2018年3月2日金曜日

マクド in シライ

「マクド」とは、ハンバーガーのチェーン店、マクドナルドの略称。以前は関西だけで通用するごくローカルな呼び方で、普通はマックだと思ってたら、昨年(2017年)当の日本マクドナルドが、「マックなのか? マクドなのか? おいしさ対決」なるキャンペーンを張ったそうですね。

東京と大阪それぞれオリジナルの、ハンバーガーやナゲット、ドリンクなど、双方メニューを用意して、商品名称ツィート数の多い方が勝ち。つまり勝った方に愛称を決定するという企画。結果は接戦の末、大阪メニューが勝って、めでたく「マクド」に決まったんだそうです。

だからと言って、今までマックと呼んでた人が、マクドに変えるとは思えない。無理に変えても、正しいマクドのイントネーションまでは広がらないでしょう。(東京ではクド、関西人はマド、と発音します。)

ファーストフードに目のないフィリピン庶民。この国でもマクドナルドは有名ブランドで、ちょっと繁華な場所ならどこにでもあります。フィリピンのソウルフード的な絶対王者、ジョリビーに頭を抑えられていて、業界ナンバーワンにはどうしてもなれないのが、玉に瑕ですが。

そのマクドが、ネグロス島シライ市内にできたのは、もう3年ぐらい前でしょうか。どうしてそんな立地になったのか、目抜き通りに面した古い建物の狭い一角に開店。椅子席はなく、テイクアウト専門。しかもマクドなのにハンバーガーを売らず、ソフトクリームだけの取り扱い。こんなスタイルは日本では見たことない。

そして、もうすぐ近くに大きなショッピングモールのガイサノがオープンするというタイミングで、改装工事。今度こそシライ初「本物の」マクドか? と思ったら、ソフトクリームとポテトフライだけ。なんじゃそりゃ。



家内によると、店舗が狭過ぎるのと、ハンバーガーを売るとフランチャイズ料金が高くつくからなんだそうです。本当かなぁ。もう一つは、このミニ・マクドが入居しているのは、シライ市によって歴史的保存建築に指定されている場所。本格的な厨房を設置するには、いろいろと難しい条件があるのでしょう。

聞くところによると、シライ市の土地や商業用建物のオーナーたちは、揃ってファーストフードが嫌いなんだそうな。だからマクドにもジョリビーにも、広いスペースは提供しないと、実しやかに囁かれてます。ダンキンドーナツの店はありますけどね。

実際のところ、理由はイマイチ分かりませんが、ガイサノが出来れば状況は一変するかも。いくらなんでも、あんなに大きなモールに、ファーストフード店が一つもないというのは、ちょっと考えにくい。

長らく、昔ながらのフィリピン料理の店がほとんどだった、シライの外食産業。私たち家族が移住して以来、少しづつ変化の兆しは見えてました。今年(2018年)は、大きな節目になりそう。私にすれば、1970年代後半、実家のある尼崎市の阪急塚口駅前で、ダイエー主導による大規模な再開発があった時のことを思い出します。


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