この日曜日(2021年4月25日)は、私たち夫婦の23回目の結婚記念日でした。
だいたいどんなカップルでも、似たようなものでしょうけど、これぐらい長く一緒にいると、相手がフィリピン人だとか、国際結婚だからなんてことは、関係なくなってきます。習慣の違いや、感覚のギャップで面白がったり腹を立てたりするのは、せいぜい3年ぐらいまで。
そんなことはお互い慣れてしまい、良いことも悪いことも積み重なって、夫婦の歴史になっていくわけです。ほんと、いろいろありましたよ。人生最良の日かと思えば、修羅場的状況も経験しました。
さて今年は...と言うか、去年に続いて今年もコロナ禍が続いていて、特にパーティをするわけでもなく、ホテルで一泊とかもなし。しかも23年目って中途半端なんですよね。イギリス発祥の「〇〇婚式」って、最初の15年は、紙婚式から始まって、毎年、革や木、銅、陶器と、段々高価になっていく仕組み。贈り物の素材ってことらしい。
15年目の水晶婚式が終わると、その後は5年刻みになり、23年目は何も無し。再来年は「銀婚式」だから、少しは派手に祝いたい。有名な金婚式は50年目で、その頃私は80歳を超えてるので、夫婦揃って元気にというのは、微妙な感じ。
それはともかく、いくら中途半端な年数でも、何もしないわけではなく、ケーキぐらいは用意して、宅配ピザも頼んだり。近所にあるケーキのチェーン店の、ゴールディロックス(Goldilocks)に行って、ショーケースに陳列してあるケーキを選び、店員に頼めば、予約とかなくても、その場でメッセージをケーキに書いてもらえます。
担当のオバちゃんに「Happy 23rd Wedding Anniversary」と言うと、満面の笑みを浮かべ、手慣れた手付きでサラサラっと書き上げました。
フィリピンの場合は、お祝い用の食品、特にバースディケーキの需要はものすごい。子供の数が多い上に、大人になっても、誕生日のパーティは欠かさない国民性。こんな小さな地方都市のシライでも、ぱっと思い浮かぶだけで、ケーキが買える場所は片手の指に余るぐらい。
私がケーキを買ったゴールディロックスは、ショッピングモールの中にある、店員一人の敷地が4畳半もないぐらい。コロナ禍が続いて、経営は楽じゃないと思いますが、潰れずにずっと店を開けてます。
それにしても、フィリピンの4月は盛夏の真っ只中。記念日だからと、ボイストレーニングを兼ねて、家内に何曲かラブソングを歌ったら、もう汗だく。23年前も同じように、カンカン照りで暑かった。別にこの季節を狙ったわけではなく、日本のサラリーマンだった私が長期休暇を取るには、ゴールーデンウィーク前後に少し年休をくっ付けるしか、選択肢がなかったから。当時は入籍前の若いフィリピン女性に、観光ビザはまず出なかった。
ということで、昔ならば、家族だけで夕食にピザ食べて、その後のケーキでお終い。ところが今は、その写真をSNSに投稿すると、夫婦二人分の友達から、お祝いコメントがたくさん頂けます。ついでに結婚式の写真も添えたら、それについても盛り上がったり。こういうのは、いいものですね。