2018年3月15日木曜日

フィリピンでダイエットできた理由


フィリピン・ネグロス島に移住して、約半年が経過した頃。特別に運動を始めたとか、減量のために食事制限したといった理由もなしに、体重が10キロ近く落ちました。移住前から知っている、家内の親戚や友達から、痩せた痩せたの大合唱。中には真顔で心配する人まで。

日本から持ってきたズボンの類は、軒並みウェストが緩くなり、わざわざ市場の中にある仕立て屋さんに持って行って、寸法を絞ってもらったり。普通は、太って履けなくなったのを、寸法直しで広げるのことが多いので、お店の人がちょっと驚いてました。

その後さらに数年。強烈なリバウンドが来るんじゃないか覚悟していたところ、やっぱり多少の戻りがありました。それでも移住前に比べると、5キロ以上は減ったまま。一番痩せていた時に、こちらで買ったジーンズも、まだちゃんと着用可能。

住む場所の気候が激変したので、体重に変化あるのも当然と言えば当然。しかし最近ネットで読んだ記事に、「なるほど〜」と思うことが書いてありました。

要するに太るのはストレス。それもよく言われるヤケ食いの類ではなく、イギリスの大学で行われた、実験に基づいた結論。簡単に説明しますと...。

脳は、ストレス=攻撃を受けたと判断して、筋肉にエネルギーを与えるために血液中にブドウ糖を放出。ところが、実際に体を動かさないと、血糖値を下げるために、膵臓から大量のインスリンが出る。これが空腹を感じさせる原因になるんだそうです。

同じメカニズムで、睡眠不足も血糖値の増減を生じさせるので、空腹感を増進。つまり、日々ストレスを溜める生活をして、それに睡眠不足が加われば、消費したカロリー以上に食べてしまうというわけです。特に糖分や炭水化物が欲しくなる。

これは完全に、移住前の日本でのサラリーマン生活そのもの。このブログを読んでいる方々にも、同じパターンの人が多いんじゃないかと推察。

そんな生活が28年も続いて、ある日突然会社を辞めて、南国フィリピンへ移住。もちろんストレスが完全になくなったわけではないけれど、あの胃がキリキリと痛むような精神的プレッシャーとはおさらば。感覚的には何十分の一にストレスは軽減されました。

そう言えば、あれほど頑固だった不眠症も、すっかり影をひそめ、夜寝付けないということは、本当に少ない。あまり意識はしてませんが、やっぱり食べる量も減ったと思われます。以前は余裕で一袋分を食べていたインスタントラーメンが、最近では、無理に完食すると胃が重く感じるほど。

他にも、魚を食べることが増えたり、生活が規則正しくなったと言った理由も考えられます。ただ一つの要因で、ダイエットができたのではないでしょう。でもやはり一番大きかったのは、ストレスのない生活なのは間違いない。

ただし、誰でも仕事を辞めれば健康的に痩せられるかというと、それは個人差があります。中には、奥さんや旦那さんと始終顔を合わせている方が、ストレスを感じる人だっているかも知れません。定年退職後、いきなりボケたり亡くなったりするケースも。

ということで、体重が気になる方は、みなさん退職してフィリピン移住をお勧め!なんて無責任に煽る気はありませんが、少なくとも私の場合は、心にも体にも、フィリピン移住はポジティブに作用しているようです。


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