授与されました。(エッヘン)

この表彰式がずいぶんとラフというか、くだけた感じ。日本みたいに受ける側も贈る側もガチガチに緊張して...はまったくなく、名前を呼ばれて壇上に上がる時も、笑いながらだったり、友達に手を振ったり。

メダルは、校長先生も笑いながら片手で手渡し。それも一緒に登壇した親に渡して、親が子供にかけるという一風変わった受賞スタイル。これがフィリピンのやり方なんでしょうか? その後カメラマンが一組づつ親子写真を撮ってくれます。


国旗と校旗を持ったボーイ・スカウトが行進
全員で元気に国歌斉唱

面白かったのはバレーボール。生徒とは別に表彰されたコーチがオカマさん。ピチピチのシャツと短パンの、見るからにそれと分かる格好で、周囲に投げ愛嬌を振りまきながらの登場。ゲイであることまったく隠す素振りもないし、先生や保護者たちも「当然」という態度。まぁ、バレーボールでは強豪の学校なので、毎年表彰されていて、見る側も慣れてしまったのもあるでしょう。

それにしても、いつもこの手の表彰で思うのは、フィリピンの教育は褒めて伸ばすことに主眼を置いていること。息子の学校ではありませんが、公立校でミス/ミスター・コンテストを開催する学校もある。勉強に限らず何でもいいから、子供を褒める機会を探し回っている感じ。

こういうのは実にいい。年に一回だけでもヒーローやヒロインになる経験があると、本当に自信がつくものです。今日本で流行りの言い方をすれば「自己肯定感」の育成。だからフィリピンの子供って、変に大人びて嫌なガキって見たことがない。子供は子供らしく、こちらも安心して接することができる気がする。

ということで、公立学校は、まだ今週一杯授業はありますが、今年はイースターが4月1日なので、3月の最終週はホーリーウィーク。来週からはフィリピン全土で、昨年よりも少し早めの夏休みが始まります。みんなウキウキ、嬉しそう。


1 件のコメント:

  1. 私が小中学生だった頃、1年に6回も長い休みがありました。

    ①春の中間休み
      6月初旬に10日間です。
      昭和30年代は「田植え休み」と言っていました。

    ②夏休み
      7月25日あたりから8月15日あたりまでの約20日間です。
      東京に住むいとこは40日間も夏休みがあって羨ましかったです。

    ③秋の中間休み
      11月中旬に10日間です。
      昭和30年代は「稲刈り休み」と言っていました。

    ④冬休み
      12月27日あたりから1月8日あたりまでの約15日間です。

    ⑤寒中休み
      2月中旬に10日間です。
      降雪が非常に多い時期で登下校の安全確保が難しいためです。

    ⑥春休み
      3月23日あたりから4月5日あたりまでの約15日間です。

    今では、農業の機械化が進み、除雪の技術も向上して、春と秋の中間休みも寒中休みもなくなりました。
    なくなった休みの分だけ、春夏冬の休みが延びたそうです。

    私の故郷の「あるある話」ですが、「中学生が中間休みに東京へ遊びに行き、東京で警察官に補導され、『学校が休みを使って東京の親戚の家に来た。』と言っても家出少年と決めつけられる。」というものです。

    私としては、小分けの休みがある方が、ゆとりが生まれると思います。

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